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安比高原オープンカップ大会レポート
安比オープンカップ大会レポート
レポート:宮田 歩
3月の東日本大震災により大きな被害があった東北地区ですが、主催者である七時雨PGS、そして寒風山PGS,トントンとんびPGS、周辺スクールの協力のもと、今年も安比オープンカップが開催されました。
関東、遠くは大阪からも参加選手として、岩手県まで来ていただきました。合言葉は、もちろん「がんばれ東北!」皆さん本当にありがとうございます。
例年より1か月開催時期を早め、万全の準備で臨みましたが、如何に!
大会初日、曇りの朝ですが昼から青空が広がってくる予報。テイクオフで開会式を行い、晴れ間を待ちます。テイクオフを覆っていたガスは、12時前にはクリアーとなりダミーも順調に上がり始めました。
N2Lは夢の岩手山ゴールが設定されましたが、なんだか積雲はご立派に!そして、良すぎる気温減率により、岩手県と秋田県の境には積乱雲が・・・。ゴロゴロと雷が鳴り始め、残念ながら競技はキャンセルとなりました。良すぎるコンディションも困ります・・・。
夕方には大会本部にもなっている安比山荘で、寒風山の小野寺校長によるベーシックセミナーが開かれました。お題は「最新パラグライダーについて」。昨今のパラグライダー特性が分かりやすく説明していただきました。皆さん真剣に聞いていただきました。
夜は、安比高原スキー場内でBBQの懇親会が盛大に行われました。このパーティのためにやってきたという選手もいるほど、盛り上がりましたね。明日への英気を養います。
2日目も快晴。西風が心配されましたが、テイクオフに上がると風向きは北西。オオタカTOから飛んだダミーは渋いながらなんとかソアリング出来ています。N2Lは22㎞、PCLは12㎞のタスクが発表され、選手は戦闘態勢。
時間も決まって、いよいよウィンドウオープン!ところが、時間直前にランディングが西風の強風に・・・。地表の逆転層がブレークするに従い、強い西風が入ってきてしまったのです・・。
風向きが北寄りに変わる可能性にかけ13時までウェイティングしますが、西風は収まらず残念ながらキャンセル・・。
閉会式では、遠く大阪から来ていただいた選手、今日が誕生日だった選手に賞品に用意されていた地酒が贈られました。大会は不成立となってしまいましたが、大会を成功させ、東北を盛り上げるという目的は達成できたのではないでしょうか。
来年こそ、岩手山ゴールが実現するようにという夢を胸に、集合写真を撮影して大会は終了しました。
スタッフ、選手の皆様、本当にありがとうございました。