インストラクター実技検定・東北

関東地区での実技検定と同日開催の予定でしたが、東北地方のコンディションが整わず、去る10月1日に秋田県の寒風山にて開催となりました。

当日は現在もセスナの現役パイロットであり、数々のパラグライダーに関する航空力学の文献を書き上げた第一人者である小野寺副会長が検定員を務め、東北地区で受験対象となる方々の実技検定を行いました。当日はコンディションにも恵まれ、7本のフライト。検定は有視界飛行限界の日没まで行われました。


パラグライダーインストラクターとはいえ、スクールを行っているとなかなかフライトできないのが常のようですが、フライトスクールを営む以上、フライト技術レベルを下げるわけにはいきません。検定という緊張感の中で、7本ものフライトを目的を持ってできたことは今後の大きな財産となるはずです。


話は変わりますが、セーフティートレーニングも同様です。目的を持ってフライトすることができる一年に一度の貴重な機会です。現状に満足することなく、このような機会を利用し、役立ていただければと思います。一歩前に出ることで確実になにかを掴めるはずです。


東北地区の実技検定の結果通達は後日。


インストラクター実技検定・ウイングキッス朝霧

前回、悪天候により実施できなかったフライト実技検定を静岡県のウイングキッス朝霧で行いました。前線の南下に伴い、風の状態が心配されたので、受験のみなさんは7時半には集合。中川校長にご協力いただき、早朝から送迎およびビデオ撮影をしていただきました。8時過ぎにはファーストブローがテイクオフに吹き、早めにサーマルコンディションになってしまうことが懸念されましたが、安定した気流は長続きし次から次へとフライトすることができました。

検定科目は9科目。一度にどれだけの演技を行えるかは事前のフライトプランが重要です。人に見せることが前提ですので、いかに見やすくそして間延びせずおこなえるかがキーポイントとなります。


サーマルソアリングを求めに来たパイロットにはつらい時間帯が続きましたが、その分、私たちは時間をかけ検定を行うことができましたので大変有意義なものとなりました。


すべての検定が終わったあとは、ビデオ解析。あすからのスクール活動に役立てていただけるよう、ビデオを見ながらみなさんでディスカッション。正確に解析し、フィードバックするということはインストラクターの資質として大変重要な部分です。それが感覚的であったり、抽象的であったりすると講習生は理解することができません。いかにわかりやすく説明できるかということがインストラクターにとって必要な才能です。


さて、これですべての検定が終了。発表は後日となります。


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インストラクター検定会・立山 2日目(9/8)

台風9号の直撃は逃れたものの朝から雨の立山となりました。朝8時にはクラブハウスに集合。さっそく今日の検定内容が発表され、9時の山野研修室が開くのを待つこととなりました。

9時の開館とともに第一次講習実技開始です。「気象」に関する講義を持ち時間行なっていただきます。講習が成功したどうか決めるのはあくまでも聞き手です。また、どのような講習が聞き手に効果的であったか、一番の決定要素は話し手のたち振る舞い、話し方です。もちろん、自信がなければ話し方はたどたどしくなってしまいますし、聞き手の目を見て語りかけることはできません。結局はどれだけの知識があるかということが重要になります。質疑応答、評価をしながら全員終了。

次に第2次学科試験。JPAで製作したパラグライダー教育学、パラグライダーヒューマンエラーブックそしてインストラクターに必要な救急法の知識が試験されます。試験中、教室には鉛筆と雨の音以外聞こえることはありませんでした。

お昼を挟んで、第2次講習実技。今度は実技レクチャーです。実際に講習生に各フライト実技科目を行なってもらう前にどのような説明をしているのかを話していただきます。聞き手はこれから始めて練習をする講習生が対象です。ピッチング、ローリングといった科目をいかに事前にイメージをさせることができるかは、インストラクターの説明一つです。大切なのは目的、方法、注意点を明確に伝えることができるか。そのために教本を使うことはもちろん、教本に付属するDVD、シミュレーター、ミニチュアなどを利用し視覚で理解してもらいます。人間はほとんどの情報を視覚から得ようとします。

これでフライト実技以外の検定はすべて終了です。最後にせっかくの機会ですのでみなさんで、どのような指導方法が効果的なのか話し合いました。

最後、今回検定員である関沢、岡田から総評があり、フライト実技試験の日程を決め解散となりました。

是非、今回受けた刺激を無駄にせずスクール活動に役立てていただければと思います。結果はフライト実技検定後となります。

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インストラクター検定会・立山 初日(9/7)

いよいよ今日からアシスタントインストラクター、インストラクター検定会が富山県立山エリアを会場に始まりました。事前の養成研修会で受験資格を満たしたみなさんが参加。あいにく台風が予想より2日も早く北陸に近づき、天気は良いものの上空にはレンズ雲が広がっています。

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それでも屋外での活動に問題はないので、山野に設置したパラグライダー・レスキュー会場に移動し早速、自己脱出の検定から開始です。自己脱出といっても、大事なのはその場面場面に応じた対応と発想です。木からの自己脱出はみなさんできるので今回は、個々に違ったシチュエーションを設定し、どれだけトラブルシューティングが行えるか応用力を試しました。この応用力(対応、発想)というのはインストラクターの資質として非常に重要なものです。いかに予期せぬ状況に向き合えるかで事なきを得たり、逆に事故に直結してしまうことさえあります。お昼、雨が降るまでの間に二回づつのトライアルとなりました。

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午後は第一次学科試験から。問題集、ワークブックから出題される問題は240問。制限時間からすると1分に8問以上解答しなければなりません。時間をかければ簡単かもしれませんが、ここでは素早い判断力と決断力が試されます。これもインストラクターとして大切な資質です。

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ちょうど試験が終わるころ、雨も上がり山野練習場には良い風が。すぐにウォーミングアップをし、グランドスラロームの検定です。指定されたパイロンを順番に通過しなければなりませんが、ここではパラグライダーの旋回というものを正しく表現する必要があります。通過するだけでは、この演技に意味はありません。旋回時のスピード、旋回半径、ロールイン、ロールアウト普段空中ではなにげなく行なっていることを自分の動きで表現します。夕方、雨が再び降るまで十分に行なうことができました。


フライト実技を行なうことはできませんでしたが、予定通り検定は進行しました。明日も続きます。


9月6日(月) インストラクター検定会・立山 練習日

明日から行われるインストラクター検定会に向け、朝から受験者のみなさんが集まりました。山野の練習場には良い風が吹き、たっぷりとグランドスラロームの練習ができました。いかに正確に操縦できるか、そしてパラグライダーの動きを理解しているかということが試されます。

お昼には立山の関沢校長、若林インストラクターとパラグライダーレスキューの試験のためのセッティング。春のレスキューレベル2検定会でも使用した場所に準備完了です。

午後はその会場をお借りして自己脱出のトレーニング。レスキュー認定者ではなくとも、正しい知識、技術を持つことは非常に重要です。

やや蒸し暑い一日でしたが、立山エリアのポテンシャルを最大限活かして屋外練習が行いました。夕方はスクールそばの宿に移動して、学科の勉強です。


明日から本番です。



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