| 大会レポート
しらたかラ・フランスカップ2025
大会実行委員長:植木 亨
6月のチャレンジリーグ「さくらんぼカップ」、7月の「紅花カップ」に続いて3度目の大会開催となる「ラ・フランスカップ」。大会開催となると、毎度のことですが天気や条件が気にかかるものです。今回も予報はとても微妙な中の開催となりました。
DAY1
大会初日は朝から風が強く吹き、天気予報も昼過ぎまでは雨も混じることを告げています。昨日の時点で風が強いことは予測していましたが、気象モデルによっては昼以降風も落ち、晴れ間も見える明るいものもあるため、開会式、選手ブリーフィング、は大会本部であるスキーセンター内で行うことになりました。
開会式後は、このような気象状況であるためナショナルリーグはこの時点でキャンセルを発表。チャレンジリーグは午後から競技の可能性もあるためキャンセルとはせず、本部周辺でのウェイティングとしましたが、自由参加のミーティングを開催しました。主にチャレンジリーグのパイロットさん向けの内容を、チャレンジリーグのドン?岩野さんに企画していただき、ナショナルリーグで活躍している里見さんからXCTrackの画面設定や使い方について、吉川さんからも使い方の紹介をしていただきました。大会に参加するとなると、必ずと言って良いほどXCTrackなどのツールを使うことになりますが、上位リーグの選手がどのように活用しているのかを聞け、勉強になったことと思います。
お昼の雨も1時間?ほどで乾きフライトに問題無しと判断。14時から選手移動し15時から競技が始まりました。競技は時間も時間なのでリフライト無しの1本勝負。10.6Kmのエラップスレース。
結果はミニマムを超えることが出来ず、残念ながら競技は不成立となりました。昼の雨量が多かったので何時もの夕方アーベントにならなかったのでしょう。しかし選手の競技を行う前向きな素早い行動は良い経験になったと思います。また、白鷹エリアが初めての選手もいらしたので、1本飛べたことでエリアを経験していただけたのも良かったと思います。
DAY2
2日目の朝は晴れ間も見える天候でしたが、何故か山形や宮城辺りだけが曇りや雨の予想もあってまたまた微妙な感じでのスタートとなりました。それでも、テイクオフに来てみれば、思ったよりも良い感じに見えます。
タスクコミッティーは、この何とも難しいコンディションの中でもタスクを考えます。ナショナルリーグは地元パイロットの針生さんを中心に検討され、晴れ間の多い平野を使うタスクとなりました。テイクオフ後長井橋付近まで南進し、そのままリターンして菖蒲ゴールの25Km。減率を考えても厳しい展開になることは予想ができます。
チャレンジリーグタスクは、ランディング中心に周りのパイロンを星型に回る11.5Km。リフライト有りに決まりました。両リーグとも、昼近くから動きだしました。
何時ものナショナルリーグのトップ集団がテイクオフ。しばらくしてオーバーキャストになり数名がリフライトする事になりました。その後の晴れ間でレースは動き出し低い雲底に苦労しながら選手はそれぞれ山コース、平野コースに別れタスクの長井市アウト&リターン、ゴール目指して白鷹山頂から消えて行きました。
結果、No.1中村選手のみがゴール、No.11岩崎選手はわずかに届かず2位、素晴らしフライトです。
チャレンジリーグは、リフライト有りの16時ゲートクローズ16時30分タスククローズのたっぷり飛べる内容です。選手は果敢にパイロンに向いますが届かずランディング。途中部分的に降水もあり、その影響でソアラブルだった条件が一変したことが最大の要因でした。それでもリフライトでまたテイクオフし、再びランディングへ・・・を繰り返すことになりますが、それでも諦めないで飛ぶ姿勢は素晴らしいと思います。おかげで送迎スタッフやテイクオフスタッフはお弁当を食べ損ねましたが、みなさんのフライトする姿を力にして頑張ってもらいました。
終わった見ればほとんどの選手が3本飛んでいました。が、サーマルソアリングのチャンスが少なくTASK1同様にミニマム超えは叶わず不成立となしました。残念な結果となりましたが楽しく競技していただけたと思っています。
競技を終えた選手には、少し早いですが「芋煮」を堪能していただきました。例年は9月に開催するのですが、今年は8月末になったため暑い中での芋煮でしたが、みなさん美味しく食べていただいたようです。
大会表彰
ナショナルリーグ総合
優勝 No.1 中村 浩希 OZONE ENZO3
準優勝 No.11 岩崎 聖子 NIVIUK KLIMBER2P
第3位 No.17 籾山 孝一 OZONE ZENO2
第4位 No.6 窪田 雄彦 NIVIUK PEAK6
第5位 No.60 阿部 浩昭 AIRDESIGN VOLT4
第6位 No.4 里見 憲一 NIVIUK ICEPEAK X-ONE
ナショナルリーグ女子
優勝 No.11 岩崎 聖子 NIVIUK KLIMBER2P
準優勝 No.8 吉原 紀子 OZONE ZENO2
第3位 No.40 千葉 恵 NIVIUK ARTIK7P
ナショナルリーグスポーツクラス
優勝 No.60 阿部 浩昭 AIRDESIGN VOLT4
準優勝 No.47 相原 晃二 NOVA MENTOR7LIGHT
第3位 No.40 千葉 恵 NIVIUK ARTIK7P
ナショナルリーグスポーツクラス女子
優勝 No.40 千葉 恵 NIVIUK ARTIK7P
準優勝 No.37 柏倉 恵美 NIVIUK ARTIK7P
第3位 No.38 横堀 紀子 GINGLIDERS EXPLORER2
ナショナルリーグ チーム戦
優勝 ニチパラ(中村、里見、三澤、庄司、吉田正)
準優勝 スカイダンシング(窪田、中田、中島)
第3位 白鷹チョイす(針生、相原、阿部、田村)
チャレンジリーグ
チャレンジリーグはTASK1、TASK2共に不成立
特別賞
表彰では、二度と無かろう?!
ナショナルリーグスポーツクラスの部、地元パイロットが1位、2位、3位、独占しました。
来年も楽しい大会をしたいと思っています。みなさまのご参加をお待ちしております。