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JPA パラグライダーN2リーグ/チャレンジリーグ2013総括 その1(振り返り編)
JPA競技リーグに関係する皆様、2013年の活動お疲れ様でした。
遅ればせながらではありますが、ここにJPAパラグライダーN2リーグ、チャレンジリーグの2013シーズン総括レポートをお届けします。
今年2014シーズンもがんばってゆきましょう。
まずは、各大会の状況を獲得得点で分析する『振り返り編』です。
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JPA競技リーグに関係する皆様、2013年の活動お疲れ様でした。
遅ればせながらではありますが、ここにJPAパラグライダーN2リーグ、チャレンジリーグの2013シーズン総括レポートをお届けします。
今年2014シーズンもがんばってゆきましょう。
まずは、各大会の状況を獲得得点で分析する『振り返り編』です。
大会レポート 大会競技委員長 扇澤 郁
冬のシーズンが始まってから素晴らしいフライトコンディションの続く朝霧高原でしたが、第一級の寒波が到来し、大会の成立が危ぶまれる天気予報の週末を迎えました。
大会当日早朝、いつものようにJPAの日下部さんが暗いうちから天気情報を入手し確認させてもらったところ、上空の風は弱く、日照は十分、気温減律良と3拍子揃った絶好のコンディションが期待できます。しかし明るくなって外を眺めると、外は雪景色となっており、期待と不安を抱えての朝となりました。
西富士友の会の離陸場をお借りして開会式を行う頃には、道路の積雪はすっかり消え大会の成立に期待が持てるようになりました。タスクコミッティーには地元ウイングキッス朝霧パラグライダー所属の藤川選手とベテランの正木選手が選出され、競技委員長の私を含めてさっそくタスクを考えます。クラウドベースが2200mアップを予想し決定されたタスクは、南は大倉ダム、北は朝霧高原パラグライダースクールのテイクオフ、沖だしに初めての試みで田貫湖入口の交差点と井の頭部落のNTTアンテナを用いた60km級で選手の半数のゴールを期待するものでした。
しかし、タスクが発表され選手はGPSへの入力を始めますが、駿河湾から入り込む南風は真っ白にもやった逆転層となり、また、毛無山のクラウドベースは山の中腹で停滞しいかにも渋そうな様相となりしばらくウエイティングを強いられます。
そして午前11時にウインドダミーのフライトを参考に、変更されたタスク内容は南下を天子南尾根まで、北は西富士砂防ダム、沖だしはNTTアンテナの40km。コンディションは渋そうな様相でしたが西富士友の会のテイクオフ前はもれなくサーマルヒットすることができ、選手は続々テイクオフしていきました。
コンディションはスタートするころに絶好となり、レースは10名ほどのトップグループを形成し展開していきました。1回目の沖だしNTTアンテナは大阪の竹尾選手が先頭でクリアーし井の頭エリアへリターン。取りついた位置はぎりぎり低かったもの良いサーマルをひっかけて一気に上昇。2番手は韓国から参加のムンソップ選手が竹尾選手の上昇をみて井の頭エリアへ。3番手は岡山の植田選手が次のターンポイントから遠くなるものの陣馬尾根へリターン。後続の選手たちはそれぞれの動きを見ながら2者選択でリターンしていきますがこの時間帯からはエリア全体が日陰となり南風の受けが良い陣馬尾根が正解。井の頭エリアで生き残りをかけた選手たちは粘りに粘りますが粘り切れずに着陸態勢となる選手が続出してしまいました。
その後花鳥山脈の東面は日当たりの悪い状態が続きましたが、リッジソアリングを行うためには十分な南風が吹き、じっくり稜線上まで高度を上げていくと西側のサーマルはしっかりと働いている条件の中、トップの竹尾を正木、隅が追いかける展開でレースは進みました。
女子はトップグループを形成していた栃木の吉川選手が残念ながら井の頭エリアへランディングしてしまう中、東京の宇野選手、石川の小森選手がキープハイで駒を進めゴールのYMCAへ向けファイナルグライドを切りました。特に小森選手はゴール目前の3時ごろに南西風が強く花鳥山脈に侵入し強烈なコンバージェンスの中、雲の間を縫うように潜り抜け、対地速度が一桁になることもある中会心のゴールとなりました。
最初から最後までトップを譲らず完璧なレースを展開した竹尾選手のコメントは「スタートからゴールまで始終行ける気がした」との、ポジティブなコメントでした。久々のトップゴールおめでとうございます。
最終ゴールは長野県の野呂選手。冬のホームエリアは朝霧ですが、こんなに頑張って飛んだことはなく、パラグライダーがますます楽しくなったとのコメントです。
女子優勝の宇野選手は、「十分に空を楽しめ良いタスクだった」とこちらもポジティブなマインドで余裕のゴールおめでとうございます。
渋いコンディションだったり、強烈すぎるコンディションだったり、主催者側の立場としてはいつもネガティブにものを考えてしまいますが、JPAの選手たちから前向きにタスクをこなす(みんなで決めた仕事を一生懸命こなす)姿を見せていただけたことで、この日は主催者冥利に尽きる一日となり感動させていただきました。
