PWCスペイン26日キャンセル、27日最終日99kmタスク成立

 8月26日は強風のためタスクキャンセルとなりました。

 そして27日最終日は99kmという最終日にもかかわらず容赦ない距離のタスクが発表されました。ただ早くプライスギビングセレモニーを行うためにゴールはAgerメインランディングに設定されました。
 風は今まで吹かなかった西風です。西風は岩壁と平行に吹く風向きです。そんな風の吹く中で東西に大きく振ります。さらに最後には南西方向に20kmも風上方向になる沖へ出します。

 JPAチームは最後のフライトも気合を入れてゲートオープンと同時にテイクオフします。出だしは好調です。最初の東側へ大きく流すレグでは岩壁を平行に流れるリーサイドで揺れながらもスピードに乗ってトップグループについていくことが出来ました。しかしリターンして向かい風のレグではトップグループはリーサイドで大きく揺れる状況にもかかわらずスピードをゆるめません。少しでも安定させるためにブレーキングが多すぎたり、低くなってサーマルで上げたりするとあっという間に距離を離されます。

 そんな状況の中、大澤選手はなんとかトップにくらいついていきます。最後の難関、南西へ20km先のパイロンを取りに行くときでは、風下側から向う集団と風上側から向う集団にわかれました。大澤選手は風上側を選択しました。これが確実に進むことが出来るコースだったようで、13位でゴールしました。

 最後のタスクの結果、大澤選手は総合で19位にランクアップです。

 JPAチームはいろいろありましたが、おかげさまで全員無事でPWCを終えることが出来ました。世界の力に圧倒されヨーロッパラウンドの自然の厳しさを身にしみて感じ、とても勉強になりました。こうして無事に帰ることが出来るのも皆様の応援があったからこそです。皆様の暖かいご声援に心より感謝申し上げます。
夢の表彰台にて