| 大会レポート
しらたか紅花カップ2025
大会実行委員長:植木 亨
今年の紅花カップは、例年のスケジュールから1週間遅らせた日程で開催されました。例年でしたら7月の3連休あたりで開催しているのですが、どちらかと言えば梅雨末期の気象状況にぶつかることが多く、昨年は悪いパターンにはまってしまいました。
しかし、今年はスケジュール調整も功を奏し、梅雨明け後の猛烈な暑さの中ではありましたが、良いコンディションで2日間競技が開催できました。特に、チャレンジリーグは前回のさくらんぼカップから静かな盛り上がりを見せていて、今後が楽しみなムードでした。
DAY1
朝から夏の日差しが照り付ける白鷹エリア。選手は9時からの受付を済ませると、テイクオフへ移動して行きます。
テイクオフでは開会式が行われ、植木大会委員長、神林競技委員長から選手への激励と注意事項が伝えられました。テイクオフではテントが用意されていました。
ここ数日の白鷹はコンディションが良く、前日も長井ダムからのアウトアンドリターンや模擬タスクなどをこなした選手の話もあり、ナショナルリーグは長井盆地を使った長井ダムリターンから平野を回り河川敷ゴールのタスク。
チャレンジリーグは好条件に踊らされることなく、まだ今シーズンタスクが成立していないこともあってコミッティーは「全員ゴール」と「成立」のコンセプトでタスクを立案。
チャレンジ リーグは、タスクコミッティを中心に細かいアドバイスがあり、コンセプトどおり初日ゴールが多数が出ました。公式戦初ゴールの選手も多く、さらには初出場初ゴールの選手まで。みなさんゴールの達成感に満足され笑顔が輝いていました。
ナショナルリーグは皆さん果敢に立ち向かい、西山と気まぐれな陽射しに苦戦してしまいました。昨日までの景気の良い雲やサーマルは今日はなく、スピードレースのはずがサバイバルレースとなってしまいました。そんな中でも地元針生さんがリフライトでしたが見事地の利を生かした素晴らしいコース取で唯一ゴールとなりました。
TASK1リザルト
チャレンジリーグ(総合・女子・チーム戦)
ナショナルリーグ(総合・女子・スポーツ・スポーツ女子・チーム戦)
懇親会
夜7時から懇親会が行われました。
今日の難しいタスクの中で、まずは一人ゴールを決めたナショナルリーグの針生選手にインタビューが行われ、しらたかエリアの難しさを改めて感じましたね。
チャレンジリーグの方もトップゴールを決めた穐山選手にインタビュー。打倒岩野さんで頑張ってるそうです。
チャレンジリーグは今シーズン初成立。そして、大会初出場初ゴールを決めた選手や、公式戦初ゴールを決めた選手が多くいらしたので、みんなで祝福しました。おめでとうございます。
懇親会はそれぞれフライトの話に盛り上がり、最後はジャンさんによる今日のチャレンジタスク解析サービスまで盛りだくさんの初日となりました。
DAY2
2日目は曇りベースで西風予報。それでも事前情報よりは良さそうなムード。日差しが少ない分暑さは凌げるものの、逆にコンディションが気になりますが、果たしてどうなるやら…。
今日は昨日の反省から、状況を良く観察してタスクを決めることになりました。
チャレンジリーグは昨日成立したこともあり、今日は渋い条件であっても問題ないようエラップスレースとなりました。最遠のTPである一本杉を最初にセットし、ダメならすぐにリフライトでチャンスを伺うと言う飛んでなんぼ?のコンセプト。昨日よりもちょっとだけ長い12Kmのタスクも、たくさん飛べば良い条件に当たる可能性がありますから、諦めないで頑張ろうということでしょうか。
ナショナルリーグも西風予報を考慮し、西山に拘らず南下して長井盆地を小さく周回して河川敷にゴールする36Kmほどのレースがセットされました。
ダミーが徐々に上がり始めたので、レースが動き出します。
