PWC Serbia Day1

8/11 大会初日

開会式。ジェネラルブリーフィング。
北風強風予報で、初日キャンセル。

「先週のPreEURO では、6日間で 5Task成立した。明日からは、心配ない。」
とのアナウンス。


その後は、トレッキング(バスツアーが出る)や、SKI場周辺の娯楽施設の案内で終了。
選手は明日に向けて、開会式会場で グライダーチェックや、ゼッケン貼りを行っています。
テラスでランチを食べたり、SPAに行ったりのんびりすごしています。

明日は、期待できそうです。



2013PWC Serbia レジストレーション&公式練習日

2013PWC第4戦となるSerbiaステージに参戦中の隅選手からレポートがとどきました。Franceに引き続きの参戦と武者修行中!がんばれ!

8/11 レジストレーション
強風+午後から雷雨の予報が出ていて、今日のフライトはなし。
ブリーフィングの最後に、今日明日の過ごし方の案内あり。
(明日も、厳しいのか‥‥)
「Serbia KOPAONIKは、SKIリゾート地で、夏は山頂からのトレッキング、ダウンヒルサイクリング、SPA、プール、、、とたくさんがありいくらでも楽しめます。」
とのこと。



Japanメンバーは、四輪バギーで山頂 へピクニック。
空域全体の確認もできました。
8:00からウェルカムパーティー、飲み過ぎないように注意!


隅選手の2013PWCFrance総括レポート

PWC France Val Louron 2013 に参戦して

ナショナルリーグに参戦し始めて、目標としたいた、PWC大会の France Val Louron 2013に参加することができました。JPA 選手育成基金による御支援をいただき、ありがとうございました。

参戦にあたって、アドバイスをいただいた 扇沢さん、宮田さん、大沢さん、長島さんをはじめ、上位に選手の方々に大変感謝しています。
ナショナルリーグに参加している方々、これからPWCに参加しようと思っている方々の参考になることを願い、ここにご報告をしたいと思います。

まず、JAPナショナルリーグが掲げている「世界への足がかり」ですが、まさにそのとおりだとおもいました。ナショナルリーグで培われる技術が、エリアのスケールこそ違いがありますが、そのまま通用する部分もありました。また、同時に世界のトップパイロットの方々との実力差も大いに実感した大会でした。PWCを目標としていることで、今までJPAのTop選手の方々から色々なアドバイスを頂いていましたが、その中から今回のフランス大会で、次のようなテーマを設定し事前準備を重ねてきました。

 1.初めてのエリアで、どうやってフライト(ゴール)するか。(扇沢さん)
 2.PWCトップパイロットの上げきる技術(扇沢さん)
 3. グループソアリング(長島さん)
 4.メンタル(宮田さん)
 5.PWCへの心構え(大沢さん)

今回の、France Val Louron エリアは、スペインとの国境の東西に横たわるピレネー山脈の北側で、ピレネー山脈からいくつかの南北に伸びる尾根・谷筋を広範囲に使用する、どちらかと言うと山岳エリアです。
南北に伸びる谷筋には、バレーウインドが入り込み、普段練習しているエリアとは違うので、始めてのエリアでどうやって、サーマルを探し当てるか、谷渡りを行うかといった大きな課題がありました。

事前に設定したテーマ毎の達成率ですが
1.初めてのエリアで、どうやってフライト(ゴール)するか。
初日のTask1で、ゴールできましたが、トップからは大きく遅れ、一人旅が続きしました。Task2、3も同様で、「自力でサーマルを探す、ルートを探す」にあたっては厳しい状況が続きしまた。ただ、自分でサーマルを探すことや、ルートを探す場合のベースになったのが、普段飛んでいる時に考えている事で、それらをアレンジすることで利用価値が広がることに大会後半は気づきました。これに気づいたことで、フライトに対してのあせりが消え、余裕が出てきて、Task6でのゴールにむすびつきました。