まかいの牧場で行われた歓迎レセプションは、ゴールを決めた選手をはじめ、悔しい思いをした選手も含めてレース展開を語り合う和やかな雰囲気で進みました。そして、昨年高嶺の大会で初舞台を踏んだ、「空ともパラグライダースクール演芸部」のモモクロ・・・・が披露され、宴会に花を添えました。彼女たちを含め、今大会は浜名湖パラグライダースクールのメンバーにテイクオフスタッフとして手伝っていただきました。いずれJPAナショナルリーグに参加してくる選手の卵たちとして、ベテランパイロットの素晴らしいフライトに感動していただけたことと思います。
大会2日目は、朝から強烈な北風が吹き残念ながらこの日の競技を実施することはできませんでした。
表彰
ナショナルリーグ総合
優勝 竹尾 雅行
準優勝 正木 晋
3位 隅 秀敏
4位 植田 真吾
5位 稲見 祐二
6位 藤川 稔
女子
優勝 宇野 登茂子
準優勝 小森 さちよ
3位 吉川 朋子
4位 星田 苗月
5位 田前 英代
6位 藤本 裕子
チーム戦
優勝 とちおとめ
準優勝 瀬戸内少年飛行団
3位 Team-C
毎年恒例となっているJPAナショナルリーグの第1戦目は、皆様の協力があり今年も成立しました。毎年グライダー性能がよくなり、飛行範囲が広くなっているパラグライダーです。今シーズンが始まったばかりですが、来年も参加選手の皆様と一緒になりよいタスクをこなしたいと思います。参加選手の皆様、ご協力いただいた皆様ありがとうございました。
| 大会速報
2013年ワールドカップ決勝となるPWCSuperFinalがブラジルGovernador Varadaresで開催されています。
JPA選手は宮田、水沼、青木、廣川が参戦中です。2013年のPWCチャンピオンを決める大会です。真夏のブラジルでの熱い戦いにご期待ください。
現地の様子は各選手のレポートからご覧ください。
宮田 http://skymiyata.exblog.jp/
水沼 http://d.hatena.ne.jp/skypark/
青木 http://jpmparaglider.hamazo.tv/
ご声援よろしくお願いします。
| お知らせ
年末年始と抜群のフライトコンディションが続いている朝霧。1月18,19日にPNL初戦となる第11回JPAパラグライダーカップ in 富士山が開催されます。
推薦状の特例処置について
ルール上はリーグ登録に関し、正会員スクールからの推薦状が必須なのですが、2014PNL第1戦に関しましては、受付開始から大会開催までの期間があまりにも短いため、特例として2013年登録者に限り、大会終了後の提出でもリーグ登録完了とし、大会エントリーを受付いたします。
2011シーズンより受付締め切り日を設けておりません、それは選手の皆様にたいしてぎりぎりで、もし、都合がつけば是非ご参加いただきたいという思いから、締め切り日の掲載をやめています。
では、ぎりぎりに申し込めばいいやと言うことになってしまいますと主催者が開催の準備をする際に、何名の参加者がいらっしゃるのかがわかない状態では準備も進められません。ご参加の意思がございましたらできるだけ早くお申し込みいただきたいと存じます。
参加申し込みは現在受付中です。皆さんのご参加お待ちしております!
| お知らせ
2014年JPAナショナルリーグに参加される選手の皆様へ
2014年PNL競技規定において、使用グライダー、参加資格について内容が変更となります。
2013年規定では、PNLタスクを選手が安全にフライトするための基準を、参加するグライダー安全認証カテゴリーに合わせていました。ところが、PNLタスクを安全にフライトする基準は、グライダー安全性、滑空性能ではなく、実際はパイロット技術や経験が大きな割合を占めていることになります。
また、最近はアスペクト比6を凌駕するハイスペックなEN-Bも登場。その滑空性能は、すでに過去のEN-Dクラスに達しており、PNLタスクをフライトするにも十分な性能となってきていることが事実です。
そこで、2014年PNL競技規定において、使用グライダーはカテゴリーに関係なく、TF,ENの認証機であることのみと変更しました。
しかし、ナショナルリーグのタスク内容は、規定概要にありますように、世界を舞台として戦っていける選手の育成を目的としています。距離だけでなく難易度も高いナショナルリーグを安全に戦うためには、それなりの技術と経験が必要なことは皆さんもご存じの通りです。以上の理由から、PNL参加資格に次の項目を追加させていただきました。
「過去3年以内でPNLに参加実績のある者。またはナショナルリーグ参加申請書が受理された者。」
つまり、初めてナショナルリーグに参加される方、3年以上PNLをお休みしていた選手は、新たに設定された「ナショナルリーグ参加申請書」が必要となります。
ナショナルリーグ参加申請書は、競技事業部にて次の内容が審査されます。
・ナショナルリーグへの登竜門となるN2Lに参加し、安全にフライトされた実績があるか。
・3年間お休みしていた選手については、過去のPNL参加実績において安全フライトされた実績があるか。
選手の皆様には、ナショナルリーグで安全に楽しくフライトしていただくためにも、ご理解とご協力をよろしくお願い致します。
競技事業部