第33回デサントバードマンカップ獅子吼2014

第33回デサントバードマンカップ獅子吼2014 競技委員長 扇澤 郁


 デサントバードマンカップは株式会社デサントの創業者故石本他家男様の郷里が、旧鶴来町だったご縁で、同社のスポンサードのお陰をもち33回の開催を重ね現在に至っております。現在は大阪と東京を本社とし、ゴルフ・スキー・野球・陸上・水泳などスポーツウェア全般の製造・販売会社として業績を伸ばし、オリンピック選手のサポートも行っています。毎年本社各部署より鶴来へ観戦においでいただき、鶴来のまちやスカイスポーツ関係者と交流を深めています。今大会もデサント社のスポーツウェアなどを多数ご提供頂きました。長年のご支援に心より感謝申し上げます。

 獅子吼高原山頂テイクオフは2013年7月末の豪雨により、斜面の土砂崩れの為一部が埋まってしまいました。今年は白山市による整備工事が進み、現在テイクオフは芝生の養生中です。今回の大会ではその芝生を選手のウエイティングゾーンとして一時使用を認めていただいたことで、テイクオフの運営、進行をスムーズに行うことができました。大変暑い時期の開催ですが、パラグライダーのクロスカントリーレースに必要となる上昇気流が豊富なこの時期に行うことにより、多くのゴール者を出すことができます。このたびの大会開催にこぎつけたことは、地元関係者のご尽力のたまものと心より感謝申し上げます。

大会一日目 8月2日(土)

 北は秋田、南は九州から集まった73名の選手が朝早くからランディング場横のスクール事務所に集合しました。
N2リーグはこの大会がグランプリ対象大会ということで、内容の濃いタスクを選手たちがこなし真の日本チャンピオンを決めるレースが期待されます。また、チャレンジリーグはこの時点でリーグ戦をリードしている池内選手が不参加ということもあり、リーグ戦上位を占める選手たちが後半戦に備えて得点を稼いでおきたいところです。





 選手たちは何時ものようにGPSにアップロードなど競技前のルーティーン業務を滞りなく行いました。選手全員にはデサントの大会オリジナルTシャツと北陸中日新聞社様・北陸電力様より記念品が参加賞として配布されました。

 9:30 獅子吼高原山頂広場で行った開会式は、スカイ獅子吼パラグライダースクール初瀬宗子実行委員長の開会宣言で定刻通り始まりました。そして地元白山市を代表して、白山市観光文化部観光課長 米林歩より歓迎のあいさつ、ご来賓のスカイ獅子吼支配人紺清美千子様より祝辞をいただき、獅子吼高原スカイレジャーエリア運営協議会副会長 車幸弘様、キリンビールマーケティング株式会社 営業部 浅見政和様のご紹介をしました。また北陸電力送電部 中川仁様からは、獅子吼周辺の送電線に関する注意のお知らせがありました。最後に参加選手を代表し、昨年度のチャレンジリーグチャンピオンの和田教義選手(京都)が元気に獅子吼の空を安全に楽しむ事を選手宣誓し、いよいよ2日間にわたるデサントバードマンカップが開幕しました。




