栂池ジャパンカップに扇澤選手がやって来る!!

 6月1日・2日の日程で、栂池ジャパンカップ(N2グランプリ)を開催いたします。
今年もN2グランプリとしてチャンピオンを決める大会となります。

皆さんご存知の通り、7月には、X-ALPSが開催され、扇澤選手、只野選手の日本チームがモナコ目指してレースに参加します。
X−ALPSスタートまで、2か月を切り、準備、トレーニングと大変忙しい中、扇澤選手が栂池ジャパンカップに参戦します。(只野選手は日程調整中)




1日の交流会では、X-ALPSの壮行会も行いたいと考えております。
まだ、、エントリーしていない皆さん!!今すぐお申し込みを!

※大会期間中は、是非栂池高原(小谷村)の宿泊施設をご利用ください。
スクールでは、1泊2食¥7000、1泊朝食¥5000のホテルをご案内しております。
宿泊ご希望の方は、お電話、メールにて、スクールまでお問い合わせください。


開催要項
http://jpa-pg.jp/11event/2013compe/n2l01pcl04tsugaike/yoko/n2l01pcl04tsugaike13y.html

エントリーフォーム
N2L第1戦
http://jpa-pg.jp/form2013/compe/n2lspot/sN2lTsugaike.html
PCL第4戦
http://jpa-pg.jp/form2013/compe/pclspot/sPclTsugaike.html

栂池パラグライダースクール
tugapara@janis.or.jp
http://www.janis.or.jp/users/tugapara
TEL 0261-83-2521

下記のブログは携帯からもご覧になれます
http://tsugapara.jugem.jp/


PCL第2戦Cooスプリングカップ成績についてのお詫び

PCL第2戦Cooスプリングカップに参加選手の皆様

この度は、集計ソフトの不具合により正確な成績発表が遅れたことで、ご迷惑をおかけし大変申し訳ありませんでした。

大会終了後も、競技委員会において成績確定に向けて処理を続けてまいりました。4月23日に正式な成績を発表させていただいたところです。
 
その結果、4月14日に発表した成績に一部訂正が生じましたこと、改めて深くお詫び申し上げます。

今後も、迅速な対応に努めて参りますので、選手の皆様のご理解をいただけますようお願い申し上げます。

Cooスプリングカップ実行委員会
JPA競技事業部


2013PNL第3戦、PCL第2戦CooSpringCup

レポート 宮田 歩
先月の「CooXCカップ」に引き続き、XCベストシーズン中の筑波エアパークCOOで第2弾となる「Cooスプリングカップ」開催です。

この季節、周期的にやってくる移動性高気圧にぴったり出会えるのか!?大会の成功は天気次第となりますが、やっぱりそれは運なのでしょうか。今回も前日の練習日が素晴らしいコンディションとなってしまいました。サーマルトップは何と2500mを凌駕!!これをすこしでも明日にも残して欲しい・・・。そんな空を見上げながらスタッフは大会準備を行うことになりました。

13日(土)
初日の朝は快晴!上空の寒気も抜けたようで風も弱そうです。絶好のXCコンディションとなりました。早朝から集まった選手のみなさんも気象予報を見て興奮気味です。まずは選手の皆さんに、暖かい朝食サービスで気持ちをホッと落ち着かせていただき受付開始。


前回で時間がかかってしまった受付とGPSアップロード時間でしたが、「GPS楽々レジストレーション」システムを利用していただいた選手皆さんのおかげでスムーズ。大きく短縮することができました。ご協力ありがとうございました。



さて、受付後の動きがスムーズになったことで、全選手がテイクオフに集合したのは9:20。既に形成された積雲の高度は1200m。ダミーパイロットも順調にソアリングを開始しています。タスクコミッティのコンセプトはXCタスク!前回不完全燃焼だったパイロットにも思いっきりXCフライトを楽しんでいただくべく、ターンポイントなしの83km横岡ストレートゴールが決定!PCLもエリア内を周回した後、15km北の平沢ゴールへミニXCタスクとなりました。


まずはPCLからウインドオープン!数名の選手が離陸後、テイクオフには西風が・・・。東斜面のサーマルが活発化するに従い、引っ張られるように稜線上は西風が強くなってしまったのです。強いリーサイドとなった東斜面は荒れたコンディションとなり、競技委員長の辻さんは、チャレンジタスク続行は危険と判断。PCLはタスクキャンセル。時間も早いため、西テイクオフに移動し、西側エリアで仕切り直しのタスクを行うこととなりました。



