PNL第3戦 京の桜カップレポート

開催地 : 京都府 南丹市&亀岡市 パラパーク京都
協力スクール:TAKパラグライダースクール、びわこパラグライダースクール、京北パラグライダースクール
主催:BIRDSパラグライダースクール 八木町観光協会 八木町体育協会


f:id:PG-Compe:20100417131342j:image:right

<プロローグ>
 名前の通りまだ桜が残る京の桜カップは、チャレンジでは成立実績のある京都府中部に位置する南丹市と亀岡市の大会ですがナショナルとしては初めてです。エリアの未知の空域をナショナルの選手がどのように戦略を立ててフライトするかが見どころの大会となりました。


<2010年4月17日>
 北風が強い予報でしたが、日照によっては局地なコンディションの好転に可能性を託しましたが、北強風により時折雨模様となり、テイクオフで行われる予定の開会式も、引き返して本部で行われました。地元観光協会様より歓迎のお言葉を頂き、関西電力様からの注意喚起セミナーを受け高圧線の知識も増えたところで、メグミルク様からのドリンクとBIRDSメンバーとそのクラブ員の和食さとシェフからの歓迎でフランクフルトクリームチャウダーを頂きました。
f:id:PG-Compe:20100417115445j:image f:id:PG-Compe:20100417115456j:image f:id:PG-Compe:20100417122651j:image
午後に風が弱まる希望的観測もあったのですが、天気はよくなれども14時を回っても風が収まらず、競技キャンセルとなりました。


<2010年4月18日>
f:id:PG-Compe:20100418120542j:image:left

 大きな高気圧に覆われ、天気は大丈夫なのですが高層雲がサーマルをさえぎってしまう不安材料もあり、ナショナルでは堅実な50.1kmのタスクが発表されました。ウインドウオープンは11時45分、デパーチャーオープン12時15分のエラップスタイムが発表されました。サーマル雲はほとんどありませんが、選手たちはガグリングをしながらサーマルを育てていきます。デパーチャーオープンとともにたくさんの選手がスタートできましたが、距離を重ねるごとにトップグループは先月の京の都カップ勝者の高杉慎吾選手がトップを引っ張るリードを見せ、正木晋選手、小幡洋三選手、只野正一郎選手、地元の大澤行英選手となりました。女子では増子友美選手が男性に一生懸命にくらいついていきます。サーマルトップは平均して1500mといったところですが、大間隆彦選手はそれよりもはるかに高く手堅くコマを進めます。そういった中、中盤セカンドグループから植田真吾選手が追い上げてトップグループにっ加わり、ますます面白い展開となりました。残り15kmを残し、先に正木晋選手がいいサーマルで高い位置につけリードします。しかし最北端のB39のリターン後の約11キロのファイナルグライドでは大澤行英選手がラストスパートを早くかけることに成功し、2時間を切ってトップでゴールしました。続いて正木晋選手、小幡洋三選手、高杉慎吾選手、植田真吾選手と上位5名の時間差は3分ととても僅差のゴールとなりました。

f:id:PG-Compe:20100418115533j:image f:id:PG-Compe:20100418115736j:image f:id:PG-Compe:20100418145619j:image

トップグループからは遅れたもののセカンドグループでは若手の前堀善斗選手が、6位の稲見祐二選手に続き総合7位入賞です。八方のPWCでは地元でもあるので期待できそうです。女子では増子友美選手が総合で11位の順位でゴールしレディース部門優勝です。シリアルクラスでは大間隆彦選手が初優勝を飾りました。コンディションは長く続き、最後にゴールされたのは女子の田前英代選手です。4時前まで粘りに粘っての見事なゴールです。総勢20名選手がゴールされました。

f:id:PG-Compe:20100418150523j:image f:id:PG-Compe:20100418150922j:image f:id:PG-Compe:20100418154851j:image
f:id:PG-Compe:20100418151746j:image f:id:PG-Compe:20100418154956j:image f:id:PG-Compe:20100418155851j:image

入賞者のみなさん、ゴールされた皆さんおめでとうございました。

 フライト後は男前豆腐様のお豆腐和食さとシェフが腕をふるったおいしいおでんがふるまわれ、選手の皆さまのフライトの疲れを癒されました。


f:id:PG-Compe:20100418165142j:image f:id:PG-Compe:20100418174449j:image

表彰式は終始とても和やかなムードのまま行われました。皆様遅い時間までありがとうございました。

f:id:PG-Compe:20100418183016j:image f:id:PG-Compe:20100418183404j:image
f:id:PG-Compe:20100418183820j:image f:id:PG-Compe:20100418184204j:image