 九州、四国地方に大きな被害をもたらしている季節外れの台風12号の影響で、梅雨明け3日の好天が期待され、夏に強い獅子吼高原なのですが、高層雲で空がおおわれた朝を迎えました。しかし、タスクコミッティーからは訪れるであろう晴天域を最大限に利用し、N2リーグにはグランプリ大会にふさわしくリフライトなしのスピードランタスクを、チャレンジリーグには今年から新設されたバーチャルポイントを使ったテクニカルなタスクが発表されました。
 高層雲で太陽の日差しが遮られ、上昇気流の乏しいコンディションでしたが予想通り午後1時に高層雲の切れ間が獅子吼高原上空に差し掛かり、N2クラスの選手から競技を開始。45名の選手が次々と獅子吼の空に舞い上がりました。1時30分チャレンジクラスのスタート時間が迫ってきましたが、再び獅子吼の空は高層雲に覆われ滞空するために必要な上昇気流の発生が十分とは言えません。N2クラスの選手たちは空中で何とか着陸しないように持ちこたえます。しかし、高度を落とし着陸を余儀なくされ戦線離脱する選手が現れた午後2時頃になって、ようやく2度目の高層雲の切れ間が鶴来上空にやってきました。この渋い時間帯をしのいだN2クラスの選手の一部は再びゴールを目指し始めます。そして、27名のチャレンジクラスの選手は、次々と獅子吼高原の空へ飛び出しました。
 タスク1は日照が少なくテクニカルなコンディションの中、両リーグともに風を読み、正確な判断を空中で下すことができたパイロットのみがゴールラインを切ることができる質の高い競技内容となりました。参加選手たちは、オープン参加のトップ選手たちと一緒に飛ぶことで技術を学びながら、この日のタスクをこなしていきました。そして、途中で着陸してしまい悔しい思いをする選手を横目に、感動のゴールを数名のパイロットが決め、この日の競技は無事成立することになりました。





 初日の結果が発表されるまで、大会本部前に設けられた特設テントでは、協賛をいただいたキリンビールの飲み物、地元の野菜やところてん、獅子高原名物の牛カレーなどが選手や関係者にふるまわれ、大会の余韻に浸りました。このレースはN2クラスのJPA日本グランプリ対象大会となっており、昨年のチャンピオン矢野選手からは、グランプリ杯の返還がありました。そして、今年のグランプリチャンピオンに一番近いのは本日ただ一人ゴールまで到達した亀山選手です。チャレンジリーグの結果は船津選手が16歳という若さで最速ゴールを決めこの日を1位で終了。船津選手は明日のレースでチャレンジリーグ2連覇がかかります。







大会二日目 8月3日(日)


 この日の天気予報は台風12号の影響で、北陸地方全体が強い南風に支配されるとのことでした。獅子吼高原に吹く風の特徴は、北陸地方がフェーン現象の時でも日本海から海風の侵入があり、エリア内では快適にソアリングできるところにあります。海風の侵入には日照が不可欠ですが、空は昨日に引き続き高層雲が広がっていました。
 大会実行委員会は、高層雲が晴れてくることにかけ選手をテイクオフへ集めました。今大会はJPAグランプリ大会に指定されており、チャンピオンを決めるためにはどうしてもこの日2本目タスクを成立させる必要があります。チャレンジクラスはリーグ戦2連覇のかかっている船津選手がリードを守りきれるか、それとも他の上位の選手が船津選手の2連覇を阻止することができるかどうか、選手からはタスク成立に期待がかかります。
11時過ぎ希望の太陽が顔を出し始めたタイミングで、両クラスともに昨日と同等のタスクが発表されました。
 競技委員長は、福井、富山の天気情報などを集め、何とか天気の好転を期待します。しかし、お昼を過ぎても競技の成立に必要不可欠な海風の侵入が認められず、タスクの成立は不可能と判断し、この時点でキャンセルを発表し、選手はフリーフライトとなってランディング場へとフライダウンしました。





 表彰式、閉会式は予定を早めて午後2時より、スクール前の大会本部テントにおいて、和やかな雰囲気の中開催しました。
伝統の獅子頭杯にはN2クラスの亀山選手(福岡)の名前が、歴代優勝者の一人として刻まれます。
 各クラス総合及び女子、団体の上位入賞者には、デサント社のウェアーの数々、キリンビール株式会社からビール、地元鶴来の特産品詰め合わせや地酒、北陸中日新聞社より優勝盾などが贈られました。
 チャレンジクラスでは、若干16歳の船津選手(東京)が優勝し、次は憧れの獅子吼杯奪取を狙っています。
 初瀬実行委員長より、歴史のあるデサントバードマンカップを長年ご支援いただいたデサント社はじめ白山市、地元関係各社の皆様と大会運営をささえてくれたスタッフの皆様に感謝し、第33回デサントバードマンカップは滞りなく終了しました。

