| 大会速報
高嶺カップ2011 2日目 速報
高嶺カップ2011、2日目速報です。昨晩まで降り続いた雨のため、雲底が低く12:00まで本部でウェイティング。
13:00から晴れてくる予報を信じてテイクオフへ上がりました。テイクオフはまだ小雨が降っていましたが、選手の熱意が奇跡を起こします!
劇的に視界はクリアーとなり、N2L:17km PCL:14kmのミニマムタスクが成立しました。
結果は後日お知らせします。
| 大会速報
高嶺カップ2011、2日目速報です。昨晩まで降り続いた雨のため、雲底が低く12:00まで本部でウェイティング。
13:00から晴れてくる予報を信じてテイクオフへ上がりました。テイクオフはまだ小雨が降っていましたが、選手の熱意が奇跡を起こします!
劇的に視界はクリアーとなり、N2L:17km PCL:14kmのミニマムタスクが成立しました。
結果は後日お知らせします。
| 大会速報
高嶺カップ2011の大会速報です。
悪天候でキャンセルとなりました。午前中は、ジェネラルブリーフィング、エリア説明の後、ベーシックセミナー「パラグライダーパイロットの判断トレーニング」宮田歩講師で行われました。
パラグライダー技術とは違った面からの話でしたが、皆さん真剣に聞いていただきました。
右脳トレーニングの「後出しじゃんけんゲーム」で、盛り上がりました。
明日は好天予報です。
| お知らせ
JPAホームページにて紹介されています。
2011 立山らいちょうバレーカップ
| 大会レポート
■三日目(10月10日)
昨日のように受付前に列を作った選手達の顔が訝しい。張り出された気象予測に戸惑っている。高度1500mで西風8m/sec?フォローじゃん。今夜の前線通過は予測の範囲だが、こんなに早く影響がでるのか。そもそも外は全くの晴天ではないか。
実は昨日の段階で清水競技委員長はこれを予測している。「ちょっと難しいかも。明日は安全に十分なケアが必要です。」この予測は当たってしまうことになる。確かな気象感覚に脱帽である。
テイクに移動しグライダーを広げ、ダミーを出して状況を見る。テイクオフゲレンデはきれいにアゲンストが入っている。
気象予測、リフト降り場に時たま入る西風、上空に出来始めたレンズ雲。いくつか条件からコミッティと討議して本日はタスクキャンセルとなった。(余談である。まだ、今日はどうかと迷う条件の中、前堀実行委員長となんとはなしにお話しをしている時、リフト降り場のある山側にふわっと湧きあがった低空の雲を見て、「あれが出たなら今日は無理だよ。」と教えてもらった。昔読んだ山岳漫画の1シーンのようだった。かなりシビレタ。すごいなぁ。)
早い判断が功を奏して低空が落ち着いている中、フライダウン出来た選手も多くいた。荷物を預け自力で下るもの、一旦登ってリフトを使って下るもの。三々五々の静かな終了となった。いや、送迎待ちテイク下の選手はその後、西風爆風にさらされた。早い的確な判断が、ストレスのない気持ちの良い終わりを生んだのだ。
「ちょっと尻すぼみになった感じで残念です。」テイクの後片付けをしながら清水競技委員長がつぶやいた。とんでもない、とても楽しい三日間でしたと答えた。
そして表彰式、閉会式。せっかくのグランプリ、10位までは表彰し前に出てきて頂きましょう。トップ3にはお米を、そして八方大会恒例となったガラス細工のトロフィーを。このきれいなトロフィー、主催者のファミリーの方の手作りです。去年のPWCでも外人選手が別の種類のものを持っていった。
最後にグランプリカップの授与式。3つのカップは来年、本人名のリボンをつけて返還されるまで勝者の家で栄誉の証となる。
早起きが基本、宿の朝食を頂く時間はない。受付の行列で1時間ぐらいへっちゃらで待つし、待たされる。時には重いグライダーを背負ってゴンドラ駅に歩くこともある。テイクオフはトイレに不便だしウインドオープン時の緊張感たら並大抵ではない。フリーフライトならこんな苦労をしなくて良い。全くコンペなんて、だ。でも今回の大会のような初日の達成感、二日目の充実感なんてちょっとやそっとでは味わえないものだ。だからコンペはやめられない。