2.PWCトップパイロットの上げきる技術
 動作シュミレーションを伝授していただいたので、毎Taskのスタート前に実践でき、かなり練習を積むことができました。

3.グループソアリング
最終日のTask6でのフライトの後半が、トップグループに混じってのフライトとなりました。その時の、10機以上でのスピードアップしたフライトが、まさにグループソアリングだったのではないかと思います。

4.メンタル、5。心構え
事前に準備をおこないましたが、半分程度の出来だったと思います。このアドバイスが、PWCをそれほど緊張せずに迎えるためには必須だったと思います。

各々の達成率としては
技術的な内容: 1/2
メンタル的な内容:1/3
総合的には、1/3~1/2となりますが、解決の糸口につながるような発見がありましたので
その内容を習得することで、自分のレベルを上げていきたいとおもいます。

今回PWC参戦にあたり、色々準備をしたつもりでいましたが、まだまだ不足している部分(技術、心構え)がたくさんあることに気づきました。またそれらを準備することで、自身の成績の向上を目指していきたいと思います。また、Serbia Raska-Kopaonik 2013 への参戦を決めていますので、その中で、今回の課題の実現にチャレンジしたいと思います。その後は、JPAナショナルリーグの各大会において、課題の克服を目指し次のチャンスへ繋いで行きたいと思います。

                   2013年 7月 28日
                   隅 秀敏


2013安比高原オープンカップ


レポート 宮田 歩
2013安比高原オープンカップが七時雨PGS主催で開催です。

東北エリアの周辺スクール、寒風山PGS小野寺校長,トントントンビPGS植木校長もサポートで駆けつけてくれました。

昨年は鹿角エリアで素晴らしいタスクが成立しました。今年は安比高原で!そして岩手山ゴールを目指したい!スタッフの皆さんも準備万端です。


22日
早朝から安比山頂には雲が・・・。まずは焦らず、本部スキーセンターで開会式と、ジェネラルブリーフィングを行いました。



ブリーフィングが終了したころには、晴れ間が広がってきました。テイクオフへはゴンドラでGo!


やや不安定な待機のため、しっかりした積雲が形成され、如何にも良さそう!しかし、風向きは唯一テイクオフできない西風…。予報では北風に変わってくるはず!じっくり待ちます。


13時。西風が弱まったタイミングでダミーの地元八木さんがサイドの風で技ありのテイクオフ!リーサイドのサーマルで雲底まで上がって行きます。

これで行けそうだ!そう思われましたが、活発な対流は積雲をどんどん発達させていきます。八木さんも雲に吸われないように沖に出していきます。


安比高原から岩手山方向の上空には、ご立派な雄大積雲が発達。安全にタスクを組むことは難しいと判断。残念ながらタスクキャンセルとなりました。



数名の選手がフリーフライトでフライダウンしましたが、その他の選手は無理せず下山。次のタスクのベーシックセミナーに向かいました。


今回のセミナーテーマは「弱いサーマルで如何に上げるか!」講師はJPA会長の小野寺さんです。最近のグライダー飛行特性と効率良いサーマルソアリング飛行速度の関係を、ポーラーカーブを用いてわかりやすく解説していただきました。


普段、感覚的に飛んでしまいがちですがやっぱり理論は大事です。皆さん目からウロコでしたね。


そして、本日最後のタスクは恒例のウェルカムBBQです。これが楽しみで安比に来ている選手もいるとか!?懇親会は盛り上がりました。


23日
西風予報に、早朝から鹿角エリアに移動を想定し準備がされました。7時から鹿角テイクオフには小野寺校長が待機。随時、風情報を送ってくれますが、すでに西風は強く、時折雨も・・・。


風向きは南西風。こんな時は八幡平にブロックされた安比高原の方が良いこともあります。こちらも早朝からテイクオフでスタッフは待機。さあどうだ!?

9:30まで待ちましたが、無情にも西風は強まる一方。東北地方に張り出した高気圧のヘリを回るように西風は加速され、強さを増してしまったようです。

残念ですが、タスクはキャンセル。閉会式となりました。

閉会式では、主催者に用意いただいた、岩手の美味しいお米と美味しい日本酒が!!

