PCL白鷹

朝から強めの風が吹き込み、8時からの受付の後は長島さんのセミナーとPWCイタリア・アメリカの報告会が行われた。


お昼を済ませ、13時からテイクオフへの送迎を開始。


オープンクラス 23km、チャレンジクラス 10km が組まれ13時50分オープンクラスからウィンドオープン。


序盤は大会常連組が引っ張る感じに見えたが、風速アップにより14時54分タスクストップ。


全員無事にランディングした。


結果は後ほど。


PWCアメリカ エピローグ

連日100kmを超えるタスクで、伝説になるほどの素晴らしい大会となったPWCChelanでしたが、総合優勝はJoshCorn、2位はUSAの若手Greece。3位は2010PWC アジアチャンピオンの小林Taro。宮田は僅差で4位。表彰台は逃しましたが、今回のテーマだった先行するフライトはSuperFinalへの手ごたえを掴むことができました。


詳しい結果はこちらから


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9月のトルコが決勝戦です。ご期待ください。


世界中のBestエリアで開催されるワールドカップですが、今回のChelanも間違いなく世界有数のフラットランドフライトが可能なエリアでした。サーマルトップは4000m。タスク距離も平均100kmを軽く凌駕しており、しかもトライアングルタスクです。ヨーロッパラウンドに出てきませんが、アメリカエリアのトップ選手も参加した今大会のパイロットクオリティは非常に高いものに感じました。


参加するためのセレクションの厳しいヨーロッパラウンド比べ、参加しやすいアメリカラウンドは、日本人パイロットには最高にトレーニングになるステージでしょう。広大なアメリカ大陸にはまだまだ我々の知らない、素晴らしいエリアが多くあると聞きます。アメリカはでっかい!


8月末にはオクラホマ州のサンバレーでプレPWCが開催されます。雲底高度5000mを超えるスーパーコンディションのエリアです。若手選手には是非、チャレンジしていただきたいものです。


皆様ご声援ありがとうございました


PWCアメリカ Task7

ついに最終日です。もちろん快晴の朝です。昨日のミスで総合6位へ順位を落としてしまいましたが、まだ表彰台圏内です。あまり順位を気にせず思い切ってアタックします。


タスクは北東へ37kmのターンポイントを往復する77kmタスクです。コロンビア川を境に山岳と平野部にコースが分かれるますが、さてどちらが速いのか?選択肢のある面白いタスクです。強い勢力の高気圧圏に入り、コンディションは渋め、サーマルトップも2800mと低めでしかも荒れています。


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トリッキーなコンディションを予想し、小林、宮田グループは平野部からのスタートを選択します。最初のターンポイントまでは追い風です。雲もなく渋めとはいえ平野部にはいつものダストデビルが確認できます。いつものペースで確実にサーマルをヒット!あっという間にターンポイントに到着!と思っていたら、何と山回りの大集団20機がすでにターンポイントを折り返しているではありませんか!


しかし、この後はゴールまで強い向かい風レグが待っています。ここは焦らず、高さを取って上空から一気にまくります。やっぱり最終日は勝負にでるしかない選手は果敢に低く攻めますが、ことごとく撃沈していくのが見えます。


宮田、Len(USA)、Ogden (UK)、Frank(Brazil)、Nate(USA)は集団から大きく抜きでることに成功!最終ターンポイントのテイクオフを目指します。今日の勝者はこの5人の中から決まりそうです!強いヘッドウインドの中、歯を食いしばってハイスピードをキープします。残り10kmで最後の勝負所がやってきました。


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高度のやや高かったLen、宮田はコロンビア川西斜面コース。Ogden,Farnk,Nateは川の東側Chelan町の上を風下側から。強い南風で両者どんどん高度をロスしていきます。どちらが先に最後のリフトを掴めるか!横目にお互いを見ながら祈るようにグライディング。


西斜面コースはやや先行して行くLenが全くヒットしません。どうする!?宮田最短距離を諦め平野部へ後退・・・。Frank、Ogdenも低くなるもののスーパーマーケット駐車場で起死回生のサーマルをヒット!勝負ありました・・・。


最終パイロンをギリギリの高度でクリアーしたOgdenがトップゴール。2位はFrank。宮田は平野部を何とか上げ直したころには、TaskDeadlineの18:00となりゴールできず。3kmのショート。あと10分あれば・・・。最終日なので早め終了の時間設定でした。


ゴールに降り、装備を外した時には、さすがに倒れこんでしまいました。5時間半のフライトでゴールできなかった悔しさと素晴らしいコンディションだった今大会で燃え尽きた充実感とで変な感じでした。真っ白い灰になった気分です。


PWCアメリカ Task6

昨日の休養で体調もばっちりです。このまま攻め続け順位を上げたいところです。悔いなく思い切って飛ぶのみです。


今日はちょっと変わったタスクとなりました。スタートはテイクオフから4kmのシリンダー、そして次のターンポイントもテイクオフ!?しかし50kmのシリンダーでからでなくてはなりません。つまり、まずテイクオフから西へ50km先まで行って帰ってきます。そして再度テイクオフを取った後、東へ25kmのピークを折り返しいつものメインランゴールです。なんだか変なタスクでしたが、よく見ると東西に150kmのアウトアンドリターンタスクということになります。今日も長い一日になりそうです。


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前半の西へ50kmの往復は、やっぱり強い北西風に阻まれることとなりました。それでも宮田・小林はよいポジッションキープ。セカンド集団を引っ張ります。先頭集団とは大きく分かれて、全く見えません。とにかくこの集団のトップ狙いで攻めます。


何とかテイクオフまで戻ってきたのは18:00を回っていました。そして東へ最後のレグ勝負です。


セカンド集団を引っ張るのは好調の小林TARO。ジョシュコーン、宮田と続きます。最終パイロンを回った後思わぬ落とし穴が!!低い丘が続く最終レグでしたが、Task3同じイメージでガンガン突っ込っこんでしまいました。やや低かった宮田は、最終パイロン周辺のサーマルをパス。次のリッジに張り付いたのですが、全く上がりません。ここで完全に舞い上がってします。強いサーマルを求めて丘の西面を流しますが、上昇できるようなリフトには当たりません。いろいろ足掻いてみましたが、コロンビア川沿いに無念のランディング。


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見上げると後発グループが悠々とファイナルグライドへ入っていました。6時間を越えるフライトと反省で頭は真っ白。やってしまった・・・。


小林はよい順位でゴールしているはずです。明日は最終日。悔いなく攻め続けます。


PWCアメリカ Task5

昨日の158kmのビックタスクはさすがに広い範囲に選手は散らばり降りる結果となりました。最後の選手が帰ってきたのは22:00を超えていたようです。スタッフも選手も疲労もピークに達してきました。


今朝も快晴!やっぱり今日もやるのか!と思われましたが、天気予報は午後から強風予報が出ていて、朝のブリーフィングでキャンセルが発表されました。


選手、スタッフともに貴重な休養日になりました。ゆっくり休んで明日に備えます。