FINAL in 朝霧 2025


JPA競技事業部:藤野光一

 2025年のリーグ戦も最終戦を迎えました。「今年はあまり整理っつしてないなぁ」と言う印象が強い中、最終戦で何とか挽回しようと目論む選手も多かったのではないでしょうか?そのような選手にとっては大会予定の2日間ともに晴予報であったのは嬉しい情報でした。とは言え11月の朝霧は、昨年のように晴れても渋いと言うコンディションになることことも多く楽観視はできませんが、期待が持てると言うことは良いことです。

結論から言えば、最終戦は無事に2日間とも成立しました。

いろいろとドラマもあったようですが、選手のみなさんはシーズン最後を飾るに相応しいフライトができたのでしょうか?

DAY1


 大会初日は気持ち良い空模様。選手のみなさんは意気揚々と受付を済ませてテイクオフへと移動して行きます。今回はナショナルリーグが46名、チャレンジリーグが18名のエントリー。泣いても笑っても、今回で今年の成績が決まってしまうので、選手の表情には気合がにじみ出ている様でした。


開会式

競技委員長

テイクオフにおいて開会式が行われ、すぐにタスクコミッティーによる協議が行われました。


PNLコミッティー

PCLコミッティー

チャレンジリーグのタスクは、南側が長者手前辺りまでと北側は一尾根よりやや北側の範囲、沖のTPは猪頭集落付近までを範囲とした14.8Km。


PCL TASK1

PCLタスクブリーフィング

ナショナルリーグは南側が大倉手前辺り、北側は養毛から少し北側の範囲を使い、最後はアリーナにゴールする42Kmのゴールレースが組まれました。


PNL TASK1

PNLタスクブリーフィング

両リーグともにスタート時間は11時30分。それでも選手は次々とテイクオフし、稜線へと抜けていきます。しかし、この頃から稜線付近では雲が沸き雲低は下がり、熊森のトップも隠れてしまうほどになってしまいました。一瞬嫌なムードが流れましたが、その後徐々に雲低も回復しレースはスタートしました。


チャレンジリーグは終始レースをリードしたNo.521ジャン選手を途中でまくったNo.510伊藤紗津樹選手がトップゴール。今年リーグ戦を賑わせてくれた新人のお一人です。今回も持ち前の速度を活かしたフライトが出来た様です。そして2番手はNo.521ジャン選手、3番手がベテランのNo.538則島選手、4番手は着実に高度を取りタスクをこなしたNo.502小野選手でした。おめでとうございます。他の選手も健闘していましたが、やはり稜線付近に沸いた雲が湾内の山側を覆い隠し、サーマル活動を停滞させてしまったことが大きな要因だったではないでしょうか?


ナショナルリーグはスタート後の短い往復をこなした後で二つのグループにコースがわかれました。ダイレクトに沖側のTPを取りに行くグループと稜線を高く移動するグループ。沖コースは天子付近で足止めを食らう選手が多く、結果的に稜線コースが正解だったようです。ナショナルリーグも山が働かない時間に当たった選手は苦労を強いられ、ゴールまでの道のりは遠かった様です。結果、トップゴールは今年も好調なNo.1中村選手、ほぼ同時にNo.6窪田選手がフィニッシュ。その後も続々とアリーナに選手が到達し、13名がゴールメイクしました。おめでとうございます。


トップゴールの中村選手

PNLゴール者

TASK1リザルト

チャレンジリーグ(総合女子チーム戦
ナショナルリーグ(総合女子スポーツスポーツ女子チーム戦

競技後はYMCAにおいて懇親会が行われました。みなさん、楽しんでいただけましたでしょうか?
ジャンさんによるログ解析も行われ、チャレンジリーグの選手は熱心に聞き入っていたようです。


ジャンさんによるログ解析

DAY2

日差しが眩しい朝を迎えられましたが、逆転層もあってコンディションは渋そうです。風も強い予報が出ていますので、タスクコミッティーは悩みが深いご様子です。


今日のタスクは、全体的にコンディションが低調であることと、南風が強めであることを考慮し、両リーグともに短めのものが検討されました。
チャレンジリーグは基本的にほぼ湾内を範囲とした12.1Km。ナショナルリーグは昨日よりも範囲を少し狭めてメインLDにゴールする33.9Km。


PCL TASK2

PCLタスクブリーフィング

PNL TASK2

PNLタスクブリーフィング

今日のテイクオフは南風の影響でサイドになり、また時折後ろからも入るなど難しい時間が多くありました。早い時間に出た選手はそれでも前山から間欠的に出るサーマルに乗って稜線へ抜けていけた様ですが、後半に出た選手はなかなか前山が抜けられず、ランディングを余儀なくされた選手も多く見受けられました。やはりテイクオフは早めに出た方が良いと言うことなのでしょうね。


