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2012PWC USA Task4

昨日の前線通過後、風向きは西風。山火事方向の風となり、ちょっと視界は悪いですが、気温減率は良くサーマルトップは5000mを越えそうです。

テイクオフレベルの西風が強まる予報から、風下へL字に飛ぶ113kmのショートタスク!?が決まりました。


ウインドオープンの11:00になってもテイクオフは西風のフォロー。時たまサーマルブローと共にダストデビルが発生する、リーサイドコンディションの中、テイクオフできるチャンスを伺います。僅かな向かい風を狙いローターへ飛び込むようにテイクオフしていきます。

テイクオフ後は強いシンクが続いたかと思うと、荒れた強烈なサーマルで一気に4800m上空までロケットのように上がっていきます。JPA選手は早めにテイクオフ完了。上げきったころ、テイクオフ前はさらにフォローは強まり、非常に荒れたコンディションとなってしまいました。4000mを超えている我々はすでに逆転層の上、安定した空域で飛んでいるというのに、テイクオフ前は大荒れで、レベル3をコールする選手が続出!


50%の選手がテイクオフした時点で、やはりタスクキャンセルがコールされてしまいました。4800mも上空の選手は安全な上空から、荒れたSunVallyの谷底へ高度を下さなくてはならず、これが大変。安定して下がる空域が見つかると選手は集まってきて、下降気流の中でスパイラルのガーグルが形成されます。高度を下げるガーグルは初めてです。


谷底のランディングは、強烈なタービュランスコンディションとなっていましたが、さすがPWCパイロット!バラバラになりましたが、最終的には安全にランディングとなりました。

かつて経験したことのない強烈なリーサイドでのフライトはちょっと怖かったですが、良い経験となりました。素晴らしいコンディションも強すぎるとリスクが伴います。なかなかうまくいかないものです。


夕方には、近くの川で湧き出る温泉に浸かり、体をほぐしました。イエローストーンにも近いロッキー山脈南では、いたるところで温泉が湧き出していて、そのまま自然の状態で入浴することができます。124℃と高温の熱気が川の水を温め、お湯の温度は最高!温泉が好きなのは日本人と北欧人だけみたいです。もちろん水着着用ですよ。


今晩の夕食は秘密兵器のカレーライス!明日に備えました。