| 大会レポート
PWCアメリカ Task7
ついに最終日です。もちろん快晴の朝です。昨日のミスで総合6位へ順位を落としてしまいましたが、まだ表彰台圏内です。あまり順位を気にせず思い切ってアタックします。
タスクは北東へ37kmのターンポイントを往復する77kmタスクです。コロンビア川を境に山岳と平野部にコースが分かれるますが、さてどちらが速いのか?選択肢のある面白いタスクです。強い勢力の高気圧圏に入り、コンディションは渋め、サーマルトップも2800mと低めでしかも荒れています。
トリッキーなコンディションを予想し、小林、宮田グループは平野部からのスタートを選択します。最初のターンポイントまでは追い風です。雲もなく渋めとはいえ平野部にはいつものダストデビルが確認できます。いつものペースで確実にサーマルをヒット!あっという間にターンポイントに到着!と思っていたら、何と山回りの大集団20機がすでにターンポイントを折り返しているではありませんか!
しかし、この後はゴールまで強い向かい風レグが待っています。ここは焦らず、高さを取って上空から一気にまくります。やっぱり最終日は勝負にでるしかない選手は果敢に低く攻めますが、ことごとく撃沈していくのが見えます。
宮田、Len(USA)、Ogden (UK)、Frank(Brazil)、Nate(USA)は集団から大きく抜きでることに成功!最終ターンポイントのテイクオフを目指します。今日の勝者はこの5人の中から決まりそうです!強いヘッドウインドの中、歯を食いしばってハイスピードをキープします。残り10kmで最後の勝負所がやってきました。
高度のやや高かったLen、宮田はコロンビア川西斜面コース。Ogden,Farnk,Nateは川の東側Chelan町の上を風下側から。強い南風で両者どんどん高度をロスしていきます。どちらが先に最後のリフトを掴めるか!横目にお互いを見ながら祈るようにグライディング。
西斜面コースはやや先行して行くLenが全くヒットしません。どうする!?宮田最短距離を諦め平野部へ後退・・・。Frank、Ogdenも低くなるもののスーパーマーケット駐車場で起死回生のサーマルをヒット!勝負ありました・・・。
最終パイロンをギリギリの高度でクリアーしたOgdenがトップゴール。2位はFrank。宮田は平野部を何とか上げ直したころには、TaskDeadlineの18:00となりゴールできず。3kmのショート。あと10分あれば・・・。最終日なので早め終了の時間設定でした。
ゴールに降り、装備を外した時には、さすがに倒れこんでしまいました。5時間半のフライトでゴールできなかった悔しさと素晴らしいコンディションだった今大会で燃え尽きた充実感とで変な感じでした。真っ白い灰になった気分です。