楽々レジストレーションの案内

【楽々レジストレーション】
初日のGPSアップロードを事前に行うシステムです。

大会開催初日の2日前まで(土曜日が初日なら木曜日中)に御自分のGPSをその大会主催者まで送付して頂ければ、初日の受付でのGPSアップロードは不要となります。

もちろん、入山チェックは必要ですが、それさえ済めばあとは入山準備に直ぐに入れます。

このシステムは、大会運営時のGPSアップロードにかかる時間を短縮し、時間の短いとされる日本のサーマルタイムを十全に競技フライトの活かそうとする目的のものです。

GPS輸送のリスクは選手の皆さんで担保して頂くことになりますが、試してみては
如何でしょうか。


PWC SuperFinal Day11

いよいよ今日は最終日。昨日に引き続きコンディションは最高です。

昨日から続く、野焼きサーマルに入ったかどうかについてのコンプレインは結論が出ず、テイクオフ前に発表されたリストには宮田、シーゲルを含む15名まで膨れ上がりました。最終判断はタスクが終了してからとのことでしたが、テイクオフ前の発表に選手は動揺していました。

タスク距離は83km。宮田の作戦はシンプル。思いっきり行くのみです。


雲底2800mをガンガンのスピードレースとなりました。最後まで続いた強いコンディションは、波乱なしで展開。ファイナルも決まり、宮田は10位でゴール!!燃え尽きました。ほぼ全員がゴールすることとなり、最終日を飾るに理想的なタスクとなりました。


素晴らしいコンディションで、毎日飛べた最高の大会に、参加選手は満足したことでしょう。しかし、これから宮田にはTask9の疑惑を晴らす戦いが待っているのです。

閉会式は前には、コンプレインされた選手全員がそれぞれコンプレインシートを提出。そして、宮田、シーゲルと数名は60ユーロを添えた正式なプロテストを行いました。

プロテストの内容はというと、大会途中に発生した、野焼きサーマルでのソアリングについてです。

たしかに、「危険なため、野焼き(煙)のサーマルには入いってはいけない」「入った場合は0スコアー」この2点がブリーフィングで説明されました。しかし、何をもってして野焼きサーマルとするかの詳しい定義は何もなく、タスクボードにも何も記載されませんでした。

PWCのルールブックには、大会中追加されたルールはタスクボードに詳しく明記しなくてはならないとの表記があります。これは、野焼きサーマルについて明確な定義を提示していないミートディレクターの明らかなミスです。
選手は、Task4であった凶暴な上昇風を、危険な野焼きサーマルと理解していました。近くを通ったが、その周辺の弱いノーマルなサーマルしか使っていないことについて問題はないはずです。

PWCA,ミートディレクターのNickyMosでの話し合いは続けられ、ペナルティパイロットは4名までパイロットは絞られました。その中にまだ、宮田、シーゲルの名前はありました・・・。

OKとみなされたパイロットと、ペナルティパイロットの違いの説明はなく、その成績のまま、なし崩しに表彰式は始まりました。ペナルティーを受けたパイロットにとって、まったく不可解であり、不公平です。

宮田、シーゲルはこのタスク成績次第で、総合トップ10に入る可能性が高く、後味の悪い終わり方となってしまいました。非常に残念です。


今回の大会は、1本ゴール手前でミスしてしまいましたが、納得のいく攻めからの結果で、自分では納得できるものでした。JPA選手全員が燃え尽きたつもりです。

皆様 最後までご声援いただき、本当にありがとうございました。


PWC SuperFinal Day10

今日はこちらに来て初めての快晴のテイクオフとなりました。テイクオフへはグライダー満載のトラックとパイロットは観光バスで1時間かけて移動します。朝早いためか宮田を含め、ほとんどの選手はバスで寝ています。

バスを降りると、まずはテイクオフまでの200mの歩きと約50mの登りが待っています。登り場に着くと、いらっしゃいませとばかりに、馬ポーターのおじさんが笑顔でやってきます。体調が本調子でないので、今日もお願いしてしまいました。


今日のタスクは73km。ただし、40㎞先のゴールまで行き、そしてそのゴールに対し15km半径シリンダー外へ一度出ます。そして再度ゴールに戻ってくるという面白いタスク。15kmのシリンダーはどちらの方向にも出ることができ、最も効率が良い方向へ選手は出ていく選択肢が勝負の分かれ目となります。

スタート前、テイクオフ周辺は強いリーサイド(裏風)となりかなり荒れていて大変。選手はレベル2を連呼。時にはレベル3も・・・。このままではタスクキャンセルになってしまう。まずいと思いながらも何とか雲底で耐え抜き、無事スタート。


前半は山沿いに発生した積雲下をフルスピードで南下。こんな強い上昇風帯をアクセルを100%踏み切った状態で飛ぶことができるとは・・・。昨今のグライダーは凄い!

あっという間にレースは展開し、勝負はやはり、ファイナルグライド手前のサーマル探しです。宮田、ミハエルシーゲルのBoom9コンビは、弱い煙が上がっている雲底へ勝負。
クリーゲル、マイケルのマウラー兄弟とステファンバーガーは低くさらに奥へ突っ込みます。

やや同時にサーマルヒット!+2m/sと弱いですが確実に雲まで続きそうです。先に上げきったのはマウラー兄弟組、宮田シーゲル組もすかさず追いかけます。11㎞のファイナルグライドでその差は詰まらず、宮田5位でフィニッシュ!