PNL選手は西テイクオフへ移動し、続々とテイクオフ。サーマルトップは1800mまで押し上がりましたが、上空の風向きは北西風…。向かい風のXCフライトも珍しいものですが、選手は南風の進入を信じて、ジリジリと北進を始めます。



先頭を進むのは、昨年のチャンピオン高杉選手と稲見選手。2人をセカンドグループが追う形となります。上空の北西風は徐々に弱まってきましたが、はっきりとした南風を感じることはできず、集団はゆっくりとしたペースで進みます。そんな中、真っ直ぐ最短コースを突き進むパイロットがいました。


第1戦朝霧の優勝者只野選手です。中間地点となる茂木町上空ではトップ集団を捉え、そして烏山上空で2000mのクラウドベースをキャッチした後は、那珂川東側を単独フライトし、15時19分にはゴールへ到達!高杉選手は那珂川上空コースをとり46分遅れゴール。さらに西側を攻めた稲見選手は15km手前に無念のランディング…。今日は西の平野部は良くなかったようです。



さて、16時を過ぎ、サーマルも弱まってくる状況でもまだ多くの選手は諦めずフライトを続けていました。ゴール10km手前に多くの選手が降りていく中、東の八溝山麓をグライディングしていく2機がいました。正木選手と植田選手です。ゴール手前には北風と南西風コンバージェンスが作り出す雲が続いているのが見えます。これにたどりつけば何とかなる!!僅かに高かった植田選手はリフト帯に引っかかり、悠々とファイナルグライドへ!先急いだ正木選手はゴール地点を見誤り、最後の尾根を越せず、痛恨のショート…。最後のドラマでした。


順風の南風とは言えない難しいコンディションの中、83kmのゴールを決めた選手たちは本当に凄い!そして、多くの選手が60kmを超える素晴らしいフライトを見せてくれました。難しかったけど、ナショナルリーグにふさわしいタスクだったと言えます。

PNL選手上位者のトラックログはこちらからご覧下さい。
(TAK只野正一郎さん作成)
http://www.tak.ne.jp/cooxc2.html

一方、西テイクオフにて仕切り直しとなったチャレンジリーグですが、西斜面を回る15kmのタスクが設定されました。強かった南風も14時頃から収まり、コンディションは好転することに。そして、31分13秒の最速タイムを叩き出したのは、立山のホープ越坂選手。続いてTAKの杉岡選手が36分7秒。そして3位は女子トップでもある山岸里子選手!40分21秒。続いて4位、5位も女子パイロットです。寒風山の籾山久美子選手(43分45秒)とバーズの河野美樹選手(1時間7分48秒)。そして最後のゴールとなった6位はTAKの横田選手(1時間14分17秒)が粘りのフライトを見せてくれました。見事ゴールされた皆さん、おめでとうございました。

フライト後はチャンチャン焼きと炊き込みご飯、スープとサラダ!フルコースのお食事が選手を待ってくれていました。今日のフライトを振り返りながら、皆さん明日への鋭気を養います。遅く帰って来たナショナル選手にも、ちゃんと用意していただきました。スタッフの皆様、遅くまで本当にありがとうございました。



14日(日)
気圧の移り変わりは早く、もう次の寒冷前線が北日本に接近してきました。前線に吹き込む南風は朝から強く、朝の時点でテイクオフには7m/sを超える強風が吹いています。日中さらに強まる予報に、大会主催者は残念ながらキャンセルを発表せざるを得ませんでした。


結局、TASK1がそのまま大会総合成績となりました。
PNL優勝は只野選手。朝霧に続き今年2勝目で、夏のX-alpsに向けて調子を上げてます。こちらも楽しみですね。準優勝は昨年のチャンピオン高杉選手。本当に強い!。3位はCooが得意な植田選手。女子優勝は宇都宮の吉原紀子選手。72kmはもちろん自己ベスト記録だそうです。2位は71kmを飛んだ岡本洋子選手。3位は小森さちよ選手。12名の選手が70kmを超えた素晴らしいフライトでした。