遠くから来ていただいた選手やお酒の大好きな選手!?にプレゼント。そしてじゃんけん大会でお米争奪大会となり盛り上がりました。

本当は飛んで争いたかったです。


来年こそ、岩手山「一本桜ゴール」へ参加選手の皆さんが至福のファイナルグライドを味わっていただきたいです。

大会スタッフ全員でお待ちしています。ありがとうございました。


2013栂池ジャパンカップ


レポート 宮田 歩
例年より早い梅雨入り宣言がされ、毎日変更となる天気予報にヤキモキさせられていましたが、大会準備と公式練習日となった前日31日は、栂池エリア背後にそびえる北アルプスがくっきり望めるベストコンディションとなりました。どうして大会前日は素晴らしいフライとコンディションとなるのでしょうか?世界共通の謎です。そんな練習に前日入りした選手は、素晴らしいコンディションの中、たっぷり練習していただけました。

二転三転した天気予報でしたが、大会期間の2日間は晴れマークが!!今年もN2Lグランプリとなる2013栂池ジャパンカップがいよいよ開催です。


6月1日(土)
昨日に引き続き、快晴の朝です。早朝から集まった選手は、エリア背後に控える雄大な北アルプス山脈に興奮気味!今回も「楽々レジストレーション」でスムーズに受付は終了し、選手は続々とゴンドラに乗り込みます。


ゴンドラからテイクオフまではグライダーの送迎サービスが行われ、選手も楽々です。テイクオフでの開会式には小谷村村長もごあいさつに駆けつけていただきました。我々がパラグライダーを楽しめるのも地元の方の理解、協力があってもののです。本当に感謝です。



サーマルトップ予報は昨日と同じ2200m。上空3000mの風は弱く、エリア内は終日南風となる絶好の気象予報です。心配される海風の進入もないだろうとのこと。タスクコミッティはN2Lは小谷エリアから岩岳山頂を大きく回り、北へ10kmファイナルグライドする来馬河原ゴールのRaceToGoal45.7km。N2Lグランプリにふさわしいタスクです。PCLは栂池エリア内をトライアングルで回る34.7kmとこちらもビックタスクです。



順調に上がっていくダミーを見て、N2Lからウインドオープン!そして11:30には、ほぼ全員が雲底から一斉スタート!次々にスタートポイントに向かうグライダー圧巻!まるでナショナルリーグのようです。N2Lのスタート後、続いてPCLもウインドオープン!しかし、このころから上空には高層雲が・・・。



サーマルポイントには積雲が形成されるものの、高層雲に阻まれ日照はどんどん弱くなっていきます。そして、低いところからコンディションは渋くなっていきます・・・。想定外のコンディションの変化に、ガンガン飛ばしていたN2L選手たちも大きくスタック。特に低く攻めすぎた選手から次々にランディングしてしまいます。ゴンドラ尾根にとりつき何とか粘るPCL選手たちも耐え切れずメインLDへ降りていきます。


リフライトする選手がいる中、数名の選手は何とか生き残ります。そして、完全に曇ったエリア内でしたが、北の小谷エリアから再びサーマルが上がり始めたのです!!実は予想外の北風が進入してきたことによる南風とのコンバージェンスだったのです。オブザーバー参加の稲見選手が最後のターンポイント「鵯尾根」を取った時には、残念ながら来馬河原ゴールは向かい風の北風に・・・。安全のためN2Lはタスクストップがコールされました。N2L選手は矢野選手が生き残り距離を伸ばし、ぶっちぎりの1位。女子は昨年のチャンピオン吉原紀子選手でした。強い!