 今回の大会開催にあたり、御協賛企業様をはじめ、お手伝いいただきました近隣のスクール様、地元スタッフのみなさん、たくさんのご協力ありがとうございました。

f:id:PG-Compe:20100417085852j:image f:id:PG-Compe:20100417090039j:image f:id:PG-Compe:20100417090838j:image
f:id:PG-Compe:20100417090917j:image f:id:PG-Compe:20100418093308j:image f:id:PG-Compe:20100418093650j:image
f:id:PG-Compe:20100418093708j:image f:id:PG-Compe:20100418095148j:image f:id:PG-Compe:20100418101354j:image



タスクログ(TOP10)
タスクログ


PCL各大会優勝者の優待価格でのPNL大会への出場について

チャレンジリーグ各大会優勝者の優待価格でのナショナルリーグ大会への参加ついて、大会要綱等に記載されていますが、対象のクラスが明記されておらずご迷惑をおかけしました。


この度、競技事業部にて協議を行い、対象をオープンクラスのシリアルクラス優勝者とすることに決定いたしました。


新しくナショナルリーグへ挑戦する選手を支援することが目的の制度となります。その趣旨から、このような決定に至りましたことをご了承いただければと思います。


対象者は、ナショナルリーグの任意大会に以下の価格で出場することが可能となります。
本制度利用の旨をメール等で、JPA事務局にご連絡の上、下記費用を指定口座にお振込みください。


2日大会:9000円、3日大会:13000円、4日大会:15000円


※本制度の適用は、お一人につき、年内1回のみとなります。


PNL第3戦 京の桜カップ成績表

お待たせしました。


>>>成績表はこちらからどうぞ


4/18 Task1
エラップスタイムレース
タスク距離:50km
ミニマム距離:5km
タスク:D01- B22(Start 1000m)-B67-B08-B22-D67-B09-B34-B29-B39-B09-A73(Goal 1000m)-A73(500m)
ウィンドウオープン:11:45
ウィンドウクローズ:15:00
デパーチャーオープン:12:15
デパーチャークローズ:13:15
フィニッシュラインクローズ:16:30


PNL第3戦 京の桜カップ速報

4月17日-18日に京都府南丹市&亀岡市で行われた京の桜カップは、18日に50,1kmのエラップスが成立ました。


4時まえまで皆さん頑張って20名のゴール者がました。


総合の部上位は優勝 大澤選手、準優勝 正木選手、3位 小幡選手です。


レディース部門では優勝 増子選手、準優勝 岡本選手、3位 田前(英)選手、シリアル部門、優勝 大間選手、準優勝 佐々木(伸)選手、3位 田前(英)選手です。


入賞者の皆さん、ゴールされた皆さん、おめでとうございます!


PCL第2戦 COOスプリングカップレポート

開催地 : 茨城県石岡市 エアパークCOO
主催:COOスプリングカップ 大会実行委員会
協力スクール:KPSパラグライダースクール、ウイングキッス朝霧パラグライダースクール
レポート:宮田 歩


<プロローグ>
2週間前に行われたPNLCooXCカップでは、78kmのビックタスクが成立したこともあり、チャレンジリーグでもXCタスクが組まれるのでは!?そんな期待の中、PCL第2戦が開幕です。
f:id:PG-Compe:20100403073605j:image f:id:PG-Compe:20100404075810j:image