実行委員長

初瀬宗子



競技委員長

扇澤 郁






成績

 

N2クラス入賞者   写真左上から

3位 陳永豊(石川県)   優勝 亀山正雄(福岡県)  準優勝 鈴村恵司(愛知県)

5位 小森さちよ(石川県)  5位 中井正人(愛知府) 4位 赤尾浩太郎(福岡県)



N2 EN/C以下クラス

優勝  陳永豊(石川県)

準優勝 赤尾浩太郎(福岡県)

3位   黒木紀章(長野県) 


N2クラス 女子

優勝 小森さちよ(石川県)

準優勝 星田苗月(静岡県)

3位 吉川朋子 (栃木県)


N2クラス チーム戦

優勝 あいちのひと

準優勝 とりあえずとちおとめ

準優勝 朝霧ともの会









チャレンジクラス入賞者 写真左上から

3位  吉田勝一(富山県)  優勝  船津俊貴(東京都)  準優勝 河井友児(長野県)

6位 中島義雅(神奈川県)  5位 中村裕昭(愛知県)  4位 須合嘉尚(埼玉県)


チャレンジクラス 女子

優勝   関根睦  (群馬県)
準優勝  八子文恵 (愛知県)
3位   高瀬美代子(石川県)

チャレンジチーム戦

優勝   獅子吼レッズチームA
準優勝  CKファイブ
3位   Team-C jr



オープンクラス

優勝 高杉慎吾 (広島県)
準優勝 大澤行英 (京都府)



 第33回目のデサントバードマンカップは、季節外れの台風が日本に接近する微妙なコンディションの中、選手の方々が普段の練習の成果を発揮され、難しいコンディションの中ゴールまで到達できた選手が表彰台の真ん中に立つレースとなりました。パラグライダーのレースは目に見えない風を読み目的地までいかに早く到達するかです。参加選手は、オープン参加のトップ選手たちのアドバイスを受け、実際のフライトを見ながら一緒に飛ぶことができました。デサントバードマンカップでは世界に通用するオブザーバー選手と、初めて競技会に参加するルーキーたちが一緒に空を共有しながら学ぶことのできる大会です。これから選手たちはリーグ戦を通じて日本各地のフライトエリアで活躍し、そしていつか世界の空に羽ばたいていく選手が出てくることでしょう。将来多くの日本人選手が世界で活躍することを、獅子吼からも応援していきたいと思います。



 夏の開催が恒例となったデサントバードマンカップ、おかげさまでタスクが1本成立し、無事全日程を終えることができました。長年地元鶴来のスカイスポーツ活動にご支援をいただいている株式会社デサント様、キリンビールマーケティング株式会社様、北陸中日新聞社様、北陸電力様、スカイ獅子吼・パーク獅子吼の皆様、白山市観光課の皆様、地元協賛企業各社様、そして全国からお集まりいただいた選手の皆様や、スタッフとして奔走したスカイ獅子吼パラグライダースクールと獅子吼レッズの皆様には心より感謝申し上げます。猛暑の中での開催となりましたが選手・スタッフとも元気に、無事大会を終了できましたことを心よりうれしく思います。
33回目となったデサントバードマンカップの長い歴史とご支援に改めて感謝し、デサント社のますますのご発展を心からお祈り申し上げます。選手の皆様、34回目の獅子吼へ、来年もまたぜひお越しください。ありがとうございました。

STAFF

初瀬宗子・扇澤 郁・岡田直久・日下部はく・森田 孝・竹田 亨・応矢政直・北口 勉

泉屋陽子・小森さちよ・高瀬美代子・橋場 優・鍜治口誠・渡辺俊一・越井秀夫・南 佳織

金子晴美・中村裕昭・辻 強・黒川 洋一・陳 永豊・金子外幸・吉田豊彦・中西伸一

スカイ獅子吼パラグライダースクール・獅子吼レッズ


2014栂池ジャパンカップ


レポート 宮田 歩
2014年JPA公式戦はシリーズ、1月PNL朝霧から毎大会ごとに成立し、本当に盛り上がっています。6月毎年よりも早めに梅雨入りした日本列島ですが、驚くことに栂池ジャパンカップ開催週末は前線が南下!みんなの意気込みが好天をもたらしてくれるのでしょうか!?雄大な北アルプスを背後に控えた栂池エリアでビックタスクが期待されます。

