| 大会レポート
パラグライダーカップin富士山2025
競技事業部:藤野 光一
今年の春は寒暖差が激しく天候も安定しない日が多い印象でしたが、そのあおりを受けた様に今大会の天気予報も主催者や選手をやきもきさせるものとなりました。しかし、2日目の日曜日には天気も回復し、無事に競技が成立しました。
第22回目を数える「パラグライダーカップin富士山2025」の模様をレポートいたします。
DAY1
5月10日は当初から予報が悪く、おそらく飛ぶことは難しいだろうと言う判断から、前日の金曜日に競技キャンセルを決め選手にインフォメーションしていました。受付等も行わず、夕方に予定されている懇親会のみを行うスケジュールとなりました。
この日の朝霧エリアは雨とガスに覆われて肌寒い1日となりました。
YMCAにおいて夕方から開催された懇親会では、明日の時間を有効に使うために冒頭に開会式、ジェネラルブリーフィングを行いました。その後は懇親会へと突入し、楽しく食事と歓談をされたことと思います。
DAY2
2日目は薄日ながらも大洋が顔を覗かせる朝になりました。
8時から受付を開始し、選手はすぐにテイクオフへ移動となりました。気象モデルによって多少のばらつきはあるものの、総じて昼頃までは日射があるとのデータからタイミングを合わせて迅速な行動が重要になります。
テイクオフでは速やかに準備を行うことと、コミッティーによるタスク協議が行われ、コンディションを考慮して27Kmのレースタスクが組まれました。
ウィンドウオープンが10時、スタート時間は10時45分となり、選手は準備出来次第空中へ飛び出して行きました。
レースの方は、予想よりも活発なサーマル活動と1600m程ある雲低高度によりスピードレースとなりました。ただ、コンディションの浮き沈みもあり簡単に駒を進ませてはくれません。終始レースを引いたのはNo.16只野選手、No.14中島選手、No.5針生選手。要所要所で必要最低限の高度をか稼ぎながら進み、最終的にはNo.14中島選手がアリーナゴールへトップでフィニッシュ!なんと44分台のタイムでぶっちぎりの速さでした。2番手はNo.16只野選手、3番手にNo.5針生選手となり、その後も続々とゴールに選手が到達。実に25名の選手がゴールするサービスタスクとなりました。ゴールには選手の笑顔が溢れ、成立が危ぶまれた今大会においては良い結果になったと思います。
競技後は軽食サービスも行われ、カレーやスープが振る舞われました。
ゴールした人もそうでない人も、それぞれ競技を振り返りながら楽しい時間を過ごしました。
大会表彰
ナショナルリーグ総合
優勝 No.14 中島 義雅 OZONE ENZO3
準優勝 No.16 只野正一郎 GINGLIDERS BOOMERANG12
第3位 No.5 針生 清志 OZONE ZENO2
第4位 No.22 吉川 朋子 OZONE ENZO3
第5位 No.6 窪田 雄彦 NIVIUK PEAK6
第6位 No.12 里見 憲一 NIVIUK ICEPEAK X-ONE
ナショナルリーグ女子
優勝 No.22 吉川 朋子 OZONE ENZO3
準優勝 No.21 大澤 彩花 NIVIUK KLIMBER2P
第3位 No.19 三浦亜津子 NIVIUK KLIMBER3P
ナショナルリーグスポーツクラス
優勝 No.36 山田 大輔 OZONE PHOTON
準優勝 No.28 庄司 圭介 NIVIUK ARTIK6
第3位 No.32 天野 年雄 OZONE PHOTON
スポーツクラス女子
優勝 No.40 千葉 恵 NIVIUK ARTIK7P
準優勝 No.52 山岸 里子 NOVA CODEX
第3位 No.38 横堀 紀子 GINGLIDERS EXPLORER2
ナショナルリーグチーム戦
優勝 スカイダンシング(窪田、中田、中島、杉浦)
準優勝 Coops(正木、岩崎、三浦、横堀)
第3位 ニチパラ(里見、三澤、庄司、吉田正)
表彰式が始まる頃にはそらに高層雲がかかり白くなっていました。予報ほど風は強くなりませんでしたが、安全に競技を終えられたことが何よりでした。入賞された選手のみなさま、おめでとうございます。これで今シーズンのナショナルリーグは2大会2タスクの成立となり、徐々にリーグ戦も盛り上がってくることでしょう。次回のナショナルリーグは6月のジャム勝山になります。たくさんの方の参加をお待ちしております。
なお、最後になりましたが大会主催者および運営スタッフのみなさま、エリア関係者のみなさまに改めて御礼申し上げます。