<4月3日(土)>
大会前日が素晴らしい天気となることが多いのですが、今回は前日までの寒冷前線通過で嵐は去り、高気圧に覆われた快晴の朝を迎えることができました。上空には寒気が残り、雲底高度予想は2000m!地表から1500m上空まで南風で絶好のXCコンディションとなりそうです。7:00の受付前からやる気十分!選手の長蛇ができます。そんな興奮気味な受付を終えた選手には、主催者から無料の朝食サービスが振る舞われました。炊き立てのご飯と暖かいみそ汁でお腹も満たされ、少しクールダウン。スタッフの暖かいもてなしに選手からは大好評です。
f:id:PG-Compe:20100403072344j:image f:id:PG-Compe:20100403073655j:image f:id:PG-Compe:20100403074849j:image
テイクオフでの開会式の後、時間をかけたジェネラルブリーフィングが行われました。大会初参戦の方も多くいたようで、無線の取り付け方やペナルティ、タスクストップなど競技に参加するための基本的なモラルもデリゲートの岩崎選手から丁寧に説明していただきました。初めて筑波エリアからXCフライトに出る選手も多く、ローカルルールの注意点も競技委員長からしっかり説明されました。
予報に反し、テイクオフの風は朝から東風が続き、なかなか南風に変わりません。午後3時には北風が入ってくる予報もあり、オープンクラスは筑波山系を2往復し、北西に20kmの真岡ゴールを目指す53.8km。チャレンジクラスはエリア内を周回する20.2kmが決定しました。11:15のウインドゥオープンと共にオープンクラスの選手から次々とテイクオフ!順調に高度を上げていきます。
f:id:PG-Compe:20100403112748j:image f:id:PG-Compe:20100403115129j:image f:id:PG-Compe:20100403112804j:image
11:30のデパーチャーオープンと共に伊藤選手、鈴村選手、藤川選手、松原選手のナショナルリーガーがレースを引っ張ります。続いて11:45にはチャレンジクラスもウインドゥオープン!エリア内のコンディションは更に良くなり、選手はもれなくサーマルトップへ!空中には多くのグライダーが巨大なガーグルを作り出し、圧巻です!
f:id:PG-Compe:20100403135718j:image f:id:PG-Compe:20100403115935j:image
コンディションの好転と共に、風向きは予報通り南風に変化していきます。活発なサーマル対流は上空の南風を強めてしまい、向かい風へと飛ぶ選手を苦しめます。主稜線から離れた沖にあるターンポイントをクリアーできず、ランディングする選手がいる中、先頭集団は順調にツバメ山から離脱し、真岡へ!ところが1300m以上は西風が強く、これまた大苦戦!3kmゴール手前で伊藤選手、藤川選手は無念のランディング。そんな中、単独で西平野部へ、男コースを取った鈴村選手が見事ファーストゴールを決めました!やや遅れたセカンド集団がゴールへ向かう頃には、ゴール近くに北風が吹き込みコンバージェンスラインを形成。青木選手、中村選手、吉田選手はツバメ山で1800mからそのままゴールへファイナルグライドを決めました。シリアルクラスは廣川選手がトップ、僅差で同じく浜名湖の星田選手が2位につけます。軽量パイロットの清水貴代子選手も最終パイロンをゲットする素晴らしいフライトを見せてくれました。
f:id:PG-Compe:20100403172109j:image f:id:PG-Compe:20100403172147j:image
チャレンジクラスはゴール手前に降りてしまったものの、石原選手が素晴らしいフライトを見せこのまま優勝か!?と思われましたが、この後大逆転劇がおこったのです!!エリア内まで届いた北風によりビックコンバージェンスが発生!場の風は弱まり、発達した積雲の吸い上げリフトにより高度は下がりません。スーパーコンディションの中、伊藤まり子選手は次々とパイロンをクリアーし、見事ゴール!おめでとうございました。
f:id:PG-Compe:20100403150127j:image:left本部に戻った選手には、レストラン顔負けのハッシュドビーフサフランライスが振る舞われました。とっても美味しかったです。
<4月4日(日)>
早朝は快晴でしたが、移動性高気圧の動きは早く、湿った南東風の吹き込みにより雲量がどんどん増えていき、天気は早くも下り坂傾向。午前中にどれだけの日照が続くかがポイントとなりそうです。何とかなることを信じてテイクオフへGo!
しかし、テイクオフでは、やや強めの冷たい東風が吹きこんでいました。ダミーパイロットも中々、東にあるナサ尾根前に入っていけません。唯一この風向きだとCooテイクオフ前は風が収束して吹き抜けてしまうのです。
コミッティはオープンクラス、チャレンジクラス共にエリア内を周回するタスクを発表。テイクオフの風が弱まるのを待ちます。尾根前に回り込めば、安全に飛ぶことができるのですが・・・。じっと我慢です。
13:00まで待ちましたが、残念ながら風は収まる気配を見せません。コミッティ、競技委員長を含めた話し合いがもたれましたが、安全のため残念ながら競技はキャンセルとなりました。

長いウェイティングで芯まで冷えた選手でしたが、下山後には暖かいカレーうどんが振る舞われ、体も心も温まりました。スタッフの皆様本当にありがとうございます。
f:id:PG-Compe:20100404130906j:image f:id:PG-Compe:20100404135011j:image
午後、競技は終了となりましたが、安全事業部岡田さん講師の「レスキューパラシュートについて」のセミナーが開催されました。皆さん真剣に受講され好評でした。
結局、初日の成績が総合成績となりました。入賞された皆さんおめでとうございます。チャレンジクラス初のXCタスクも期待されましたが、次回への持越しとなりました。来年も春のCooではPNL、PCLともにXCタスクを用意してくれるそうです。ぜひ来年こそ100kmオーバーに挑戦したいものです。

f:id:PG-Compe:20100404144906j:image f:id:PG-Compe:20100404145352j:image f:id:PG-Compe:20100404145831j:image
f:id:PG-Compe:20100404150107j:image f:id:PG-Compe:20100404150409j:image
f:id:PG-Compe:20100404150813j:image f:id:PG-Compe:20100404151059j:image

最後に、大会を盛り上げ、サポートしてくださったスタッフの皆様本当にありがとうございます。選手一同満足のいくフライトができました。来年もぜひ、大会の開催をよろしくお願い致します。

f:id:PG-Compe:20100404151814j:image



タスクログ

オープンクラス
ゴール近くまで飛んだ7名+女子TOP3

チャレンジクラス
上位5名