6月14日(土)
西から張り出してくる高気圧の動きは予報よりも遅れているのか、北アルプス東側に位置する白馬エリアのみが雲に覆われてしまいました。上空を吹く強い西風は、リーサイドとなる東斜面の対流を活発化させて雲の発達を助長しているようです。


受付後、開会式・ブリーフィングはエデン内で行われ天気の回復を待ちます。ウェイティング中には、初めて栂池エリアを飛ぶ選手対象に攻略法が説明されました。栂池エリアでは日本海側から進入する北風が要注意!サーマル活動の副産物で引き込まれるこの風をどうケアーして飛ぶかがカギです。盛り上がっているPCL選手の皆さん、真剣に聞いていただきました。


11:00雨は上がったものの、北アルプス主稜線上は、強い西風を示す傘雲にスッポリ覆われています。これは時間がかかりそうです。夕方フリーフライトは出来てもタスクは難しい・・・。残念ながらタスクはキャンセルが決定となりました。



選手は生坂エリアへフリーフライト組と栂池でのフリーフライトを待つ組に分かれ解散となりました。夕方にはクラブハウス内で懇親会が盛大に開催されました。選手の皆さんには明日への英気を養っていただきました。



6月15日(日)
朝から気持ちの良い晴れ。朝日を浴びた北アルプスの山は、素晴らしい景色となっています。上空の西風も弱まり、今日は期待できそうです。



9:00に飛び始めたバーズツアーの皆さんは、すでにソアリングを始めています。そして、スタッフ小林宙さんから2300mのクラウドベースをゲットした情報が入ったところでタスク決定。N2Lは小谷エリア⇔岩岳を大きく使う33.9km(シリンダー間距離)PCLは栂池エリア内を周回する19.8km(シリンダー間距離)が発表されました。


10:00PCL選手からウインドオープン。時折テイクオフ前がオーバーキャストするタイミングで風はフォローとなりましたが、選手は次々とテイクオフしていきます。いつもはゴンドラ尾根上でスタート前のガーグルが形成されるのですが、今日は背後で発達した積雲で大きく影・・・。いきなり渋くなってしまいますが、ランディングの周期的に日照が出るタイミングで何とか復活!沖にできたガーグルから選手はスタートしていきます。



N2Lの最初のターンポインとは小谷エリアのアルプス第10リフト山頂駅。小谷エリアの日照は十分。皆さん2500mのクラウドベースまで上げ切り、悠々と栂池エリアへ戻ってきます。しかし、栂池エリアは今だ完全オーバーキャスト・・・。北アルプス雪渓から吹き降ろす西風は強い下降気流を作り出し、あっと今に高度を損失してしまいます。


PCL選手もスタート前にランディング上空で稼いだ高度を、あっと今に使い切ってしまい無念のランディング・・・。オーバーキャストしているところあれば、晴れているところが周辺にあります。生き残った選手は何とか晴れ間にしがみ付き、雲が移動するのを待ち続けます。中には対岸の岩戸山に取り付く選手もいて、普段飛ばないところにパラグライダーが飛んでいるのを見るのも不思議。


13:00を過ぎ、やっとエリア上空の雲がばらけ始めコンディションは好転。リフライトの選手が2700mのクラウドベースをゲットし、さあこれから!!っというところで、心配されていた北風がバレーウインドとして進入してしまいました。冷たい北風がトリガーとなり、一瞬サーマルは活発になるものの、あと続きはせず選手はランディングを余儀なくされていきます。