PCL優勝は立山の越坂選手。昨年の虎井選手に続き、今年もPCLで立山旋風が吹き荒れそうです。2位はTAKの杉岡選手。1位、2位は何とEN-Bクラスパイロットでもあります。そして3位は山岸里子選手。もちろん女子優勝!入賞された皆さんおめでとうございました。



毎年Coo大会においてXCタスクを重ねるたびに、グライダー性能の進化を本当に感じることができます。昔は夢の80kmタスクでしたが、今回のような難しいコンディションでも必ずゴールする選手が数名いるのです。それでは、ノーマルな南風コンディションではもっと多くの選手がゴールしたことでしょう。天気次第のXCタスクですが、来年こそ国見ゴール190kmタスクが成立することになるかもしれません。これだから筑波のXCタスクは面白い。来年もみなさんの自己ベスト挑戦お待ちしております。


最後に、大会動画を作成しました。お楽しみください。


CIVILミーティングに対するJPA競技規定の方向性について

2013年2月に行われたCIVIL総会において、PMAからの提案に基づいた新しいEN-Competitionクラスの内容が決定されました。

EN-Compグライダーの概要は以下です。

①EN-Dの認証内容に沿ったフライトテストを行われなくてはならない。ただし、最大荷重 のみテストで良い
②最大速度は65km/hとする
③最大平面アスペクトレシオは7.0以下とされる
④このレギュレーションは2年ごとに改定される
⑤2015年1月1日以降のFAIカテゴリー1大会からこのルールは対象とする

現状EN-Dを取得しているグライダーであっても、このEN-Compクラスのレギュレーションを満たしていないとダメだということになります。例えばBoomerang9、ENZOなどはアスペクト7以上のため使用不可。Icepeak6などは7以下のため使用可能(
最大速度は65km/hであれば)となります。

まだ決定ではありませんが、PWCAはCIVILの決定に追従するとのことですので、PWCも2015年シリーズからはこのグライダーレギュレーションとなる可能性が高まります。

FAI大会は関係ないとしても、PWCに準じたルールとなるJPAとしてどう対応するか。先に発表されていたパラシュート2個携帯義務も含めて、競技事業部の考え方と2014年ルール改正についての決定事項を以下に述べさせていただきます。

①スキューパラシュート2個装備の件
この対策に関しては「科学的根拠が乏しい」こと、対策が「場当たり的」なことにより不要であると考えています。2個持つメリットとして、CIVILの内容(1個目が何らかの理由により投げられなかった)や、1個目を投下し絡んだりした場合に2個目が有効になるなどが考えられますが、では2個目がダメだったら3個持つのか?と言う話になります。しかし、現状ではその疑問に対し明確に説明されておらず、その様な事態が発生する要素についても言及されていないのが現実です。JPAでは、その様な状況に至った要因や起こりうる事象を可能な限り分析・推測した上で選手(パイロット)に広く情報公開し、そうならない為の教育や啓蒙(情報発信と共有)をすることが重要であると考えています。
また、定期的なリパックを義務化し、レスキュー開傘シミュレーションも行っています。その様な機会を有効に活用し、最新の情報も伝達することで選手に対応力を身につけてもらうことで「対処療法」ではなく「予防措置」を取ることが出来ると考えています。
以上の様な理由により、現状ルール「従来どおり1個で良い」との結論に至りました。

②EN-Compeグライダーについて
こちらも、基本的には「FAIカテゴリー1大会」での適用と言うことですし、そもそも認証機と言うルールに至った背景は教育や十分なスキルを持たない選手が2ライナーなどの機体を使って事故を起こしたことが要因です。JPAでは2012年から「認証機」と言うルールに変更した訳ですが、十分なスキルのあるパイロットが選手として「推薦」されるシステムにより使用される機材が「適切か否か」を事前に判定していることから、現状ルールどおり「EN認証機」で十分であると考えています。

よろしくお願いします。
                              JPA競技事業部


2012 JPA_N2リーグ・チャレンジリーグ総括レポート part3

1月の富士山大会でのPNL開幕に続いて、3月のCOOクロカンカップにてPCLも無事開幕しました。また、6月には栂池ジャパンカップでN2リーグも開幕予定です。
このレポートは2012年シーズンのN2・チャレンジリーグの総括を行ったものです。
選手の皆様に、昨シーズンの状況を振り返って頂き、今シーズンの活躍に少しでも役立てて頂ければと思います。
PART3は「なんとか王様」編です。ちょっと変則的な順位づけです。


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