朝から雲の多く今にも雨が降り出しそうな天気ですが、これがRoldanilloではノーマル。
いつも昼前に雲はクリアーとなり、灼熱の太陽が照りつけます。
テイクオフに着いても、この状況は変わらず、遠くで雨が降っているのが見えます。しかし心配もよそに、発表されたタスクは110km!
やっぱり、徐々に雲は少なくなり、ついには晴れ間が・・・。そしてウインドウオープンとなりました。発達した雲はガンガンとサーマルを吸い上げ発達していきます。
スタートタイムまであと15分。北側の雲があまりに発達し始め、選手がレベル2をコールし始めます。そして残り7分。あたりは真っ暗になりそろそろ気まずい感じ・・。残り5分。さすがにレベル3をコールする選手が出始め、オーガナイザーはタスクキャンセルを発表。選手は蜘蛛の子が散るように平野部へ逃げ出ます。
雲から離れた平野部はいたって普通のコンディション。選手は練習も兼ねてか、すぐには降りず平野部をチームで飛んでいます。宮田もグライダーのチェックでフリーフライトを続けますが、Roldanilloの町そばまで雨が近づいているのを見て、そろそろかなと引き換えします。しかし時すでに遅し・・・。町の上は発達した積雲の吸い上げが強くガンガン上がって今にも吸い込まれそう・・これはピンチ。慌ててスパイラルを続け、なんとか平野部の道路沿いに降ろすことができました。下層は積雲からのダウンバーストか、北風の強風。やっぱり今日は無理だったと実感。
廣川さん、大澤さん含めた何名かのパイロットははるか南へ飛ばされていきました。どこかには降りたでしょう。帰りはバイクのおじさんが、町まで乗せてくれました。乗ったは良いがその後、タクシーだったことを告げられ5000ペソ(250円)を払いました。先に言ってよね!でも助かりました。
明日も不安定な天気は続きそうです。もっと早め動き、平野部にスタートポイントを作ってもらいたいものです。
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いよいよ競技タートです。
Roldanilloらしい素晴らしいコンディションとなりました。
初日ということもあり、タスクコミッティは81kmのショートタスクを決定。ここでは150km前後のタスクが一般的なようです。
大きな谷にそった平野を往復する単純なタスクでターンポイントは2つとシンプルです。
結果120名がゴールするサービスタスクとなりました。JPA選手も全員ゴールです。
ターンポイントに向かい、ほぼ直線的に飛ぶフライトコースとなりましたが、平野部においたレースにおいて、こんなハイスピードな展開は初めてでした。
昨今のグライダー、パイロットの技術向上には目を見張るものがあります。
まだ初日が終わっただけです。残り10日間頑張ります。
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2012PWCスーパーファイナルがコロンビアのRoldanilloで開催されます。
この時期安定した天候が続き、チャンピオンシップには最高のコンディションとなります。
大きな谷に沿って、1500mのなだらかな山並みが続き、大陸特有のダイナミックな風が吹くこのエリアは、コンペティターだけでなく、世界中からXCフライトを楽しむパイロットが訪れています。
山と平野がミックスされたテクニカルなタスクが予想されます。JPAからは宮田、大澤、廣川が参戦します。ご声援よろしくお願いします。
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10月26日(日)
移動性高気圧に覆われ絶好のコンディションが期待されます。早朝、昨晩の放射冷却により、吉野川には冷たい空気による低い雲海に覆われていましたが、徐々にクリアーになってきました。やっとの青空に選手も期待大!気合を入れてテイクオフへGO!