こんな厳しい状況でゴール者はいませんでしたが、我慢のフライトで距離を伸ばした星田選手が27.3km飛んでN2Lダントツトップ。PCLはスタート前に唯一2500mのクラウドベースをゲットしていた船津選手がトップ!船津選手は八方尾根がホームエリアの若干16歳です。JPA最年少優勝記録となりました。将来が期待されます。ぜひ世界を目指してほしいです。



N2Lは星田真一選手の優勝!続いて準優勝も星田さつき選手!夫婦コンペティターとしてお二人は絶好調です。そして、注目すべきは4位入賞の関口選手。EN-C以下クラス優勝はもちろんですがN2クラスでも素晴らしい成績を残されました。



盛り上がっているPCL、立山の覇者吉田選手は2位。KPS中島さんは3位。今回は船津選手の若手パワーが優っていたようです。女子優勝の関根睦選手はPCL総合でも5位入賞と頭角を見せてきました。今年のPCLはだれが勝つか全くわからなくなりましたね。チャンスは全員にある。後半戦が楽しみです。



来年も、この6月初めに栂池ジャパンカップは開催していただけることとなりました。また皆様の挑戦をお待ちしております。最後に後藤校長をはじめ、栂池クラブ、スタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。また来年も楽しい大会をお願いします。ありがとうございました。




2014立山らいちょうバレーカップ

競技委員:藤野 光一

 今年から5月開催となった「立山らいちょうバレーカップ」ですが、過去を紐解くと5月の大型連休中に開催されていたのです。立山エリアでは1989年から大会が開催されており、スキー場の名称が変わるまでは「立山ゴンドラカップ」として開催されていました。また、それ以外にも「立山マスターズカップ」、「立山ロッジカップ」、「立山オータムカップ」などと年に数回開催されていた時期もあり、実行委員長である関沢校長が発した「伝統の一戦」と言う表現も、あながち間違いではないと言えるでしょう。
 今年はナショナルリーグ41名、チャレンジリーグ31名、総勢72名の選手が春の立山に集っての大会開催となりました。


2014 All Japan in 白鷹


レポート 実行委員長 植木 亨

5月3日、
風が強い予報でしたが午前中は飛べそうな風に。開会式は山頂で行う予定にしてとりあえず移動してもらいました。テイクオフは南西の風が安定して1m吹いているし、雲の動きなどからまだ強まる様子なしと判断、大会はキャンセル。開会式は降りてからに変更して、希望者のみフライダウン、ほとんどの選手が飛びました。白鷹が初めての選手に飛んでもらえて良かったです。開会式のころから天気予報とおりの強風が夜まで吹いていました。
5時から歓迎パーティーを開催、今年も焼きたてピザや、地元の白鷹町の手打ちそばなどで盛り上がりました。



5月4日
朝から快晴、天気予報から午後競技出来ると判断選手スタッフみなさんで朝ごはんを食べてテイクオフに移動、ゆっくり準備を行い、タイミングをまちました。12時から風が弱まり、2時過ぎから競技が始まりました。
ナショナルクラスは米沢ゴール、チャレンジクラスは、エリア内三角2週の後荒砥ゴールになりました。遅い競技になかなか上げ切れない苦しいフライトになりました。ゴールは、三名。



5月5日
曇り空ですがわずかな陽射しがあり競技出来ることを期待して山頂まで移動、直ぐにタスクが決まり競技スタート、予想外の南東の風にサーマルは弱く流されて行きます。テイクオフも風が不安定になり大会はキャンセルになりました、
12時から閉会式を行い、入賞者には、サクランボを用意しました。また、米沢ゴールされた上位三名にはシャンパンファイトが行なわれました。



今年念願の米沢ゴールが出来てスタッフ一同喜んでいます。また来年お願いします。     
 トントンとんび、植木。



2014 CooSpringCup


レポート 宮田 歩
3月のCooXCカップに続き、XCシーズン真っ盛りの茨城県エアパークCooにおいてN2L初戦、PCL第2戦となるCooSpringCupが開催されました。2週間前には120kmのXC女子記録も更新され、選手の皆さんも大きな期待をもってエントリーです。さあビックタスクなるか!?

