PWCAger タスク3

レポート:大澤行英

 天気予報によると寒気が入り夕方遅くは大気が不安定だということから、ショートタスクが設定されました。ショートタスクといってもパイロン間の距離は86km、シリンダーサイズが2キロなので実際の距離は68kmです。
 テイクオフも12時30分といつもよりも早め。エアースタートは+1時間です。
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 タスク内容はテイクオフ前のB44を取り、15km先のB30とタスク1と2と同じです。そのあと、15kmほど西へ初めて使うB26、そして32km東側のB25を取った後は小さくぐるっとB29を経由し初日にも利用したA12川沿いにあるゴールです。初日同様8kmのタイムセクションシリンダーが安全のために作られています。
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 全体的に雲が多いコンディションでエアースタートまでは渋かったですが、裏側に流した後は比較的サーマルが活発に働いていました。大きく育った雲底につき2000mくらいの高度でB30→B26とクリアーした後は、東へ32キロ先のパイロンです。風上側の平野を通るコースと風下からの小山が続くコースに分かれました。平野側を飛んだ方が正解で、大澤選手が7番目でゴールしました。
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タスク2

レポート:正木 晋


今日も朝から快晴です。
良いタスクが出来そうです。

しかし、テイクオフに上がると東風が強く難しいコンディションです。
そんな中、発表された東方向へ行く110kmのタスクが発表されました。
気象の予想ではエリア付近の風が上空まで南西の風に変わると言う事で決められたタスクです。
ですが、ダミーが出るものの東風は収まらず高度も上がりません。
しばしのウェティングの後タスクの変更が発表されました。
スタートは初日と同じ場所でその後、初日の鬼門であった山の裏のポイントB30を取り東へ15km行き、その後西へ25km戻りゴールはその後は46km北上しスペインでも有名なエリアのカステホンです。

13:30のゲートオープンで14:30のエアースタートです。
テイクオフの風は強いもののゲートオープンされると選手は次々とテイクオフしていきます。
サーマルは今日も渋めでスタートまで我慢のフライトが強いられます。

14:30のスタートになると選手は一斉にスタートを切ります。
そして初日の鬼門でもあった山の裏のターンポイントへ向かいます。
今日は皆慎重になりアジェールの山から離れません。
そんな中しびれを切らした何名かの選手がアタックをします。
その様子を伺い他の選手も一斉に動き出します。
今日は初日よりもコンデションは活発で高い高度で先へ進めます。
そして鬼門のポイントもクリアして東へ向かいます。

大澤選手


その後、皆低くなったもののまた強烈なサーマルに当たり東のパイロンもクリアし西へ戻ります。
西のパイロンを取ってからトップ集団はスピードアップしゴールのカステホンを目指します。

岩山


トップは2時間31分という驚くスピードで113kmのタスクをメイクしました。

JPAチームも今日は大澤、伊藤、正木の3名がゴールしました。
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JPA選手もアジェールのコンディションにも慣れてきて良い展開でレースが出来てきています。


8月22日 大会2日目

レポート:青木 翼


朝からやや雲の多い朝でした。

朝一、フライトをしようと早朝からテイクオフに上がってみましたが強風。
無理してフライトせずに下山しました。


定刻になって選手一同テイクオフに上がりますが雲はさらに増えています。
上空はかなり強風のようでタスクは早々にキャンセル、雨もパラつきました。


JPAチームは午後から食材の買出し、今回宿でお世話になっている地元インストラクター、ジョルディーさんと食事をして過ごしました。
jジョルディー

休息はばっちり、明日以降のタスクに期待です。


8月21日 大会初日

レポート:大澤 行英

天候は良く、風も弱そうです。
主催者は大きなタスクをやると朝から張りきっています。
朝の集合時間が告げられることはなかったですが、大体10時ごろに集まって、大型バスが到着して、そして全員がテイクオフへ・・・。

テイクオフの風はやや強めでしたが、132kmのレーストゥゴールが組まれました。
ゲートオープン13時00分エアースタート時間14時00分。
最初はテイクオフの南のスタートシリンダーに入り次に北上。
Torempのまちに向かい、東へ38km、また西のTorempに戻って今度は東に20kmの町をとって北へゴールです。

JPAチーム大澤、伊藤、正木、青木の4名はゲートオープンとともに全員テイクオフ。
最初のサーマルは渋く2200mまでしか上がらず、エアースタートまでの1時間がとても長く感じました。
アクセルと踏むことなく探り合いです。
しかし、いざエアースタート時刻になるとスピーディーに展開していきます。

task1

最初の難関はTorempの町でサーマルがなく低い位置で我慢のセンタリングです。
弱いサーマルにしびれを切らしてしまわぬように我慢の時間です。

しかし、青木と正木は無念のランディング。

なんとか第一関門を切り抜けた大澤と伊藤は東へ38kmの先へと向かいます。
その山の途中には切り立った岸壁やキノコのように立っている岩があり、サーマルもその見た目通りの強烈です。その上風が吹き抜けている場所にはまらないように注意が必要です。
一番東のターンポイントを取った後は比較的サーマルが続いており、残り50kmからトップ争いのデッドヒートが始まります。
今までのフライトでもアクセルを踏んで足が疲れているのに、さらに2段目、3段目と踏みこんで、足の疲れとアクセル使用中に潰さないためのコントロールで疲労しているはずですが、最後の力を出し切ります。

1位はYassenで断トツの速さを見せました。
大澤は3時間26分でゴールし34位、伊藤選手は健闘しましたが95kmを超えたところでタスククローズタイムとなってしまいました。

大澤選手Goal

全員ゴールしたかったですが、2名のレスキューを投げた選手がいたほどサーマルが激しかったので、まず無事に終えることができてよかったと言えるでしょう。
いい経験できましたので次のタスクでは調子を上げていきますので、どうぞ皆様の温かいご声援をよろしくお願いいたします。


8月20日 PWCスペイン 練習日

レポート:青木翼


アジェールは朝から快晴です。

早速、大会本部に集合しテイクオフへと上がりました。

早いうちは講習生と思われるパイロットが次々と飛んでいます。
練習日テイクオフ

JPA選手たちも準備を済ませ練習フライト開始です。

コンディションは尻上がりに良くなり簡単に海抜3000m上空まで連れていってくれます。

この日ヤッセン選手は4300mまで上がったようです。

3時間ほど調整フライトをしランディング、エリア内を確認することが出来ました。
練習日1

練習日2
練習日3

いよいよ、明日から競技が始まります。

天気も良い日が続くようなので体調をしっかり維持していかなければなりません。

JPA選手一同、頑張ります!!