白鷹オープンカップ2013

                       レポート 競技委員 宮田 歩
8月9日に北東北地方を襲った集中豪雨は、気象庁によると「これまでに経験したことのない豪雨」と称された大雨となってしまいました。9月7、8日に予定していた鹿角オープンカップ開催予定地となる花輪エリア続く県道は大きく崩落、大会開催不可能となってしまいました。

今年2013年東北シリーズは悪天候に見舞われ、残念ながらまだ成立がありません。そこで、同じ東北地区山形白鷹エリアにおいて代替え大会を開催していただけることとなりました。何とか東北盛り上げたいとの心意気は、白鷹クラブ、参加選手も同じです!


9月7日(土)
夏から秋の空気に入れ替わるように、西から前線が北上してしまう悪い天気周期ではありましたが、何とか午前中は薄日も期待できそう。地元まどんな会が用意していただいた暖かい朝食をいただきながら、選手の気持ちも高まります。いつも本当にありがとうございます。



受付後、予定通りテイクオフに集合。開会式が行われました。そして、小野寺競技委員長のジェネラルブリーフィング中にはみんなの気持ちが伝わったかのように、薄日が差してきたのです!



タスクコミッティはタスクを発表。N2Lはテイクオフ前を2周回し、荒砥ゴールの29km。PCLは同じくテイクオフ前を周回しメインLDゴールの16kmです。



厳しいコンディションでしたが、ウインドテクニシャン(ダミー)も低いところから上ってきたのを見て、ウィンドオープン!


早い時間は、低い雲が湧き上がりテイクオフ前の視界が悪くなることもありましたが、周期的に上がってくるリフトを掴み果敢にアタックを繰り返します。しかし、サーマルは長続きせず皆さん1周目であえなく撃沈・・。

周期的に日差しが出るコンディションのためか、ランディング後も再びチャンスがやってくかも!?選手の皆さんはリフライトにチャレンジ!!

しかし、選手の気持ちも天気には勝てず、どんどん雲量は多くなりサーマル活動は終了。ウインドクローズの15:00には雨が降り始め、フライトは終了。

全員の集計が終了しましたが、N2L、PCL共にミニマム距離を越えた選手はおらず、本日のタスクは不成立という結果となりました。僅かな可能性にかけ果敢にとんだ選手は何と3本フライト・・・。

夜は、盛大なウェルカムパーティが開かれました。本格的な石焼ピザは今回も大好評!!地元白鷹クラブの暖かいおもてなしに、選手は大満足でした。競技は不成立ではありましたが、選手の交流は深まり楽しい時間を過ごすことができました。


9月8日(日)
秋雨前線は南からの湿った空気の流入により活発化。朝からしっかりとした雨です。レーダーアメダスによる雨量を睨みながら、まずはウェイティング。


待ち時間を利用して、2013PWCフランス、セルビアに参戦した隅選手による参戦報告会が行われました。フランスでのタスク内容だけでなく、参戦のための準備や、遠征中の生活の話など興味深い話を聞くことができました。隅選手は、チャレンジリーグから競技を開始しPWC参戦するまでにいたりました。素晴らしい!そして、同じサラリーマンパイロットの皆さんには良い刺激になったのではないでしょうか。


10:00の最新気象情報から、期待した天候の回復は遅れそうなことから、競技委員長は競技のキャンセルを決定。少ない可能性にかけて待っていただいたスタッフ、選手の皆さんには感謝です。

協賛いただいた賞品は、白鷹恒例の「小豆拾いゲーム」で皆さんにプレゼントされました。そして、白鷹クラブからは山形名物「芋煮」が振舞われ、選手のお腹は満腹。


残念ながら不成立となってはしまいましたが、急遽大会を開催していただいた植木校長を始め、白鷹クラブ、寒風山の皆さん本当にありがとございました。来年こそ東北地区で素晴らしいタスクが成立することを期待しましょう。また来るぞ!東北!