梅雨前線は日本の南海上に停滞し、遠く離れた安比高原のある北東北は晴れ!そんなシナリオで開催となる安比高原オープンカップ。今回は週間天気予報では思惑通り。前日の準備中は風が強いものの、雲底1700mと中々のコンディション。なぜいつも練習日は良くなるのでしょうか?そんなことを感じながら準備万端で開催を迎えました。
6月28日(土)大会初日
快晴の朝を迎えました。ついに安比でビックタスク成立か!?選手の皆さん、ワクワクしながら受付を終わらせてゴンドラで山頂へGO!
山頂からの景色は絶景です。単独峰である前森山山頂からの360°に広がる絶景に思わず息をのみます。しかし、上空の風は強そう・・・。ランダムに形成された積雲はかなりのスピードで流れていきます。
まずは山頂で開会式、ジェネラルブリーフィングからスタートです。昨日も午前中、南風強風でしたが、その後南東風に向きが変わることで、岩手山にブロックされた風は弱まりました。今日もその効果を期待してウェイティングとなりました。
タスクコミッティは、風が弱まることを前提にミニマムタスクを検討します。天気が良いだけに何とか成立させたい!あとは風が弱まるのを祈るのみです。12時までウェイティングは続きましたが、周辺の風が落ちてくる傾向はみられません。残念ですが、今日のタスクはキャンセルが発表されました。
夕方は恒例のBBQ懇親会が盛大に行われました。何だかこの交流会目的で安比に参加してくれる方もいるとか。スタッフの皆さん、MAPS、バーズツアーの皆さんも交えて大いに盛り上がりました。
6月29日(日)2日目
日本海には、突然としか思えない低気圧が発生・・・。発達しながら東北地方を横切る予報!!なぜ大会の時に限ってこんな気象になるのでしょうか?朝から雨・・・。低気圧は梅雨前線を刺激し、岩手県全域は大気の状態が非常に不安定でどこかで雷雨となっています。矢も得ず今日もキャンセルとなってしまいました。残念。
閉会式では、山形トントンとんび植木校長が自ら収穫してきてくれた「さくらんぼ」で、種飛ばしゲームが開催されました。ルールは簡単、とにかく遠くに飛ばした人の優勝!まずはトントン組長からデモンストレーション。
派手なアクションと「プッツ!」と音が大きい選手ほど、「あれー!?」全然飛びません・・・。以外に難しそうです。さくらんぼの種を口の中で、できるだけ綺麗にシェイプ。そして、低い弾道と着地後うまく転がせるかがポイントとなっているようです。(注意:競技委員長が勝手に解析したセオリーです。)
選手だけでなく、スタッフ、ツアーの皆さんも参加していただき盛り上がったゲームによって、豪華賞品はみんなに分配されました。空中での技術で競い合いたかったところですが、皆さん楽しんでいただけて良かったです。
大会実行委員長の立花校長からは、来年も同じ6月末に大会を開催していただけるとのお言葉を頂き、大会は幕を閉じました。遠方から参加選手の皆様から「安比で成立するまで挑戦は続く!」との熱いメッセージもいただきました。来年こそ安比の空を楽しんでいただきたい、そして岩手山ゴールをみんなで達成することを夢に見ています。
東北で大会を継続するために、お手伝いいただいたスタッフ、周辺スクールの皆様、本当にありがとうございました。 レポート 競技委員長 宮田 歩
レポート 宮田 歩
2014年JPA公式戦はシリーズ、1月PNL朝霧から毎大会ごとに成立し、本当に盛り上がっています。6月毎年よりも早めに梅雨入りした日本列島ですが、驚くことに栂池ジャパンカップ開催週末は前線が南下!みんなの意気込みが好天をもたらしてくれるのでしょうか!?雄大な北アルプスを背後に控えた栂池エリアでビックタスクが期待されます。
6月14日(土)
西から張り出してくる高気圧の動きは予報よりも遅れているのか、北アルプス東側に位置する白馬エリアのみが雲に覆われてしまいました。上空を吹く強い西風は、リーサイドとなる東斜面の対流を活発化させて雲の発達を助長しているようです。
受付後、開会式・ブリーフィングはエデン内で行われ天気の回復を待ちます。ウェイティング中には、初めて栂池エリアを飛ぶ選手対象に攻略法が説明されました。栂池エリアでは日本海側から進入する北風が要注意!サーマル活動の副産物で引き込まれるこの風をどうケアーして飛ぶかがカギです。盛り上がっているPCL選手の皆さん、真剣に聞いていただきました。
11:00雨は上がったものの、北アルプス主稜線上は、強い西風を示す傘雲にスッポリ覆われています。これは時間がかかりそうです。夕方フリーフライトは出来てもタスクは難しい・・・。残念ながらタスクはキャンセルが決定となりました。
選手は生坂エリアへフリーフライト組と栂池でのフリーフライトを待つ組に分かれ解散となりました。夕方にはクラブハウス内で懇親会が盛大に開催されました。選手の皆さんには明日への英気を養っていただきました。
6月15日(日)
朝から気持ちの良い晴れ。朝日を浴びた北アルプスの山は、素晴らしい景色となっています。上空の西風も弱まり、今日は期待できそうです。
9:00に飛び始めたバーズツアーの皆さんは、すでにソアリングを始めています。そして、スタッフ小林宙さんから2300mのクラウドベースをゲットした情報が入ったところでタスク決定。N2Lは小谷エリア⇔岩岳を大きく使う33.9km(シリンダー間距離)PCLは栂池エリア内を周回する19.8km(シリンダー間距離)が発表されました。
10:00PCL選手からウインドオープン。時折テイクオフ前がオーバーキャストするタイミングで風はフォローとなりましたが、選手は次々とテイクオフしていきます。いつもはゴンドラ尾根上でスタート前のガーグルが形成されるのですが、今日は背後で発達した積雲で大きく影・・・。いきなり渋くなってしまいますが、ランディングの周期的に日照が出るタイミングで何とか復活!沖にできたガーグルから選手はスタートしていきます。
