| 大会レポート
しらたか紅花カップ2022
レポート 競技事業部:藤野光一
昨年からナショナルリーグとなって開催されているこの「紅花カップ」。昨年は白鷹エリアのポテンシャルを大きく広げたタスクを行って大成功を収めたこともあり、今年は多くのナショナルリーガーが集う大会となりました。
とは言え、史上最も早く梅雨明けしたものの、戻り梅雨とも言うべき不安定な天候が続く日本列島は雲の多い天候となり、開催日程2日間の天候も微妙な感じです。
しかし、そこは白鷹の大会。これまでも希望の持てない天気予報ながらも競技が成立してきた実績がありますので、成立を信じて選手も集まってきました。
※今回はあまり写真がありません
DAY1
大会初日の23日は、曇り空ながらも予報では昼前から雨が降ると言うもの。また、風も強めでフライトは難しそうなので、朝の受付と大会本部で開会式を済ませた後は早々にキャンセルが発表されました。
その後はチャレンジリーグの選手向けに、「大会におけるフライトの考え方」についてセミナーが行われ、チャレンジの選手だけでなくナショナルの選手にも聞いていただきました。
DAY2
大会2日目は、日差しのある朝を迎えることが出来ました。ただ、雲低は低く対流もあまり活発そうではありません。昨日の白鷹エリアは懸念された雨はなかったものの、それでも水分を多く含んだ大地から湧き上がる湿気により、コンディションは厳しいものになることをうかがわせます。
JPAの提供する気象データも芳しくない数値を見せており、タスクコミッティーは頭を悩ませますが、それでも可能な限りチャレンジブルなタスクを設定してくれました。
チャレンジリーグは、前回のさくらんぼカップで行ったタスクをアレンジした14.4Km。一本松と最後の豚小屋が肝になるタスク。
ナショナルリーグは西山にあるBX10長井ダムを取ってパレス松風TPの2Kmがゴールの28.3Km。昨年のラ・フランスカップでは荒砥ゴールでタスクを組みましたが、今回はパレス松風付近の河原に降ろすことで若干の難易度を上げたものになりました。
チャレンジリーグの選手が果敢にテイクオフして行きますが、条件はまだまだ思いのほか渋いようです。何とか粘ってはいるものの、タスクを回れるような状況ではない時間がしばらく続きました。
そして、12時15分にナショナルのウィンドウがオープンされるとトップ選手から次々にテイクオフ。この頃にはエリア内にも雲が発生し、渋いながらも滞空できるようになっていました。競技はエラップスなので、選手は思い思いの戦術でレースをスタートさせて行きます。最初にスタートしたのは121佐野選手。一人果敢に長井盆地へ向けてグライドを開始します。それを見ながら後続の選手も一人、また一人と続きます。
今回のレースでは、盆地を突っ切る最短コースを狙う選手が多かったように思います。しかし、盆地内は雲もなく、単独で進むには厳しいコンディション。数名の選手と協力しながら駒を進めたいところ。
しかし、数値予報どおり対流は低調で、低くなればなるほど上げにくい典型的な渋々条件に、選手は渾身の粘りを見せてはくれますが、結局は力尽きて地上の人となって行きます。
この日のルートで正解と言えたのは西山を使うことだったと言えます。先頭集団が次々と玉砕していく中、後半長井盆地北端で上げたグループである2藤野選手、20籾山選手、25岩崎選手、46高橋選手らは、西山を使って距離を伸ばすことに成功しました。その中で、最後までじっくりと飛んだ20籾山選手が23Km余りを飛びタスクトップを飾りました。
チャレンジリーグの方もリフライトを繰り返しながらも、上手く条件を使いながらタスクをこなしていきます。ゴールこそ出ませんでしたが、チャレンジリーグでは常連の509堀井選手が8Kmを飛びトップ。地元の519相原選手も同点でトップとなりました。
表彰
ナショナルリーグ総合
ナショナルリーグは20籾山選手が優勝、そして女性陣の活躍も目立ちました。
優勝 No.20 籾山 孝一 GINGLIDERS LEOPARD
準優勝 No.25 岩崎 聖子 NIVIUK KLIMBER2P
第3位 No.46 高橋さゆり OZONE LM6
第4位 No.2 藤野 光一 NIVIUK ICEPEAK X-ONE
第5位 No.3 正木 晋 NIVIUK ICEPEAK X-ONE
第6位 No.36 松田 京子 NIVIUK ARTIK6
ナショナルリーグ女子
優勝 No.25 岩崎 聖子 NIVIUK KLIMBER2P
準優勝 No.46 高橋さゆり OZONE LM6
第3位 No.36 松田 京子 NIVIUK ARTIK6
ナショナルリーグ認証機クラス
優勝 No.36 松田 京子 NIVIUK ARTIK6
準優勝 No.103 窪田 雄彦 GINGLIDERS BONANZA2
第3位 No.52 阿部 浩昭 DUDEK COLT2LIGHT
ナショナルリーグ認証機クラス女子
優勝 No.36 松田 京子 NIVIUK ARTIK6
準優勝 No.48 柏倉 恵美 BGD CURE2
第3位 No.117 山岸 里子 GINGLIDERS BONANZA2
ナショナルリーグチーム戦
優勝 Coops(正木、伊澤、岩崎)
準優勝 白鷹ウイングス(針生、松田、柏倉、阿部)
第3位 Team Happy Landing(三澤、里見)
チャレンジリーグ総合
チャレンジリーグは同点で509堀井選手、519相原選手が優勝です。
優勝 No.509 堀井 重雄 OZONE SWIFT5
優勝 No.519 相原 晃二 DUDEK OPTIC2LIGHT
第3位 No.518 岡崎 藤夫 ADVANCE IOTA
チャレンジリーグチーム戦
優勝 チム・トントン(岡崎、相原、宍戸、渡部)
準優勝 Team Happy Landing (菊池、庄司、箕浦)
準優勝 チーム車中泊(大久保、堀井)
参加いただきました選手のみなさま、また、大会を開催いただきました関係者のみなさまに熱く御礼申し上げます。
次回は9月のラ・フランスカップです。引き続きみなさまのご参加をお待ちしております。