| 大会レポート
■二日目(10月9日)
翌10月9日、昨日の興奮も覚めやらずで6:30には選手達が受付前に列をつくる。受付開始は7:30だというのに。
「サーマル条件は昨日よりやや落ちるかも。1800mの予測凝結高度がブレイクするかどうかは五分五分といったところ。基本、南風なので今日は北方向のターンポイントも使えそう。」清水競技委員長のコメント。
今日は77機のグライダーがゲレンデに並んだ。ウインドダミーの上がりも渋く、やや待ちの状態となる。タスクは岩岳、栂池を越え白馬乗鞍のリフト降り場から佐野坂アンテナ跡まで移動し八方に戻る50kmゴールレース。佐野坂ゴールに向かうファイナルグライドセクションは昨日と同じ。「ウインドオープンまで時間がなさ過ぎ。」「全員が空中待機できるデパーチャーオープン時刻にして欲しい。」選手からの声をもとに10:30のブリーフィング終了後から10:45にウインドオープン、11:25にデパーチャーオープンとなった。
結局、11時10分にはテイクにはグライダーがなくなっていた。テイク上空での待機となる八方尾根エリアでは40分は長過ぎたか?
決して活発とは言えないリフト条件の中、77機が空中待機を続ける。お互いに避けながらも隙あらば抜けだそうと駆け引きに忙しい様は観光客の皆さんには伝わっていないであろう。きっと優雅に飛んでいるように見えるんだろうなぁ。
さて今日のレースは序盤に選手の判断が分かれた。三角パイロンをダイレクトに回る決断をした選手と安全に山に戻ってV字コースを選らんだ選手に分かれたのだ。ダイレクト組は尾根のかなり下段に取り付き粘りの飛びで上昇してくる。この上げ直し時間を含めるとV字コースにさほど差をつけることは出来なかったようだ。この日のトップとなる扇澤選手はV字コースを選択している。岩岳で上げ、栂池で上げ、白馬乗鞍へ。競技フライトでは定番のコース設定だ。ルーティンワークのように経験値に基づくサーマルポイントを使ってタスクはこなされて行く。佐野坂に向かうリターン路も沖側が渋く、山側しか選択出来ない。
渋めの条件からやや生き残りレースの様相も見え始める。リフライトにチャレンジした選手も少なからずいたようだ。
それでも佐野坂アンテナ跡からのリターンを終え、峰方、佐野坂ゴールのファイナルグライドを始めるグライダーが現れ始める。時間差はあるものの、その数15機、しかしゴールに辿りつけたのは3機のみだった。
「南風が強いのは計算の上だったんだけど。」とは1km手前に降りた稲見選手。昨日の北風と真逆の条件にトップコンペティターの判断もくるいが発生したようだ。
レースは15:00前には終了している。強まった南風と弱まった日射からリフト条件がほぼ無くなってしまったのだ。もう15分早くデパーチャーオープンしてたならゴール出来たかも。タラレバは尽きない。
本レポート筆者も八方に戻る途中の五竜ランディングの36km地点で競技を終了した。自転車モードのまま使ったGPSの実移動距離は125kmを示す3時間半オーバーのフライト。疲れるはずだ。
今日はうどんが振る舞われた。昨日のカレーでカレーうどんの選択も可。全くありがたい話だ。ひたすら感謝である。選手へのサービスだけではない、安全監視体制、回収体制、連絡網、しっかりしたマネジメントで大会は運営されている。なにしろPWCが開催出来る技量を持つエリアである。
本日トップの扇澤選手の得点は993点、小幡選手も3位で989点を獲得したため小幡選手のトップに変動なし。シリアルクラスは10位に入って802点を獲得した小林選手が昨日トップの高杉選手を逆転した。女子もゴール手前500mまで迫って総合8位となった水沼選手が増子選手を逆転した。果たして明日は、といったところである。