チャレンジリーグはNo.503岩野選手がベテランらしい安定した飛びで終始トップを走り、そのままフィニッシュ。TASK1でトップだったNo.510伊藤選手は今日も素晴らしい飛びで2位でフィニッシュ。3番手はNo.504穐山選手。穐山選手も今シーズンリザルト上位を賑わす一角を占める成長株。今後の活躍が期待されます。4番手は昨日に続きゴールのNo.502小野選手。安定した飛びでした。おめでとうございます。チャレンジリーグはタスクをスタートできた選手、前山が抜けられなかった選手と明暗を分けた様です。また、あと一歩まで駒を進めた選手も浮き沈みのあるコンディションに翻弄されてしまったように感じました。


トップゴールは岩野選手

2番手の伊藤選手

3番手は穐山選手

ナショナルリーグはスピードレースとなりました。今日は稜線にしっかり乗れさえすれば、危なげなくタスクがこなせたようです。No.2伊澤選手やNo.1中村選手、No.33稲見選手らがレースを引く展開となりました。トップゴールはNo.33稲見選手。1時間56秒。5分遅れてNo.2伊澤選手。3番手は今年のレースで頭角を現してきたNo.36山田大輔選手。その後続々とゴールに選手が現れ、リフライトで最後にゴールしたNo.12藤野選手まで22名がフィニッシュでした。おめでとうございます。


トップゴールの稲見選手

TASK2リザルト

チャレンジリーグ(総合女子チーム戦
ナショナルリーグ(総合女子スポーツスポーツ女子チーム戦

大会表彰

チャレンジリーグ総合


PCL総合優勝 No.510 伊藤紗津樹選手

PCL総合

優勝 No.510 伊藤紗津樹 PHI TENOR2

準優勝 No.502 小野裕一郎 NIVIUK IKUMA3P

第3位 No.521 Jang Seowon PHI MAESTRO2LIGHT

総合リザルト

チャレンジリーグ女子


PCL女子優勝 No.510 伊藤紗津樹選手

PCL女子

優勝 No.510 伊藤紗津樹 PHI TENOR2

準優勝 No.508 外山真利子 AIRDESIGN RISE4

準優勝 No.517 平野 陽子 PHI SYMPHONIA2

女子リザルト

チャレンジリーグ チーム戦


PCLチーム戦

優勝 COOフレッシュパイロッツ(穐山、DAU、伊藤、玉置、湯田)

準優勝 スーパーマリこブラザーズ(小野、岩野、栗山、外山、氷室)

第3位 ⽇本海⾷い倒れ (北口、泉屋、則島)

第3位 オールジャパン (奥村、平野、ジャン、松本)

チーム戦リザルト

ナショナルリーグ総合


PNL総合優勝 No.2 伊澤選手

PNL総合

優勝 No.2 伊澤 光 NIVIUK ICEPEAK X-ONE

準優勝 No.6 窪田 雄彦 NIVIUK PEAK6

第3位 No.16 只野正一郎 GINGLIDERS GTO3

第4位 No.5 針生 清志 OZONE ZENO2

第5位 No.1 中村 浩希 OZONE ENZO3

第6位 No.10 吉田 和博 GINGLIDERS BOOMERANG12

総合リザルト

ナショナルリーグ女子


PNL女子優勝 No.8 吉原選手

PNL女子

優勝 No.8 吉原 紀子 OZONE ZENO2

準優勝 No.22 吉川 朋子 OZONE ENZO3

第3位 No.21 大澤 彩花 NIVIUK KLIMBER2P

女子リザルト

ナショナルリーグ スポーツクラス


PNLスポーツクラス優勝 No.16 只野正一郎選手

PNLスポーツクラス

優勝 No.16 只野正一郎 GINGLIDERS GTO3

準優勝 No.28 庄司 圭介 NIVIUK ARTIK6

第3位 No.32 天野 年雄 OZONE PHOTON

スポーツクラスリザルト

ナショナルリーグ スポーツクラス女子


PNLスポーツクラス女子優勝 No.40 千葉恵選手

PNLスポーツクラス女子

優勝 No.40 千葉 恵 NIVIUK ARTIK7P

優勝 No.37 柏倉 恵美 NIVIUK ARTIK7P

優勝 No.38 横堀 紀子 GINGLIDERS EXPLORER2

スポーツクラス女子リザルト

ナショナルリーグ チーム戦


PNLチーム戦

優勝 とちおとめ(吉原、吉川、柏倉、千葉)

準優勝 スカイダンシング(中田、窪田、中島、杉浦)

第3位 ニチパラ(中村、里見、三澤、庄司、吉田正)

チーム戦リザルト

 


大会実行委員長

JPA会長

2日間共に競技が成立し、2025年のJPAチャレンジリーグ、ナショナルリーグは無事の終了することができました。入賞された選手のみなさま、おめでとうございます。そうでない選手や不本意な思いをされた選手の方もいらっしゃるかもしれませんが、来年に向けて新たな決意で取り組まれることを期待しております。

JPAの植木会長からも挨拶をいただき、2025年のリーグ戦は幕を閉じました。参加いただきました選手のみなさま、主催者のみなさま、関係者のみなさまに改めて御礼申し上げます。

来年も、多くのみなさまの参加をお待ちしております。


集合写真