PCLは、あの渋い中、見事生き残りに成功した初出場の池内選手が16:00のタスククローズまで粘りのフライト!そして、こちらもぶっちぎりの1位のはずでしたが・・・。GPS設定ミスでまさかのトラックログが記録されていないとは。残念!!でも、最後まで飛び続ける姿は、かっこよかったイケちゃん。

夜にはX-Alpsに参加する扇澤選手、只野選手による「X-alpsを10倍楽しむ方法」セミナーが開催されました。2013年のコース説明、その難所と攻略方法が解説されました。大会委員長の栂池PGS後藤校長からは選手の激励が入った日の丸国旗が授与されました。ぜひモナコでのウイニングフライトでなびかせてほしいものです。頑張れ日本チーム!



懇親会の最後には、先日結婚された星田夫婦のお祝いが有志によって行われました。おめでとうございます!これからも幸せに。そして仲良くパラグライダーを楽しんでください。


6月2日(日)
早朝は、雲は多めですが、晴れ間も見えています。北東風予報ですが、テイクオフにはすでに南寄りのブローが吹き上がっています。北風が入ってくる前に、タスクを回ることができれば何とかなりそうです。



タスクコミッティは、N2Lは27.3km、PCLが20.9㎞のミニマムタスクを発表。ダミーの上がりを待ちます。薄く高層雲が張り出しているものの、積雲は形成され雲底は2000mまで達しています。



十分ソアラブルなコンディションとなり、いよいよN2Lから!続いてPCLもウインドオープンされました。渋いコンディションの中、何とか高度を上げていきます。



このまま順調にレースは進むかと思われましたが、11:30を過ぎた頃から今日も高層雲が・・・。サーマル活動がどんどん弱くなっていく中、困ったことに北風も進入してくるというダブルパンチ!!



ランディングで作られたサーマルは、阿弥陀山へ向かってサーマルとして上がっていくものの、北風が強くなり、中々南の尾根をクリアーすることができません。


そんな厳しいコンディションとなってしまいましたが、N2Lは12時を過ぎて3名の選手がゴールまでたどり着きます。オブザーバーの稲見選手と藤川選手。そしてN2L選手の矢野選手です!!北風が強まり、最後のターンポイントが取れなかった選手が多くいましたが、皆さん最後まで諦めず攻めつづけました。

PCL選手も渋いコンディションと北風に悩ませられましたが、粘りのフライトで頑張りました!そして林選手が唯一10kmを越えるフライトをしトップ!河井選手6.16kmで2位。池内選手が5.53kmで3位!今日はGPSバッチリでした!

N2Lは2日間素晴らしいフライトを見せた矢野選手が総合優勝!!2日間の総合得点が1299点とグランプリ成立規定をクリアーしましたので、2013年N2Lグランプリ覇者としても決定となりました。おめでとうございます。最近はPNLでも上位選手を脅かす素晴らしい成長ぶりを見せてくれています。矢野選手から目が離せられません!N2L女子優勝は昨年に引き続き、吉原紀子選手が2連覇!!本当に強いです。EN-C以下優勝は渡辺美希選手!初日の素晴らしいフライトが目立ちました。チーム戦優勝は朝霧連合!



PCLは厳しい条件のため、ミニマム距離を中々クリアできる選手が少なかったこともあり、僅差の戦いとなりました。2日目に大きくリードした林選手が総合優勝!初参戦で初優勝です。PCL女子はかつてない大接戦となりました!?優勝は山岸里子選手!そして準優勝は同点の5名!!うーん本当に大接戦!EN-B以下は初出場の桜井選手!チーム戦優勝は「あおきのこ」(長野県青木村のゆるキャラ名だそうです)。今回は初出場で表彰台をゲットされる方も多かったですね。皆さんおめでとうございました。



昨日に引き続き、トリッキーなコンディションに翻弄された2日間でしたが、両日フライトすることはでき、選手は楽しんでいただけた事でしょう。でもやっぱりゴールしたかった!!中々うまくいかないのもこのスポーツの面白いところですね。



栂池PGS後藤さん、そして大会スタッフの皆さん本当にお疲れ様でした。またこの雄大な北アルプスで開催される栂池ジャパンカップを選手の皆さん楽しみにしています。来年もよろしくお願いします。

ありがとうございました。