モーターパラグライダーレスキュー講習会 11/26 MKクラフト

 8月に琵琶湖でパラシュートの開傘シミュレーションを行いましたが、今回はパラグライダーレスキューの講習会。とりわけ、MKクラフトの安全意識は高く、JPAの行っているすべてをモータースクールに取り入れようと意欲的です。話をいただいた当初、過去にモーターパラグライダーでツリーランディングの講習会したという話を聞いたことがありませんでしたので、想像もつきませんでした。確かにこのような講習会はモーターパラグライダースクールでは初の本格的な試みとなります。

 すでにパラグライダーレスキューの分野は確立をしていますが、はたしてそれがすべてあてはまるのか・・・、もちろん無理です。山岳レスキューのプロでもある半谷顧問に相談したところ、まずはスワミベルトで行う案が賢明ということになりましたが、実際にスワミベルトでの脱出には慣れが必要です。今回はみなさん初めて。色々と考慮した結果、着脱式のハーネスが一番良いのではないかということで、急きょ、この講習会のために特別なハーネスを作っていただきました。ハーネスは当日の受け取りとなりましたが、モノの完成度が高く、すぐに実践で使用することができました。

 今日は当初、準備日でしたが、明日参加できない方もいるので、よかったら今日からということで午後から講習会を開催。10名ほどのパイロットの方がフライトを中断し参加されました。

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 はじめに趣旨説明、そしてこの講習の重要性を机上講習で理解をしていただきました。あくまでも基本は「自己確保をセットして救助を待つ」ということです。大枠を理解していただいたところで、クラブハウス裏のハンガーに移動。まずは基本的な道具の使い方を実践を交えながら理解。そして実際にスワミベルト、着脱式のハーネスそれぞれにぶら下がり、その違いの大きさを感じていただきました。

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 一通り理解できたところで、自己脱出トレーニング。まずは足が少し離れる程度の低高度で基本的な流れをマスターします。ハーネスの降下は絶大で経験のないみなさんも安心して懸垂下降が行えました。比較的順調に進行したので、再度重要なポイントだけを復習し、次はユニックでより高高度に吊るし自己脱出。今度はご自分のモーターユニットを背負って行いました。さすがにユニックで吊るされると緊張感がみなぎります。みなさん、手順を確認しながら確実に作業を進めます。2台のユニックを利用してのトレーニングは効率的で、予想以上の成果を上げることができました。みなさん、地面に生還すると大汗をかいた顔からは自然と笑みがこぼれました。

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 一通り反省会を行い、今日の講習は終了。初のなるモーターパラからの自己脱出トレーニングは良い環境、良い道具のおかげで無事成功。明日は朝から行います。

 JPAではモーターパラの取り組みはまだ始まったばかりですが、パラシュートのリガー制度、そしてこのパラグライダーレスキューもモーターの分野で機能させます。

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モーターパラグライダーレスキュー

パラグライダーレスキューは各地で大きな成果を上げています。一方、日本国内では毎年のようにツリーランディングで助かったものの、そのあとの脱出または救助から事故に至るということが発生しています。これはモーターパラグライダーでも同様です。モーターパラがツリーランディングしたら?さてどうしますか。


今回、JPA補助動力技能証のシステム構築からたくさんのアドバイスをいただいている滋賀県のMKクラフトでパラグライダーレスキューのトレーニングを行うことになりました。夏にはレスキューパラシュートのセミナーを実施したりと安全管理には非常に意欲的なモータースクールです。過去、MKクラフトでツリーランディングが発生したことはないそうですが、全国各地から情報を収集してみると、実際にモーターでも毎年ツリーランディングは発生しているようです。


通常、我々が行っているように脱出できないことは一目瞭然です。そのため、今回も知識の豊かな山岳レスキューのプロの方々に意見を伺い、準備を進めてきました。

今日は最終調整。明日は現地で準備を整え、本番の日曜日に備えます。


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フライトできる日にもかかわらず、トレーニングを行うパイロットのみなさん。そんな一人一人の安全意識の高さが「楽しいフライト」を実現させます。


10/19(水曜日)第2回セーフティートレーニング 2日目

10/19(水曜日)第2回セーフティートレーニング 2日目

 天気予報に期待をし、7時には集合。ただし、すぐにコンディションが整いそうもないため机上講習となりました。一つはパラシュートに関して。リガー研修会、開傘トレーニングとは違った視点で、異常飛行と絡めて講習をさせていただきました。水上でパラシュートの開傘体験を一回することより、定期的に様々なシミュレーションを行うことのほうがより効果的であることは言うまでもありません。普段からパラシュートに対して「思い」がなければ持っているだけにすぎません。

 9時過ぎまで講習を行い、テイクオフへ。マヌーバーが行えるかどうかわかりませんがおのずと緊張感は高まります。到着したテイクオフは風がやや強め。大澤インストラクターのダミーからフライト。フライトは十分できるものの、なかなかマヌーバーを行えるようなコンディションは整いません。しばらく、みなさん山際で基礎練習をしながら空中待機。好転を期待しましたが、今回のトレーニングはここまで。

