| 大会レポート
第12回 JPAパラグライダーカップ in 富士山
レポート 宮田 歩
2015年JPA競技会は朝霧から「第12回JPAパラグライダーカップ in 富士山」開催で幕を開けました。
前線通過後の17日は、朝霧エリアに強い北風が吹き込みエリア内は強いタービュランスコンディションとなりました。GinTeamテストパイロットのイドリスがダミーフライトしますが、とっても荒れてそう・・・。昼前には下層にも冷たい北風が吹き込み、残念ながらキャンセルとなりました。
午後からはYMCAにて、現在安全管理ツールとして進められているLivetrack24の講習会が行われました。藤野さんからは設定における注意点、WEB上での観戦方法がわかり易く説明されました。初めて設定される方もいましたが、無事にインストール完了。実際に通信テストまで行われ明日に向けて準備完了。安全管理に非常に有効となるLivetarckingに選手の皆様、ご協力ください。
2日目18日は、冬型気圧配置が徐々に緩む朝霧のベストコンディションとなりました。PNLはレース途中に、富士山頂から大きなシリンダーが設定されました。南北の花鳥山脈を往復する途中、平野部にあるこの大きなシリンダーをカットします。どの場所から、どの高さから狙うかが選択肢となりタスクのポイントとなります。N2Lは主稜線と陣馬尾根を周回するオーソドックスなタスクが決定しました。
難しい北寄りの風のため、テイクオフに苦戦された選手もいましたが全員が空中へ!そして、N2L選手はほぼ全員が西富士トップから一斉スタート!続いてPNLも長者トップ周辺からレーススタートです。
PNL序盤は、扇澤、宮田がそのスピードを生かしトップグループを牽引します。最北のさんじゅうTO周辺は北風が残り荒れていて、レベル2がコールされましたが、高さがあれば問題はありません。トップ集団は1回目の富士山15kmシリンダーも同時にゲット!一気に大倉ダムまで南下します。富士山からの15kmシリンダーを手前で取った選手は遅れてしまったようです。
やや低かった扇澤選手は長者尾根で低くスタック。その後、スローダウンして宮田、隅選手、大澤選手が先行。藤川選手、青木選手が追走します。そして、難関の2回目の富士山14kmシリンダーとなりました。
宮田は天子トップからコンバージェンス頼みの田貫湖上空へ!隅選手は長者トップから勝負に出ます。宮田、白糸の滝からは弱いリフト帯にヒット!そのまま流して14kmをゲットし、狙い通り陣馬へ突っ込みます。高圧線手前の南西面ではドンピシャりと荒れたサーマルをヒット!+7m/sのサーマルにしがみ付き1800mに達したところで勝負あり!そのままファイナルグライドに突入です。
宮田のログはLivetrak24から確認できます。http://www.livetrack24.com/track/430233
他の選手も同じページでSaerchしてみてください。トラックログはIGCファイルとしてダウンロードできます。これは便利!!
YMCAゴールには、すでに多くのN2Lゴールを決めたパイロットが見えます。N2Lトップゴールは九州エアハートの富重選手!2位は長野の林選手3位以下に10分以上差をつけダントツの速さだったようです。林選手は痛恨のスタートシリンダーミスをここまで挽回してのこのタイムは凄い!
その後、両リーグ選手は次々とYMCAゴールへなだれ込んできました。最終的にゴール者は、PNL25名。N2L17名。ゴールは笑顔で溢れ、ハードだったタスクをクリアーした喜びに沸きました。
詳しい結果はこちらから
PNL
http://jpa-pg.jp/11event/2015compe/pnl01fuji/report/result/pnl/pnl01_2.htm
N2L
http://jpa-pg.jp/11event/2015compe/pnl01fuji/report/result/n2l/n2l01_2.htm
2015年初戦は素晴らしいコンディションと難易度の高いタスクで、参加した選手の皆さんには満足いただけたことでしょう。そして、いつものようにスタッフの皆様ありがとうございました。次は3月のCooですが、XCタスクの中に、新しい試みのタスクを用意してお待ちしております。