8月21日 大会初日

レポート:大澤 行英

天候は良く、風も弱そうです。
主催者は大きなタスクをやると朝から張りきっています。
朝の集合時間が告げられることはなかったですが、大体10時ごろに集まって、大型バスが到着して、そして全員がテイクオフへ・・・。

テイクオフの風はやや強めでしたが、132kmのレーストゥゴールが組まれました。
ゲートオープン13時00分エアースタート時間14時00分。
最初はテイクオフの南のスタートシリンダーに入り次に北上。
Torempのまちに向かい、東へ38km、また西のTorempに戻って今度は東に20kmの町をとって北へゴールです。

JPAチーム大澤、伊藤、正木、青木の4名はゲートオープンとともに全員テイクオフ。
最初のサーマルは渋く2200mまでしか上がらず、エアースタートまでの1時間がとても長く感じました。
アクセルと踏むことなく探り合いです。
しかし、いざエアースタート時刻になるとスピーディーに展開していきます。

task1

最初の難関はTorempの町でサーマルがなく低い位置で我慢のセンタリングです。
弱いサーマルにしびれを切らしてしまわぬように我慢の時間です。

しかし、青木と正木は無念のランディング。

なんとか第一関門を切り抜けた大澤と伊藤は東へ38kmの先へと向かいます。
その山の途中には切り立った岸壁やキノコのように立っている岩があり、サーマルもその見た目通りの強烈です。その上風が吹き抜けている場所にはまらないように注意が必要です。
一番東のターンポイントを取った後は比較的サーマルが続いており、残り50kmからトップ争いのデッドヒートが始まります。
今までのフライトでもアクセルを踏んで足が疲れているのに、さらに2段目、3段目と踏みこんで、足の疲れとアクセル使用中に潰さないためのコントロールで疲労しているはずですが、最後の力を出し切ります。

1位はYassenで断トツの速さを見せました。
大澤は3時間26分でゴールし34位、伊藤選手は健闘しましたが95kmを超えたところでタスククローズタイムとなってしまいました。

大澤選手Goal

全員ゴールしたかったですが、2名のレスキューを投げた選手がいたほどサーマルが激しかったので、まず無事に終えることができてよかったと言えるでしょう。
いい経験できましたので次のタスクでは調子を上げていきますので、どうぞ皆様の温かいご声援をよろしくお願いいたします。


8月20日 PWCスペイン 練習日

レポート:青木翼


アジェールは朝から快晴です。

早速、大会本部に集合しテイクオフへと上がりました。

早いうちは講習生と思われるパイロットが次々と飛んでいます。
練習日テイクオフ

JPA選手たちも準備を済ませ練習フライト開始です。

コンディションは尻上がりに良くなり簡単に海抜3000m上空まで連れていってくれます。

この日ヤッセン選手は4300mまで上がったようです。

3時間ほど調整フライトをしランディング、エリア内を確認することが出来ました。
練習日1

練習日2
練習日3

いよいよ、明日から競技が始まります。

天気も良い日が続くようなので体調をしっかり維持していかなければなりません。

JPA選手一同、頑張ります!!


Paragliding World Cup in スペイン プロローグ

レポート:青木 翼

下記日程でPWCスペインが開催され、JPAからは大澤選手、正木選手、伊藤選手、青木の4名が参戦します。

  8月20日 公式練習日・開会式
  21日~26日 競技日
  27日 競技日・閉会式


開催地スペイン・Agerエリアは過去に2度のPWCの開催されている有名なエリア。

どんなレースが展開されるのか非常に楽しみです。


そしてメキシコで開催されるスーパーファイナルの出場権を賭けた最後の戦い。

Live Trakingで観戦する事もできますので大会期間中は是非このブログと大会HPをチェックしてみてください。
http://www.paraglidingworldcup.org/

JPA選手達の応援よろしくお願いします!!