 まいまいハウスに戻って総括。フライトがあまりできないことは残念なものの、机上講習を何百枚にもおよぶ資料を駆使してめいっぱい行えたことは有意義なものでした。参加いただいたみなさんからも「また、来ます」と暖かい言葉をいただきました。遠方にも関わらずたくさんのお越しありがとうございました。

 今回もびわ湖スカイパークはじめ、舞鶴・神崎フライトエリア同好会、バーズパラグライダースクール、TAKパラグライダースクールのみなさんのご協力の下、無事トレーニングを終えることができました。各正会員スクールがJPAチームとしてこのような大きなイベントを行えることは、大きな財産です。今後も安全で楽しいフライトを継続的に実現するために歩み続けます。これからもよろしくお願いします。

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(インストラクター)
扇澤 郁(アエロタクト)
山口 雅裕(びわ湖スカイパーク)
藤田 有希美(びわ湖スカイパーク)
大澤 行英(バーズパラグライダースクール)
森田 孝(スカイ獅子吼パラグライダースクール)
青木 翼(浜名湖パラグライダースクール)
岡田 直久(JPA教育事業部長)

ほか、びわ湖・近藤さん、バーズ・高地さん、太田さん、田路さん、ニモス・げんさん

ご協力いただいたみなさんありがとうございました。     


10/18(火曜日) 第2回セーフティートレーニング 1日目

 2011年のセーフティートレーニング、第2回目が始まりました。受講者の皆さんは17名中12名が過去経験者です。リピーターが多いということはこのセミナーがフライトにおける異常飛行状態からのリカバリーの難しさ、正しい知識と技術の必要性を理解していただいているからだと思います。

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 先日行われた第一回目のセミナーで起こった問題は、講師の説明と映像ですぐに今回の講習で生かされ、受講者の皆さんにフィードバックされます。新鮮な映像をみて、皆さんにより緊張感が生まれ、真剣に話を聞いていただけました。

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 午前中、3時間たっぷりと講習を行い、山頂へ向かいました。テイクオフの風は強めながらフライトには問題なさそうです。しかし、マヌーバーには適さないコンディションなため、テイクオフでの補足説明でより理解を深めていただきます。時間を待ちますがなかなか状況は好転せず、マヌーバーなしのフライトとなりました。まず、扇澤講師によるデモ演技が林の上で行われました。テイクオフした受講者も海ではなく林の上でピッチングなどの基本的な動きの確認を行いました。

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 15時になって、風も強くなりだして本日のフライトは終了。あすは風が弱くなりトレーニング日和になる予報なので、明日に備えてさらに講習です。フルストールからSATまで説明をしたところで、本日の講習は終了。終了後でも、熱心な受講者の皆さんは明日に備え質問やハーネスの調整など熱心に取り組んでおられました。

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明日は7時開始です。


10/16(日曜日) セーフティートレーニング 2日目

レポート:藤田 有希美(びわ湖スカイパーク)


 セーフティートレーニング2日目、北風強風予報の舞鶴でしたが、朝から海も穏やかでフライト出来そうです。

朝7時に集合、朝食を済ませ早々に本日の課題の机上講習が始まりました。参加者の皆さんは昨日の疲れもなく意欲的に講義に聞き入ります。

今日は初日の課題である「ピッチングの三要素からなるグライダーの動きの理解」を深め、さらに非対称の潰れにより旋回など複雑な動きをしていくグライダーの動きをこの三要素から紐解いていきます。そしてパラグライダーのメカニズムがわかったところでイメージをしっかり作り、実践へつなげます。

8時過ぎに講義は終了し、さっそく実技へ。フライト準備も整い、さっそく扇澤講師からデモフライトです。しかし、朝一番の空域は悪く、トレーニング出来ないと判断。するとテイクオフでは岡田講師が再度イメージを明確にするためもう一度レクチャーを始めます!この時間を無駄に過ごさない講義で皆さんはさらにトレーニングに集中します!

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その後、裏風もおさまり、トレーニング開始です。イメージトレーニングがたっぷり出来た皆さんは朝からビックマヌーバーを次々こなして行きます。ランディングでは扇澤講師がすぐのフィードバックで次のフライトの課題を明確にしていきます。お昼から懸念されていた強風予報は落ち着き、午後もフライトが続きます。グループ分けされた体制も動きが良く、一人3~4本のフライトが出来ました。

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フライト終了後はマイマイハウスに戻ってビデオ解析です。今年はハイビジョンムービーで撮影されたとても綺麗な映像で、細かくポイントポイントを解析。今後の課題が明確になり最後の最後まで熱心な参加者の方々はとても充実したお顔をされていました。

予想外のフライトが2日間続き、参加者一人一人の課題が十分にこなせたトレーニングとなりました。


舞鶴・神崎エリアは10月のフライト確率は非常に高く、近隣のエリアでフライト出来ない日でも好コンディションになることが多くなります。

その中で集中してトレーニングするとグライダーの動きやコントロールの意味がはっきりしてきます。確実に何かを得て、飛ぶことが楽しいと満ちた表情を見ると私たちスタッフもうれしく思います。
そして、今後の安全なフライトに繋がっていき、事故撲滅となることを願っています。

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