今日も朝から西風が強く、9:00までウェイティング。テイクオフでは20㎞/hの強風がすでに吹いているとのこと・・・。昨日のこともあり、オーガナイザーは無理をせず、早々にキャンセルを発表。
JPAチームはせっかく空いた時間なので、有名なイエローストーン国立公園を見学に行くことにしました。
5時間のドライブ後、ひとたびその中に入ると、そこはまるでジェラシックパーク!広大な自然が手つかずのまま保護されていて、貴重な野生動物も観察することができます。
初めて見たバッファローは大きく、間欠泉も大迫力でした。自然の素晴らしさを再認識させてくれる素晴らしい場所でした。アメリカはでっかい!
ここイエローストーンも山火事です。しかし、ここは山火事が生態系を維持するために必要だとか・・・。うまくできていますね。とても勉強になりました。
- tag
- PWC
- USA
昨日の前線通過後、風向きは西風。山火事方向の風となり、ちょっと視界は悪いですが、気温減率は良くサーマルトップは5000mを越えそうです。
テイクオフレベルの西風が強まる予報から、風下へL字に飛ぶ113kmのショートタスク!?が決まりました。
ウインドオープンの11:00になってもテイクオフは西風のフォロー。時たまサーマルブローと共にダストデビルが発生する、リーサイドコンディションの中、テイクオフできるチャンスを伺います。僅かな向かい風を狙いローターへ飛び込むようにテイクオフしていきます。
テイクオフ後は強いシンクが続いたかと思うと、荒れた強烈なサーマルで一気に4800m上空までロケットのように上がっていきます。JPA選手は早めにテイクオフ完了。上げきったころ、テイクオフ前はさらにフォローは強まり、非常に荒れたコンディションとなってしまいました。4000mを超えている我々はすでに逆転層の上、安定した空域で飛んでいるというのに、テイクオフ前は大荒れで、レベル3をコールする選手が続出!
50%の選手がテイクオフした時点で、やはりタスクキャンセルがコールされてしまいました。4800mも上空の選手は安全な上空から、荒れたSunVallyの谷底へ高度を下さなくてはならず、これが大変。安定して下がる空域が見つかると選手は集まってきて、下降気流の中でスパイラルのガーグルが形成されます。高度を下げるガーグルは初めてです。
谷底のランディングは、強烈なタービュランスコンディションとなっていましたが、さすがPWCパイロット!バラバラになりましたが、最終的には安全にランディングとなりました。
かつて経験したことのない強烈なリーサイドでのフライトはちょっと怖かったですが、良い経験となりました。素晴らしいコンディションも強すぎるとリスクが伴います。なかなかうまくいかないものです。
夕方には、近くの川で湧き出る温泉に浸かり、体をほぐしました。イエローストーンにも近いロッキー山脈南では、いたるところで温泉が湧き出していて、そのまま自然の状態で入浴することができます。124℃と高温の熱気が川の水を温め、お湯の温度は最高!温泉が好きなのは日本人と北欧人だけみたいです。もちろん水着着用ですよ。
今晩の夕食は秘密兵器のカレーライス!明日に備えました。
- tag
- PWC
昨晩の帰宅は何と朝の2:30。それでも8:30のブリーフィングには集合です。さすがのスタッフもお疲れ顔でした。ありがとうございました。
さて、晴れてはいるのですが、上空には湿った空気の進入を示す、乱層雲が・・・。今日はサンダーストームが50%の確率で発生する予報。昨日の疲れもあり、9:00にはタスクキャンセルが発表されました。
レストデイとなった今日、我々JPAチーム最初の仕事はパンク修理です。廣川さんはガソリンスタンドでのバイト経験を生かし、手際よくパンクを修理していきます。隠れた才能にびっくり!
午後からは近くの温泉にゆっくり浸かり、昨日の疲れを癒すことができました。夕食は趣向を変えて、魚介メニュー。サーモンとムール貝でパワーを蓄えました。皆さん料理上手です。合宿生活も手際よくチームワークバッチリです。
明日から天候は回復。体力勝負は続きます。
- tag
- PWC
- USA
report by Ozawa
昨日降った雨のおかげか、空はクリアに晴れ渡っています。いいタスクができそうです。
速いタイミングでテイクオフに到着しゲートそばにセッテイィングし、ゲートオープンと同時に速くテイクオフできるように準備をします。
タスクが発表されました。なんと198km!西風に乗って東へ流していくタスクです。ウインドウオープンタイムは11:30、エアースタートは1:15後の12:45。198kmもあるものですから飛ばしすぎず、でも、遅くなると198kmゴールには間に合わないので出来る限り急がなければなりません。平均時速40km/hで行っても5時間かかる計算になります。長時間フライトの備え準備完了。いよいよテイクオフです。
ウインドウオープンからすぐにJPAチームは速めに出て1時間以上の空中待機です。エアースタートまでウォーミングアップといったとことでしょう。12:45、雲底近くからまずまずのスタートです。
すぐにコースが二つに分かれ、最短コースを竹尾選手がトップ集団と競り合いながら進みます。大澤選手、宮田選手、正木選手も続々と続きます。
中盤に入ってトップグループからワンサーマル遅れて大澤選手が着いていきます。時間は16時を回っています。急がないとゴールには間に合いません。ラスト50km手前で雲底までしっかりと上げてグライディング。大澤選手はトップ集団に追いつきますがゴールまで届くにはあとワンサーマルが欲しい!ゆっくりとサーマルを探しながら進みます。ですが、サーマルはもう終わっている感じです。シンクのないラインを選んで距離を稼いだ選手が176kmでトップでした。
大澤選手は14位で171km、宮田選手166km、正木選手159km、竹尾157kmとまずまずの距離をフライトできました。
やっぱり回収は時間がかかり、最後の選手が返ってきたのは日付の変わった、朝2時でした。
- tag
- PWC
いよいよワールドカップアメリカ開幕です。初日の今日は、ここSunvalleyに来て初めての曇りです。天気予報では晴れのちところによって雷雨。大気はとっても不安定でサンダーストームの危険性があります。
タスクコミッティは、エリアから北東へ50km行った後、10km戻るショートタスクを発表。タスク終了時間は早めの18:00。何とかサンダーストームになる前に安全に終了させたいつもりです。
今日のテイクオフ周辺はとってもクリアー!北風ベースだと山火事の煙がエリアに入ってこないためスッキリ。そして気温減率も大きく、スタート前のテイクオフ上空で4500mまで上がり一斉スタートに備えます。
前半から宮田、大澤、正木はトップ集団下良いポジションで進みます。レース中盤ぐらいから、コース周辺の雲はかなり発達し、雲底ではところどころアラレが降り始めました。最初のターンポイントへの平野部に出る前で、トップ集団はフルスピードで積乱雲をパス!さあ残りファイナルグライドのみとなったころ、後発集団は積乱雲にコースを遮られ、レベル3のコールを始めます。
そして、やはり、タスクキャンセル・・・。4800mの雲底からスパイラルで一気にセーフティランディング。もう少しでゴールだっただけに残念でした。帰り道のりではガスト強風、雨も降り始め選手はやっぱり納得のタスクキャンセルとなりました。
明日は絶好の天気予報です。明日は間違いなくサーマルトップ5000mを超えるでしょう。酸素ボンベの調節をしっかりして飛びます。
- tag
- USA