4月12日(土)
この時期には珍しく、上空に強い寒気を伴った前線が通過。高気圧に覆われているものの、上空の北西風が強い予報です。それでも、宇都宮から筑波エリアにかけては、日光連山にブロックされた風の弱いエリアが、いつもの様に午前中は居座ってくれそうです。


選手の皆さんには、Coo特製の朝食でお出迎えです。はるばる遠方から訪問の選手には本当にありがたいサービスです。朝からパワー充電完了!受付が終了したら、気合を入れてテイクオフへGO!


タスクコミッティは、これしかないというショートタスクを決定!N2Lは北へ5kmの燕山を取った後、思い切って八郷盆地内へこぼれ、真家と難台山を往復。そして新しいゴールとなる井上ゴールへ!28.6km。PCLは西テイクオフ前を前後に往復する18.3km。


上空の寒気のおかげか10:00には西斜面でもソアリングが可能。ダミーがテイクオフレベルでステイしていることが確認されたところでN2Lからウンドオープン!選手は次々にテイクオフしていきます。続いてPCLもオープン!


春特有のサーマルブローの合間を縫ってテイクオフしていきますが、皆さん苦労しています。テイクオフディレクターの岡田さんが千手観音のように鮮やかな手さばきで選手を送り出します。しかし、選手の皆さん岡田さんの手を借りなくても出られるように練習しましょうね。


N2Lレースを引っ張るのは地元Coo宮内選手と立山の中島選手!上がらない燕山に見切りをつけ、風の淀んでいる八郷盆地側へこぼれ、難台山南斜面で何とか上げ始めました。それを確認した選手はすかさず追走します。



真家⇔難台山の往復は、やはり鬼門!上げると上空の北西風に阻まれ、なかなか難台山が取れません。中には逆転層を突き抜け2500mまで上げた選手もいましたが、上げれば上がるほど北西は強くこれは大変です。何とか難台山をクリアーした選手は、八郷盆地東側の採石場へ!荒れた強いサーマルでしたが、しっかり上がり、平野部へGO! ゴール手前友部町からは素晴らしいサーマルが上がっていて、ファイナルグライドは上がりながらゴール。中盤厳しいコンディションでしたが、12名の選手が見事ゴールを決めました!ゴールではCooクラブ員の井上さんがお手製の肉まんを振舞っていただきました。うれしー!美味しーい!井上さんありがとうございました。



PCLはやや強めの西風で、サーマルは崩れ難しいコンディションとなってしまいました。そんな中、KPS中島選手と八方尾根岡野選手が13kmを飛んで1,2位。西側でのタスクは難しいですね。



帰着された選手には、Cooキッチン部のお手製中華でパーティ!巨大鉄板で焼かれた餃子は大好評でした。いつもおいしい手料理ありがとうございます。明日へのパワー蓄積です。


4月13日(日)
完全に高気圧圏となり、今日は風も弱く南風。絶好のXC気象予報が出ました!N2Lは北へ82kmの横岡へストレートゴール!PCLもエリア内を回って、北へ13kmの平沢ゴールのミニXCタスク。そうはいってもPCLとしては27kmのビックタスクです。予報は十分良いのですが、ビックタスクだけに選手はドキドキワクワク。しっかりと注意点が確認され、さあウインドオープン!



まずはPCL選手からテイクオフです。東斜面は10:00すでにコンディションは整っており、テイクオフした選手から次々と上昇。順調にパイロンを回っていきます。続いてN2L選手もテイクオフ。今日はストレートゴールなので慌てず、スタートです。



エリアから離脱する燕山上空において、既にサーマルトップが2500mを超えています!しかも上空も風は弱く、北に向けても40㎞/hは出ます。これは順調です。本来最初の鬼門となる高峰周辺においては、さらにサーマルトップは2800mへ。あげきって横岡ゴール方向を見ると、さらに高い積雲がランダムに形成されています。これは凄い!


