ルール解釈についてのお知らせ

JPA競技会参加の選手の皆様へ

いつも大会運営に協力頂きありがとうございます。

先日の2011オールジャパンinしらたか大会におきまして、参加選手からゴールに関するルールの確認依頼がありました。依頼のあった選手にはすでに回答させていただいていますが、その他の選手の皆様にもブログにて内容をお知らせしたいと思います。

大会3日目の米沢ゴールにて、タイム計測シリンダー1000m、ゴールシリンダー200mの設定に対してタスククローズ時刻ギリギリでゴールに到達した選手がいらしたのですが、クローズ時刻前にタイムシリンダーはカットしたもものゴールシリンダーをカットする前にタスククローズ時刻となってしまった状況がありました。

この選手は競技時間内にゴールシリンダーカット出来なかったため、フライト距離はタスククローズ時刻の空中でのGPSログのポイントまでが与えられています。

しかし、ルールブックでは以外の文言となっています。

条項 4.2.1 タスククローズ時刻
「ゴール計測する最終時刻は、タスクブリーフィングで発表され、タスクボードに掲示される。タスククローズ時刻後のゴールにはタイム得点はあたえられない。」

この条項の解釈は、「タイム得点は与えられないが、ゴールは認定して距離得点は与えられる」とういう意味ではないのかというご指摘がありました。

実は、ご指摘通り、このルールブックの文言は、タスククローズ後のゴール到達者に対してゴール到達のフライト距離を与える内容となっています。しかしながら、この文言はGPSログ導入以前のものがそのまま使用されていたもので、GPSログを使用している現在では改定されるべきものであり、ご指摘受けるまで見逃されていたものです。競技委員会として反省いたします。

GPSログ導入以前は今回のような条件では該当する選手がクローズのその瞬間にゴールに達していたかどうかを判定できないため選手に不利となる判定は行わないという考えのもと、実際にゴールに到達すればフライト距離はゴール距離が与えられていたと思います。
しかし、GPSログ導入後からはフライト距離はベストポジションをログから拾う方法に変化しており、タスククローズ時点で空中にいた選手にもその時点のログでフライト距離を出すことが選手に理解され運用されています。いままでのJPAの競技の中でタスククローズ時点で空中いた選手は少なからず存在しており、その内のレアケースでは、そのままファイナルグライドを行えばゴールに到達した選手もいたかもしれません。しかしそういった選手にもゴール距離は与えられずクローズ時点のGPSログでフライト距離が与えられています。(例えばゴール手前3kmでタスククローズ時刻を迎えた選手も400mぐらいの高度差があればL/D10ぐらいのフォロー条件なら無理すれば3~4分後にはゴールに到達します。しかし、その選手のフライト距離はあくまでゴール手前3kmとしてきています。)
文言的には、ご指摘の通りなのですが、いままでの運用実績から今回の場合もフライト距離をゴール距離とすることは競技会としての公平さから出来ないものと判断しました。
もちろん、この誤解をまねく状況を作り出してしまった原因はルールブックの文言の校正作業が甘かったことにありましたので、その点はその選手に陳謝致しました。

シーズン途中で(いまとなっては)誤記であるこの文言を修正するかどうかは競技委員会で検討致しますが、選手の皆様におかれましては(いままでの運用実積通り)ゴール地点近傍であっても、タスククローズ時点で空中にいた選手のフライト距離はクローズ時点でのGPSログにより決定されることをご承知おきください。

以上、ご理解のほどよろしくお願い致します。