ナショナルリーグはその後スタート時間が12時30分に変更されレースがスタート。曇り空ながらもエリア周辺は1700mくらいまで上がるコンディションで、十分レースが出来るかと思われましたが、エリアから盆地へ南下したト途端に風が強くなっており、今日もナショナルリーグは難しいタスクとなってしまいゴール者はなし。それでも地形を読み切った秋田の佐々木選手が距離を伸ばし日曜日トップのフライト見せました。
チャレンジリーグは昨日のチャンピオン穐山選手が早めの周回で暫定トップでしたが、虎視眈々とコンディションを選んでいた岩野選手がタスク2を制しました。また、諦めずにリフライトした選手も30分を切るタイムでゴールするなど、最後まで盛り上がりました。
終わってみれば、チャレンジリーグはゴール者6名。ナショナルリーグはゴール者なしと残念な結果でしたが、暑い暑いしらたか紅花カップは両リーグともに2本のタスクが成立し、良かったのではないかと思います。
TASK2リザルト
チャレンジリーグ(総合・女子・チーム戦)
ナショナルリーグ(総合・女子・スポーツ・スポーツ女子・チーム戦)
大会表彰
チャレンジリーグ総合
優勝 No.503 岩野おさむ ADVANCE SIGMA DLS
準優勝 No.504 穐山 友一 NIVIUK HOOK6
第3位 No.519 宍戸 博文 NIVIUK HOOK6
第4位 No.510 伊藤紗津樹 PHI TENOR2
第5位 No.530 菊田 久美 AIRDESIGN SOAR2
第6位 No.521 Jang Seowon PHI MAESTRO2 LIGHT
チャレンジリーグ女子
優勝 No.510 伊藤紗津樹 PHI TENOR2
準優勝 No.530 菊田 久美 AIRDESIGN SOAR2
第3位 No.508 外山真利子 AIRDESIGN RISE4
チャレンジリーグ チーム戦
優勝 今井浜(岩野、伊藤、Jang)
準優勝 とんびんびん(宍戸、新野、菊田)
第3位 スーパーマリコブラザーズ(栗山、小林祐、外山、小林正、氷室)
ナショナルリーグ総合
優勝 No.5 針生 清志 OZONE ZENO2
準優勝 No.3 中田 靖之 NIVIUK PEAK6
第3位 No.4 里見 憲一 NIVIUK ICEPEAK X-ONE
第4位 No.22 吉川 朋子 OZONE ENZO3
第5位 No.2 中村 浩希 OZONE ENZO3
第6位 No.8 吉原 紀子 OZONE ZENO2
ナショナルリーグ女子
優勝 No.22 吉川 朋子 OZONE ENZO3
準優勝 No.8 吉原 紀子 OZONE ZENO2
第3位 No.11 岩崎 聖子 NIVIUK KLIMBER2P
ナショナルリーグ スポーツクラス
優勝 No.211 田村 昌久 NIVIUK ARTIK7P
準優勝 No.45 芝山 寿晴 GINGLIDERS CAMINO
第3位 No.28 庄司 圭介 NIVIUK ARTIK6
ナショナルリーグ スポーツクラス女子
優勝 No.52 山岸 聖子 NOVA CODEX
準優勝 No.40 千葉 恵 NIVIUK ARTIK7P
第3位 No.38 横堀 紀子 GINGLIDERS EXPLORER2
ナショナルリーグ チーム戦
優勝 ニチパラ(中村、里見、三澤、庄司、吉田正)
準優勝 とちおとめ(吉原、吉川、柏倉、千葉)
第3位 スカイダンシング(窪田、中田、中島)
今回紅花カップナショナルリーグは難しいコンディションでした。次回は米沢ゴールを考えて見ようかと思っています。また、チャレンジリーグは楽しく飛んでいただけたのではないかと思っています。リフライトでスタッフは大変だったようですが、2本成立して良かったと思っています。スタッフや関係各位に感謝申し上げます。
次回のラ・フランスカップでもお待ちしておりますので、ぜひご参加ください。