四国三郎ジャパンカップ2020


レポート:競技委員長 只野正一郎

開催時:2020年11月14日(土)15日(日)

開催地:徳島県美馬市 三頭山エリア・水ノ丸エリア

写真提供:中村浩希さん他

 

ご存じのように、今年はコロナ禍で3月から予定されていた大会がすべてキャンセルになっていました。競技事業部では3密を避けるように開催できないか試行錯誤した結果、オンラインによるシステムの構築で選手もスタッフも感染リスクをできる限り減らすことで開催を実現できました。(中でも競技事業部長の藤野さんのご尽力には感謝しています)

また、谷藤さんのお店からのご協賛もいただき感謝しています。

11月14日

晩秋の紅葉に染まった三頭山エリア。
天候は晴れ時々曇りで午前中は東寄りの風が強めで昼から高気圧が張り出してくるので風は弱くなるという予報でした。レースのタスクは、三頭山から紅葉温泉付近といつもの鳥小屋付近を2往復して三三のランディングまでの約40kmのタスク。距離的には短めな感じですが、スピーディーな展開を楽しめそう。
今回は、N2リーグ同時開催でタスクも同じになりました。




12:30レーススタート

最初に飛び出したのは竹尾選手。スタートしてまっすぐ迷いなく次のポイントを目指して行きました。山ルートから稲見選手、扇澤選手と続き序盤から手に汗握る展開。

折り返して三頭山へは3機がほぼ横並びですが、稲見選手がここで仕掛けます。一人沖ルートで直線的にターンポイントに向かいます。竹尾選手、扇澤選手は山ルートでセオリー通りなのですが、実は山周りは少し遠回りになります。この日のレースの決定打になる選択でした。

西に向かって飛んでいくときは、沖ルートの方が東風にのって速く飛んでいくことができるのです。



三頭山北側では、扇澤選手がいいサーマルをひっかけて上がっていきましたが、ここで竹尾選手に迷いが出てしまいトップ争いから脱落してしまいました。

後は、扇澤がどれだけ稲見との距離をつめられるかです。ざっとみて、2kmほどの差。

紅葉温泉側のターンポイントを折り返して三頭山に先に帰ってきた人がほぼトップ確定になるので、見ていてどっちも頑張ってほしいけど個人的には少しだけ扇澤推しなので「頑張れー!」って言っていました。



最初に戻ってきたのは稲見選手でした。扇澤選手もじわじわ追い上げているようですが、残タスク距離を考えると厳しいです。最後のTPを折り返し、十分2位との差を確認したのか、三頭山でゆったりソアリングしてゴールへ向かっていきました。

結果は23名のゴール者でした。
久しぶりの大会で多くの選手がゴールできたコンディションとタスクで、競技委員長としてはほっとすることができました。

◆TASK1リザルト◆
ナショナルリーグ総合
ナショナルリーグ女子
ナショナルリーグチーム
N2リーグ総合
N2リーグ女子

※レースの模様はFLYMASTER Livetrackingで見返すことができます。

下記画像の画面で日付を11月14日(local Dateをクリックするとカレンダーが表示されます)にします。タスクスタート時刻は12時30分なので、jog shuttleを矢印方向に動かして12時30分頃にセットし、再生倍率(1-5倍)を設定してPlayボタンを押してください。



11月15日

朝から快晴で風も穏やかで絶好の飛行日和でしたが、気温減率が悪く、快晴なのにサーマルがテイクオフレベルで頭打ちです。12時ごろまでウインドダミーを出しながらコンディションを見ましたがとてもレースができるような条件ではないのでキャンセルに。

初日の結果のままになったので、今年最初で最後のナショナルリーグ戦は稲見選手が優勝いたしました!おめでとうございました。

表彰

ナショナルリーグ総合

優 勝 稲見 祐二 Gingliders Boomerang11

準優勝 扇澤 郁 Gingliders Leopard

第3位 関根 順 Ozone Enzo3

第4位 隅 秀敏 Ozone Enzo3

第4位 小野寺久憲 Niviuk Icepeak X-One

第6位 吉田 和博 Niviuk Icepeak Evox



ナショナルリーグ女子

優 勝 吉川 朋子 Ozone Enzo3 

準優勝 吉原 紀子 Ozone Zeno 

第3位 岩崎 聖子 Niviuk Klimber P



ナショナルリーグチーム

優 勝 瀬戸内少年非行団 

準優勝 Z4(ゼットフォー)

第3位 とちおとめ



N2L総合

優 勝 渡邊 悦雄 Gingliders Carrera+ 

準優勝 井川 廉介 Gingliders Explorer 

第3位 井出 大貴 Gingliders Carrera+

第4位 有田 康司 PHI Allegro



また、四国三郎の大会を開催するにあたりたくさんの方の協力をいただきありがとうございました。来年も四国三郎ジャパンカップをよろしくお願いいたします。