選手の皆さま
京の桜カップでのタスクブリーフィングにおいて、本日のタスクが
「デパーチャポイントは使用しないがアライバルポイントは活かす」
タスクであると説明しました。
しかし、今年から導入している「PWC2010のスコアリングフォーミュラ」では
アライバルポイントは採用していませんでした。
2009年までは、①距離得点、②速度得点、③デパーチャ得点、④アライバル得点の4種で得点計算していましたが、
2010年より、①距離得点、②速度得点、⑤リードアウト得点の3種に統合されています。
いわゆるレースの先行者に与えられるリーディング得点のボーナスである③と④は、2010年から一つの⑤リードアウト得点に集約されたようです。
(ただし、得点配分としては、④のアライバル得点分は2010年では②の速度得点に加えられています。)
従いまして、③は使用しないが、④は使用するといったことは、本来行うことができないものでありました。
冷静に振り返れば、リーディング得点系をキャンセルする目的で③をやめるのに④は活かすということは矛盾した行為で、それはあり得ないとタスク発表の段階でしっかり討議すれば良かったのですが、ゲートオープン時間が迫る中、ソフト的に出来るのならば④アライバル得点にリーディング得点に関与しない要素があるのかも知れないと勝手に解釈しそのままレースを開始してしまったことに問題がありました。
競技委員一同、深く反省し、今後このような混乱が発生しないよう努めてまいります。
すいませんでした。
実際のリザルト用紙にはLO_Pと表記する部分にDep_Pの記載があったり、④のアライバル得点も記載を消すわけではなく全て0点固定で修正しているなど、メンテが隅々まで行き届いているとは言い難い状況でソフトを運営しています。
今回の件も、Max0点で効力はなくなっているがコマンドとしては残ってしまっているアライバル得点のON・OFF表現から競技委員が早合点してしまったことが原因となっています。
とはいえ、チャック不足であったことは事実であります。申し訳ありません。
ちなみに、開幕戦の宇都宮カップでも同様にデパーチャ得点なしのレースを行いましたが、この際の得点も当然アライバル得点0点で集計されたものであります。
今後もリードアウト得点については使用する・しないをエリアコンディションを見ながらタスクごとに設定することになります。
今後は明確に、リードアウト得点の有無のみでリーディングボーナスを使うかどうかを説明させて頂く予定です。
ご理解の程、よろしくお願いします。
また、今シーズンより使用しているスコアリングシステムについて、もっと理解を深めたい方は、
5月28~29日の第30回デサントバードマンカップ獅子吼2011
への参加をお勧めします。
当日のベーシックセミナーにて、今シーズンのスコアリングシステムの変化点、基本計算方式などを講師がご説明申し上げます。どうぞ、奮って参加下さい。よろしくお願い致します。
京の桜カップの成績表(総合のみ)を記載します。
当日のタスク設定の際にその日のタスクについて
①リーディングポイント(デパーチャ、アライバル)を全く使用しない「いわゆる昔のスピードラン」
②デパーチャポイントは使用しないがアライバルポイントは使用するレース
の2種の方式が混乱して伝達されたまま競技が開始され、成績発表段階では①の方式の計算結果を発表しました。
当日は、②の方式の計算をスコアリングシステムで行おうとしても”なぜか”出来なかったからです。
後日、なぜ②の計算が行えないのか調査の上、②の方式計算を行い年間ポイントに反映すると説明させて頂き、選手の皆さまより合意を頂きましたが、調査の結果、当日発表した成績が本来のものであり、②は計算対象にはならないことが明確になりました。
従いまして、成績は当日発表したものを正式版と致します。
競技を運営する上で、スコアリングシステムという基礎の基を十分に理解しないまま、あいまいな情報を流し、選手の皆さんに混乱を与えてしまいました。競技委員一同、深く反省し、ここに陳謝します。
まずは成績表です。②を使用しない説明は後段にて。