早速、ウインドテクニシャンはテイクオフ前で+100mでソアリングを始めました。予想サーマルトップは1300m。しかし、吉野川バレーにたまった湿った空気は強い逆転層となり、なかなかブレークしません。
完全にブレークすることを待つと、サーマルタイムは短くなるばかり・・・。タスクコミティはこのエリアとしてはミニマムタスクとなる52.6kmのエラップスレースを設定。
コンディションがピークとなる前にウィンドウオープンとし、空中でコンディションの好天を待つことに!11:30のウインドウオープンと共に、渋い中選手は次々とテイクオフ。
渋いながら、12:30のデパーチャーオープン時間にはほとんどの選手がファーストパイロンの紅葉温泉に向かって一斉にスタート。レーススタートです。
前半に集団を抜け出た、宮田、竹尾、稲見の3選手を1サーマル遅れセカンド集団が追走する形でレースは進みます。
トップ3名の抜きつ抜かれつのレースは、さらに加速。リーグ最終タスクに相応しいスピードレースが展開されました。サーマルトップは1300mまで押し上げられたものの、高気圧の動きは予想より遅れ、沈降性逆転層のせいかサーマル活動は中々活発化しません。
終盤に向かうにつれ、コンディションは風下側の西斜面しかサーマルは働かなくなり、サバイバルレースの展開。低く勝負に出た、稲見選手は最終パイロンで無念のランディング。年間チャンピオンの逃します。
15:00になり、吉野川に沿った海風成分を持つ東風が流入、下層は風が強まり厳しいコンディションとなります。そして、最終レグまで勝負はもつれました。下層の東風に逆らうように真っ直ぐ三頭山に戻った竹尾選手。低い高度の東風を避けるため、高く山回りでテイクオフへ周りこんだ宮田選手。さあ最後の勝負!
最終パイロンを先に取ったのは、テイクオフ前にギリギリ回り込んだ宮田選手。低く真っ直ぐ突っ込んだ竹尾選手は、強い風に阻まれています。勝利を確信した宮田選手でしたが、ギリギリの高度で下から最終パイロンをゲットした竹尾選手は、すかさずフルスピードでファイナルグライドに入っていたのです。
宮田選手もすかさずフルスピードで追いかけますが、竹尾選手は低い高度の強い東風バレーウインドに乗って対地スピードは70km/hを超えています。その差は縮まらず、ファーストゴールは竹尾選手。宮田選手は10秒遅れの2位。低く突っ込んだ竹尾選手の気迫に軍配が上がったのでした。
15:00を過ぎるとサーマルコンディションは終了。セカンド集団はタイムアップ。強い東風により、最終パイロンにたどり着くことはできませんでした。女子優勝は水沼選手。総合でも6位と素晴らしいフライトです。
2012年年間リーグランキングも決定。2012年総合優勝は広島県の高杉選手。女子は水沼選手が貫録の1位。おめでとうございました。
2012年リーグ戦もこれで無事終了となりました。選手の皆様、大会スタッフの皆様お疲れ様でした。ありがとうございます。
2013年もJPAリーグ戦も盛り上げていきましょう!皆さんの挑戦をお待ちしております。
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10月24日(土)
昨夜まで降り続いた雨は止みましたが、ドンよりと曇りの朝です。天気予報では午後に日差しが出る予報もあります。10時までウェイティングし、テイクオフの風状況を確認しながら送迎スタートのタイミングを待ちます。
北東風が弱まったとの情報から、選手はテイクオフへ移動開始!日差しが出るのをひたすら待ちます。
タスクコミティはミニマムタスクを用意。北の瀬戸内側から晴れてくる予報を信じて、高松市のライブカメラを常時チェック。晴間を信じてひたすら待ちます。
13時になっても好転する気配はなく、競技委員長はキャンセルを決定。フリーフライトとなり、選手は本部の四国三郎までフライダウンとなりました。約5.5kmのぶっ飛びですが、高度差700mは飛びごたえがあります。しかし、昨今のグライダーは良く飛びます。10年前だと届かなかったのに・・・。グライダーの進歩は凄い。皆さん100m以上の高度を余して余裕で届いていました。
さあこれで、明日のファイナルグライドのシュミレーションは完璧です。最終日の好天が期待されます。
ランディング後、大会本部では温かい郷土料理「蕎麦米雑炊」が振る舞われました。冷え切った選手の体を心から温めてくれました。素朴な味に感動です。ごちそう様でした。美味しかったです。
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