N2L最終組が高峰へ到達するころには、早いPCL選手が次々と平沢ゴールに到達していくのが見えます。トップゴールしたのは地元Coo北島選手!続いて第1戦のチャンプ池内選手。同じ青キノコチームの林選手と桜井選手も続いてゴール!絶好調山岸選手、そしてJPA最年少選手16歳の船津選手も見事ゴール!ビックタスクを9名もの方がゴールされました。


さて、ほっと一安心しながら、N2L選手はさらに駒を進めます。N2Lをリードしたのは今日も立山リーダーこと中島選手とダブル吉田選手。続いてTask1女子トップの岡本ヒロコ選手。素晴らしいコンディションでしたが、あんまりとばすと筑波XCでは禁物です。そしてやはり南風を追い越してしまいトップ集団は50kmの馬頭町周辺へ撃沈・・・。


烏山を超えると、予想通り那珂川に沿って進入した南東風と栃木県平野部をふく南風が作り出すコンバージェンスラインが南北に形成されていました。クラウドベースはすでに3000mを凌駕しています!!2つあった雲の列は那珂川東側の山岳コースと西側平野部コース。正木選手は西の平野、藤川選手は山コース。オープンクラスの2人がレースをけん引します。今日はハンググライダーのオープンディスタンス大会も開催されていて、どんどん先行してくれるため良くリフト帯がわかります。

過去、経験したことのないようなスーパーコンディションを楽しみながら、レースは続きます。そんな中、最後尾から低い高度を直線的に攻めるグライダーがありました。宇都宮の吉川朋子選手です。先行している選手がコースを迂回しながら雲まで上げているのは気にせず、まっすぐフルスピード!中盤グループはあっといまに追い抜かれ、そして、見えなくなっていきました。



横岡ゴール周辺は14:30ごろから南東風が到達。地表に吹いていた北西風とぶつかり素晴らしい上昇風帯となっていました。クラウドベースは3500mを超えています!!トップゴールした正木選手、続いて藤川選手も楽々ゴール。ゴールライン上空で高度は何と2700m。ところが、ほぼ同時間、はるか低くゴールカットする青いグライダーがいます!!最終スタートの吉川選手は驚異の追い上げを見せていたのです。本人は体調が悪く早く降りたかったそうですが、とにかく凄い!3時間23分のぶっちぎりのタイムでタスクトップを飾りました。


16:00のタスクストップまでスーパーコンディションは続き、後発グループも続々と横岡へ到達です。みなさん高すぎてゴールスタッフからゼッケンが見えないほど・・。筑波XCは初めてだった、立山関口選手、バーズ河野選手、SSA松尾選手もゴール手前まで飛べて大満足。4時間を超えるフライトにみなさんよく頑張りました。


82kmのビックタスクでしたが、20名もの大量ゴール!ほとんどの方がXC自己最高記録だったそうです。ゴール車のマイクロバスは選手で満杯。みなさんの笑顔も満杯です。おめでとうございました。



遠いゴールのため20:30から閉会式スタート。PCL選手の皆様、本当にお待たせしました。N2L総合優勝は2日間見事ゴールを決めたウイングキッス朝霧の大塚選手!女子優勝はTask2総合トップの吉川選手が逆転!PCL総合優勝は池内選手が初戦に続き2連覇!女子優勝はこちらも絶好調山岸里子選手です。入賞された皆様、おめでとうございました。


伝説のスーパーコンディションで幕を閉じたCooSpringカップでしたが、選手の皆さんには大満足いただけたことでしょう。朝早く朝食サービスから、ツリーラン回収、そして遅くまでの運転。スタッフの皆さん本当にと疲れ様でした。こんな素晴らしい大会となったことを本当に感謝です。

次回の大会は5月3日から山形県白鷹エリアで開催です。春の素晴らしいコンディションでお会いしましょう。目指せ米沢ゴール!        レポート 宮田 歩