選手のみなさんへ(20160921)

選手の皆さんからいただいた質問や疑問の中で、GPSに関係するものに関して競技事業部から説明させていただきます。

LiveTrack24に関するもの

JPA競技ではLiveTrack24を利用して選手の安全管理を実施しています。 LiveTrack24サイトではタスクのリザルトが表示されますが、このリザルトと実際のリザルトが違うことが多々あります。

例としては

  • LiveTrack24ではTP判定がOKになっているが、実際の判定ではNGだった
  • 実際にはGOALしていないのにGOALしたことになっている

などです。

これらについては、JPA競技事業部で管理しているものではないため質問や疑問にお答えすることは残念ながらできません。

さらに言えば、JPA競技事業部がLiveTrack24サイトを利用している目的は

  • 選手の安全管理
  • 競技会の広報
  • 選手へのサービス(ログや競技結果のレビューが可能など)

としています。競技判定を行うための仕組みではありませんので、リザルト等はあくまで参考としての利用にとどめていただければと思います。

LiveTrack24サイトの競技結果がオフィシャルのものではありませんのでご理解ください。

正式な結果は、あくまで

JPA競技事業部が指定した判定ソフトで判定されたリザルト

です。

 

XCTrackに関するもの

競技に参加する選手で、スマホやタブレットで動作させているナビゲーションソフトを利用されている方が多くなりました。

その中で、XCTrackなどのソフトだけをナビゲーションに利用した場合に

TP通過判定がNGになる

と言う事例が散見されます。 ナビゲーション上はTPを通過したことになっているため、そのまま次のTPへ向かい、最終的にGOALしているにも関わらず、実際の判定ではNGになってしまうと言うことです。

特にXCTrackなどのナビゲーションソフトはシリンダーのマージン設定がありません。400mシリンダーであれば400mギリギリでも通過した判定となり、次のTPを指示します。

しかし、GPS信号には誤差もあり、その時の環境によって位置情報が影響される場合も考えられます。競技で僅かな時間も惜しむ気持ちは十分理解できますが、判定でNGになるリスクは選手が負うべきものです。したがって、XCTrackなどのナビゲーション機器だけを使用している(他にバックアップのGPSやパラグライダー競技専用の複合バリオなどを持たない)選手は、判定誤差によりNGになるリスクを考慮し、

ナビゲーションが通過判定を行っても確実に通過したログを残す努力をする

ことが必要です。例えば、

通過判定後1秒ないし2秒経過後に進路を変更して次のTPへ向かう

などの対策を行うことで、NG判定のリスクは大幅に減らせると考えられます。これらは、GPSログで競技結果を判定する以上、全ての選手に言えることでもあります。

JPA競技事業部としてできることは、選手から提出されたログを指定ソフトで判定することだけです。その点をご理解いただき、ご自分のフライトが無駄にならないように、選手自身でリスクマネジメントをお願いいたします。


以上の2点について、JPA競技事業部として回答させていただきます。

※ご質問やご意見は随時受け付けておりますので、お気づきの点がございましたらJPA競技事業部までご連絡ください。