白鷹OPEN パラグライディング大会 レポート

悪天候予報の週末でしたが、今年まだ成立していないN2リーグで是非1本でも飛びたいという選手達が、白鷹に集まりました。

7月30日
初日、日照が強まれば折からの東風をブロックするかもしれないということで、かすかな期待を胸に全員テイクオフへ移動。

開会式、ジェネラルブリーフィングをじっくりこなしお昼までウエイティング。

北東風が収まらない中、北のテイクオフからウインドダミーが2名フライト。ランディングの乱れた状況ではフリーフライトもままならないとの情報。

それでも何とかせっかく集まってきた選手たちに飛んでもらいたいという実行委員長の気持ちをうけて、JPAから長島理事、扇澤スーパーバイザーがウインドダミーを行う。

気温源率はよく、クラウドベースは低いもののサーマル活動は活発で空中には留まれるものの、東風成分が強くエリア内での飛行は困難な状況。

残念ながら、この日のフライトをキャンセル。

午後からは、扇澤講師から「異常飛行状態を理解する」のベーシックセミナーがあり、これから大会を目指す方々にとっては良い刺激となったと思われる。

7月31日
大会2日目も悪天候の中、早々大会のキャンセルが決まったがJPA顧問と競技委員から「今後大会での使用グライダー」に関する方向性を示唆する選手ミーティングが行われた。

大会が成立しない場合でも、地元スタッフの方々からの気持ちがこもった選手たちへのサービスは、ここ白鷹の大会に足を運んでくる選手たちの気持ちを和ませてくれるものとなっている。

今回は残念な結果と終わったが、今後も白鷹の大会を盛り上げていきたい。


安比高原オープンカップ大会レポート

安比オープンカップ大会レポート
レポート:宮田 歩

 3月の東日本大震災により大きな被害があった東北地区ですが、主催者である七時雨PGS、そして寒風山PGS,トントンとんびPGS、周辺スクールの協力のもと、今年も安比オープンカップが開催されました。
関東、遠くは大阪からも参加選手として、岩手県まで来ていただきました。合言葉は、もちろん「がんばれ東北!」皆さん本当にありがとうございます。
 例年より1か月開催時期を早め、万全の準備で臨みましたが、如何に!
大会初日、曇りの朝ですが昼から青空が広がってくる予報。テイクオフで開会式を行い、晴れ間を待ちます。テイクオフを覆っていたガスは、12時前にはクリアーとなりダミーも順調に上がり始めました。
 N2Lは夢の岩手山ゴールが設定されましたが、なんだか積雲はご立派に!そして、良すぎる気温減率により、岩手県と秋田県の境には積乱雲が・・・。ゴロゴロと雷が鳴り始め、残念ながら競技はキャンセルとなりました。良すぎるコンディションも困ります・・・。
 夕方には大会本部にもなっている安比山荘で、寒風山の小野寺校長によるベーシックセミナーが開かれました。お題は「最新パラグライダーについて」。昨今のパラグライダー特性が分かりやすく説明していただきました。皆さん真剣に聞いていただきました。
 夜は、安比高原スキー場内でBBQの懇親会が盛大に行われました。このパーティのためにやってきたという選手もいるほど、盛り上がりましたね。明日への英気を養います。
2日目も快晴。西風が心配されましたが、テイクオフに上がると風向きは北西。オオタカTOから飛んだダミーは渋いながらなんとかソアリング出来ています。N2Lは22㎞、PCLは12㎞のタスクが発表され、選手は戦闘態勢。
時間も決まって、いよいよウィンドウオープン!ところが、時間直前にランディングが西風の強風に・・・。地表の逆転層がブレークするに従い、強い西風が入ってきてしまったのです・・。
風向きが北寄りに変わる可能性にかけ13時までウェイティングしますが、西風は収まらず残念ながらキャンセル・・。
 閉会式では、遠く大阪から来ていただいた選手、今日が誕生日だった選手に賞品に用意されていた地酒が贈られました。大会は不成立となってしまいましたが、大会を成功させ、東北を盛り上げるという目的は達成できたのではないでしょうか。

 来年こそ、岩手山ゴールが実現するようにという夢を胸に、集合写真を撮影して大会は終了しました。
スタッフ、選手の皆様、本当にありがとうございました。
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