| 大会レポート
PCL第3戦 デサントバードマンカップ獅子吼2010 レポート
開催地 : 石川県白山市 獅子吼高原
主催:第29回デサントバードマンカップ獅子吼2010実行委員会
協賛:株式会社デサント キリンビール株式会社 日本施設株式会社(パーク獅子吼・スカイ獅子吼)
後援:白山市・獅子吼高原スカイレジャーエリア運営協議会 北陸中日新聞社
レポート:前堀 善斗
<プロローグ>
今年で29回目を迎える歴史ある大会「デサントバードマンカップ獅子吼」。
参加者は90名を越える盛況ぶりで、初日から天候に恵まれました。
獅子吼エリアからの景色は素晴らしく、日本海に流れ込む手取川や金沢平野をのぞむことが出来ます。獅子吼高原からの夜景は「夜景百選」にも選ばれているほどです。
<6月5日>
西向きのエリアなので比較的ゆったりとした朝。開会式はテイクオフ付近で行われ、そのままジェネラルブリーフィングに移行。チャレンジクラスには今回が大会初参戦という選手も数名いたので、無線機の使い方や取り付け方もしっかりと説明されました。
チャレンジリーグの空域は、南北にそれぞれある高圧線は越えないということで幅4kmほどの空域でのレースとなりました。
オープンクラスはテイクオフから北側の三角を2周した後に距離をのばすために最北端と最南端付近のターンポイントを往復するというタスクで37.2km。チャレンジクラスは、ゴンドラ架線より南側はランディングできる場所が少ないので、リスクを軽減するためにゴンドラ架線より北側のみでのレースとなりました。テイクオフ周辺での三角を2周した後に最北端のターンポイントを2回とりに行くというタスクで19.3km。
ゲートオープンは11:15でしたが、状況は遅い時間帯に好転してくると読んだ選手が多くゆっくりとしたスムーズなテイクオフになりました。
そしてやはり後半に吸い上げの雲によりレースは加速。やはりPWCを経験し、ナショナルリーグで活躍する選手たちはその読みとスピードを見せ付けていました。スタートを1時間ほど遅らせた選手たちが上位のほとんどを占める結果に。1位は植田真吾選手、続いて僅差で小幡洋三選手。そんな中、オープンクラスで稲見祐二選手は11:22という早いスタートを切り、見事初日3位に入りました。
チャレンジクラスも次々と15名もの選手たちがゴールすることができました。上位は僅差で、土屋真樹選手、河原司選手、志水克行選手です。さぁチャレンジクラスを制するのは誰でしょうか?
<6月6日>
くっきりと2層に分かれてきれいなツートンカラーの西の空。
この逆転層がようやくくずれ、トップアウトできるようになったのはお昼前。その後も雲低はほとんど上がらないまま12:00にオープンクラスゲートオープン。テイクオフ前の混雑を軽減するためにもチャレンジクラスは12:45ゲートオープン。オープンクラスは最北端と最南端の往復に沖のターンポイントが組み合わされ、少し戦略が必要なタスクで32.9km。
高層雲が南西から広がってきていて、ゴールするのは少し難しいと思われる状況。途中渋いコンディションとなり多くの選手がゴール目前にランディングしてしまいましたが、やはりナショナルリーガーは安定したフライトでゴールしていきます。上位3名は初日と同様で、小幡洋三選手、稲見祐二選手、植田真吾選手の順。続いて藤川稔選手、そして前堀善斗選手が粘りの飛びで最後にゴール、と5名のゴール者が出ました。
チャレンジクラスはTask1とほぼ同様のタスクで、ゴンドラ架線より北側の三角を約4周で19.2km。14名もの選手が次々とゴール達成。上位選手は初日とは大きく入れ替わる中、河原司選手は安定したフライトで初日同様2位でのゴール。
2日間とも競技は成立。
オープンクラス総合の上位はナショナルリーグでも活躍中の選手で争われ、優勝は小幡洋三選手、2位は稲見祐二選手、3位は植田真吾選手。やはり、この選手たちはレベルの違いを見せつけ、ナショナルリーグ・PWCを目指す選手たちの目標となるフライトをしてくれました。
シリアルクラスでは廣川靖晃選手が連続優勝。2位はクラス2機で窪島和明選手が、3位は女子優勝の田前英代選手でした。女子選手の入賞、素晴らしいですね。
女子の部は優勝田前英代選手、2位は平間利栄選手、3位は小森さちよ選手でした。
チャレンジクラスは河原司選手が2日間とも安定したフライトで見事初優勝。2位は志水克行選手、3位は西原康晴選手でした。
女子の部は優勝伊藤まり子選手、2位は大熊和恵選手、3位は大賀靖子選手でした。
オープンクラスでは特に女性の活躍が目立っていました。入賞された選手のみなさん、ゴール達成できたみなさんおめでとうございました。
次回は開催第30回、さらなる盛り上がりを見せてくれそうな雰囲気の残る素晴らしい大会でした。
<タスクログ>
オープンクラスTask1
オープンクラスTask2
総合1~3位、シリアルクラス1~3位、女子の部1~3位
チャレンジクラスTask1
チャレンジクラスTask2
総合1~5位、女子の部1~5位