N2Lの最初のターンポインとは小谷エリアのアルプス第10リフト山頂駅。小谷エリアの日照は十分。皆さん2500mのクラウドベースまで上げ切り、悠々と栂池エリアへ戻ってきます。しかし、栂池エリアは今だ完全オーバーキャスト・・・。北アルプス雪渓から吹き降ろす西風は強い下降気流を作り出し、あっと今に高度を損失してしまいます。
PCL選手もスタート前にランディング上空で稼いだ高度を、あっと今に使い切ってしまい無念のランディング・・・。オーバーキャストしているところあれば、晴れているところが周辺にあります。生き残った選手は何とか晴れ間にしがみ付き、雲が移動するのを待ち続けます。中には対岸の岩戸山に取り付く選手もいて、普段飛ばないところにパラグライダーが飛んでいるのを見るのも不思議。
13:00を過ぎ、やっとエリア上空の雲がばらけ始めコンディションは好転。リフライトの選手が2700mのクラウドベースをゲットし、さあこれから!!っというところで、心配されていた北風がバレーウインドとして進入してしまいました。冷たい北風がトリガーとなり、一瞬サーマルは活発になるものの、あと続きはせず選手はランディングを余儀なくされていきます。
こんな厳しい状況でゴール者はいませんでしたが、我慢のフライトで距離を伸ばした星田選手が27.3km飛んでN2Lダントツトップ。PCLはスタート前に唯一2500mのクラウドベースをゲットしていた船津選手がトップ!船津選手は八方尾根がホームエリアの若干16歳です。JPA最年少優勝記録となりました。将来が期待されます。ぜひ世界を目指してほしいです。
N2Lは星田真一選手の優勝!続いて準優勝も星田さつき選手!夫婦コンペティターとしてお二人は絶好調です。そして、注目すべきは4位入賞の関口選手。EN-C以下クラス優勝はもちろんですがN2クラスでも素晴らしい成績を残されました。
盛り上がっているPCL、立山の覇者吉田選手は2位。KPS中島さんは3位。今回は船津選手の若手パワーが優っていたようです。女子優勝の関根睦選手はPCL総合でも5位入賞と頭角を見せてきました。今年のPCLはだれが勝つか全くわからなくなりましたね。チャンスは全員にある。後半戦が楽しみです。
来年も、この6月初めに栂池ジャパンカップは開催していただけることとなりました。また皆様の挑戦をお待ちしております。最後に後藤校長をはじめ、栂池クラブ、スタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。また来年も楽しい大会をお願いします。ありがとうございました。
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競技委員:藤野 光一
今年から5月開催となった「立山らいちょうバレーカップ」ですが、過去を紐解くと5月の大型連休中に開催されていたのです。立山エリアでは1989年から大会が開催されており、スキー場の名称が変わるまでは「立山ゴンドラカップ」として開催されていました。また、それ以外にも「立山マスターズカップ」、「立山ロッジカップ」、「立山オータムカップ」などと年に数回開催されていた時期もあり、実行委員長である関沢校長が発した「伝統の一戦」と言う表現も、あながち間違いではないと言えるでしょう。
今年はナショナルリーグ41名、チャレンジリーグ31名、総勢72名の選手が春の立山に集っての大会開催となりました。
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レポート 実行委員長 植木 亨
5月3日、
風が強い予報でしたが午前中は飛べそうな風に。開会式は山頂で行う予定にしてとりあえず移動してもらいました。テイクオフは南西の風が安定して1m吹いているし、雲の動きなどからまだ強まる様子なしと判断、大会はキャンセル。開会式は降りてからに変更して、希望者のみフライダウン、ほとんどの選手が飛びました。白鷹が初めての選手に飛んでもらえて良かったです。開会式のころから天気予報とおりの強風が夜まで吹いていました。
5時から歓迎パーティーを開催、今年も焼きたてピザや、地元の白鷹町の手打ちそばなどで盛り上がりました。
5月4日
朝から快晴、天気予報から午後競技出来ると判断選手スタッフみなさんで朝ごはんを食べてテイクオフに移動、ゆっくり準備を行い、タイミングをまちました。12時から風が弱まり、2時過ぎから競技が始まりました。
ナショナルクラスは米沢ゴール、チャレンジクラスは、エリア内三角2週の後荒砥ゴールになりました。遅い競技になかなか上げ切れない苦しいフライトになりました。ゴールは、三名。
5月5日
曇り空ですがわずかな陽射しがあり競技出来ることを期待して山頂まで移動、直ぐにタスクが決まり競技スタート、予想外の南東の風にサーマルは弱く流されて行きます。テイクオフも風が不安定になり大会はキャンセルになりました、
12時から閉会式を行い、入賞者には、サクランボを用意しました。また、米沢ゴールされた上位三名にはシャンパンファイトが行なわれました。
今年念願の米沢ゴールが出来てスタッフ一同喜んでいます。また来年お願いします。
トントンとんび、植木。
5月3~5日に開催される「2014オールジャパン in 白鷹」まだまだ募集中です!
この春エリアがオープンしてからは順調にフライトいできているそうです。
クラウドベースは2000mオーバー!!選手の皆さん冬の装備でお越しください。
PNLタスクは今年もやります米沢ゴール!コンディション次第ではリターンタスクも期待できます。置賜盆地を縦横無尽に使ったビックタスクにご期待ください。
ゴールデンウィーク後半は、再度高気圧が張り出してきそうです。まだ間に合います!選手の皆さんのご参加お待ちしております!