本部で結果が発表された後、フランスチームがもう抗議!ファイナルグライド手前のサーマルがファイアーソアリング(タスク4で問題になった)ではないかとのこと。宮田は高度も高く、全く身に覚えがないので相手にしていませんでしたが、突然結果が変更!なんとファイヤーから一番遠くて、最も高度が高かった宮田、ミハエルシーゲルがペナルティで0スコアーになっているではありませんか!!

確かに10数機は低くファイヤーに飛び込み、潰れながら上がっているグライダーもいましたが・・・。最も遠く全く問題ない我々がペナルティとはどういうこと!?

早速、文書で抗議書を作り、ディレクターに提出。明日の朝までには、間違いは正されるでしょう。

明日はいよいよ最終日。同じく悔いなく攻めます。


PWC SuperFinal Day9

朝はしっかり逆転層が張った曇り。昨日に引き続き、今日も渋いかと思いきや、タスクが決まるころには、やっぱり晴れてきました。


タスクは尾根を来たへ30km、20km戻って、平野を渡った80km。今日もスタートから良い位置をつけ、尾根に沿ったハイスピードレースはベストポジションをキープします。

勝負の分かれ目は平野部へ出てからやってきました。今まで雲底高度3000mの素晴らしいコンディションだったのに、このタイミングでオーバーキャスト!!平野部は大きく影に覆われ、サーマル活動は停滞。ゴールまで残り10kmで先頭集団は全員対地高度100m以下になって大ピンチ!

集団は更に2手に分かれます。宮田を含む、できるだけ早く谷を渡った組は、鳥が上がっている弱いサーマルに何としがみ付きひたすら風下へ流し続けます。

ルカドニーニに引きつられ、平野部を最短距離で行った組は全員撃沈・・・。それを横目で見ながらゼロサーマルで手裏剣のように回りながら、ひたすら流していきます。それでも、まだ立ち上がりません。

あるパイロットが風下のセンタリングするイーグルを発見!生き残ったパイロットは蜘蛛の糸にすがるように突っ込みます。ついにサーマルは立ち上がり、+1mから+2mよっしゃーキター!と油断したのが運のつき、かすめるようにまわしていた、周りのパイロットに阻まれ、サーマルを外してしまいます。慌ててゴールライン側へシフトしますが、強い横風に阻まれあっという間に高度はロス・・・。大豆畑へランディング。

上げきったトップ集団は悠々とゴールラインをカットしていくのが見えます。灼熱の畑で、汗だくでボー然。残り1㎞は歩いてゴールへ向かいましたが、疲れました。

後半に入り上り調子だっただけに、手痛い失敗となってしまいました。残り2日間気持ちを入れ替えトップ10入りを狙います。



PWC SuperFinal Day8

昨晩から湿った空気が入ってきたのか、夜はサンダーストーム。久しぶりの雨でした。
しかし、朝には止んで、いつものドンヨリした空模様です。ここRoldanilloではいたってノーマル。いつものようにテイクオフへGo!


お腹の調子を見ながらの食事のため、あまりパワーが出ません。今日も担ぎ上げは馬にお世話になりました。

発表されたタスクは185km!!平野部を大きく南下し、ターンポイントを折り返し、戻ってきます。これは波乱が期待できそう。
しかし、ターンポイントのシリンダー半径は35km!ということは実際は115km。ノーマルな距離です。

宮田は最初にテイクオフ。スタートまでの1時間をゆっくり空中で待ちます。そのほうが地上でいろいろ邪念が湧くより良いからです。
スタートもベストポジションで決まり、一斉にスタート!クリーゲル、アーロンなどベストな集団でかっ飛ばします。


不思議と空中では体調は最高で、お腹のことは全く気になりません。ターンポイント手前まではトップ集団でベストポジションで進みましたが、ターンポイント周辺には巨大な積雲が・・・。地表を大きく影を落とし、サーマル活動を妨げます。

最短距離で、ガンガンアタックしてきた先頭集団は、スタック!数名のパイロットがランディングしていく中、何とか生き残り、僅かに日照が残る平野部で、コンディションの回復を待ちます。


低くなる先頭集団を見た後発グループは、手前でしっかり上げきり最短距離でターンポイントをゲット。大きくリードします。


対地高度100mまで下がりましたが、何とか宮田は生き残り、セカンド集団まで追い上げます。コンディションは好転し、2500mの雲底まで上がりました。
よーしこれからまくるぞ!と思ったら、ゴール手前のコース上に雨が・・・。


すでにギリギリまで距離を伸ばした選手は、レベル3をコールし始め、やっぱりタスクストップ。波乱の終演となってしまいました・・。絶好調の廣川さんはほぼトップ距離飛んでいます。

スコアーの基準となるDayクオリティー値は低く、トップ560点と低いものに評価されました。ほとんどの選手にはディスカード(削除)ポイントとなりました。

残り3タスクあります。上位との点差は僅かです。攻めるとびを続けます。