バードマンカップ獅子吼2022


レポート 競技委員長:松原彪

コロナ禍による大会中止で3年ぶりの開催となる獅子吼ですが、いろいろなアクシデントに見舞われ、直前まで開催が危ぶまれました。
過去の大会は天気に恵まれ、ほとんど全て成立してきましたが、今回は1週間ほど前の天気予報では絶望的な雨の週末とのことでした。

しかし、週末が近づくにつれて、天気が良い方に変わってきました。
ところが大会2日前に北陸地方を襲った豪雨により、道路は寸断された上、肝心のテイクオフが土砂崩れに見舞われ、開催が危ぶまれました。
大会前日の8月5日にはゴンドラも運休しましたが、大会スタッフと選手のご協力で、とりあえずテイクオフができそうな所まで土砂を取り除き、なんとか開催可能な状態にこぎ着けました。
アエロタクトの扇沢さんに8月3日から大会終了まで精力的に準備と運営を手伝っていただき、大変ありがとうございました。
扇沢さんのお力添えがなければ大会は開催できなかったと思います。


崩れた土砂を綺麗にするスタッフ

DAY1

大会初日の8月6日(土)は心配をよそに、天気も風もよく、よい競技が行われる予感。
競技はナショナルリーグが26.6K、チャレンジが14.3Kのタスクが設定されました。


開会式

チャレンジリーグTASK1

ナショナルリーグTASK1

ふたを開けてみると、予想外にサーマルが弱く、選手の皆さんは我慢のフライト。
辛抱しきれず、動いてしまってリフライトを余儀なくされる選手が続出。
そんな中じっくり駒を進めた針生さんがトップでゴール。


初日トップゴールを決めたNo.35針生選手

リフライト組も猛烈な追い上げで、ゴールを目指すが、結局リフライトでゴールしたのは中村浩希さんのみでした。 チャレンジクラスも、リフライトで伊藤 賢吾さんがただ一人ゴールしたのは見事でした。

初日リザルト

チャレンジリーグ総合

チャレンジリーグチーム戦

ナショナルリーグ総合

ナショナルリーグ女子

ナショナルリーグチーム戦

ナショナルリーグ認証機クラス

ナショナルリーグ認証機クラス女子

「初日トップの針生さんのレポートから」
JPAナショナルリーグ獅子吼の大会に参加・優勝
8月6日~7日
1日目はサーマルトップ約800mと低く、ターンポイントの継ぎが難しかったが、何とかギリギリでトップゴール。
2日目は予想に反してバンバンのスピードレース。
途中でミスして遅れたが7番目にゴール、トータルでチャンピオンになることができた。
ナショナルの大会で初優勝、とてもうれしかった。
今までお世話になった人のことが思い出され、じーんとなった。
獅子吼は平野部から日本海をのぞむ景観が美しく、2日間爽快なフライトが楽しめた。
暑い中、大会スタッフの皆様、開催してくださり本当にありがとうございました。
素晴らしい大会でした。

DAY2

朝からべったり曇っている上に、風が強くて、今日は難しいかなと思っていました。
そのため、タスクもやや控えめな設定になりました。


チャレンジリーグTASK2

ナショナルリーグTASK2

ところがふたを開けてみると、素晴らしいコンディションになってきました。 日本の大会では珍しく、リフライトなしの設定。 大会アルアルで、デパーチャーオープン前には選手のほとんどが高度1300m程まで上げて待機していましたが、スタートタイムにはやや高度が下がってきました。 しかしコンディションは良い状況が続いて、ナショナルクラスは25.6Km余りのタスクを39分台でゴール。 28人中26人がゴールした、ハイスピードレースとなりました。 チャレンジクラスも全員がゴール! ナショナルクラスは、2日間、真逆のコンディションを勝ち抜いた針生さんが優勝となりました。 チャレンジクラスは初日トップの伊藤さんが優勝を飾りました。

2日目リザルト

チャレンジリーグ総合

チャレンジリーグチーム戦

ナショナルリーグ総合

ナショナルリーグ女子

ナショナルリーグチーム戦

ナショナルリーグ認証機クラス

ナショナルリーグ認証機クラス女子


「女子優勝の吉川朋子さんのレポートを転載させていただきます」

先週末はJPA獅子吼の大会
ここでの大会はめちゃくちゃ久しぶり。

初日、雲底予報は1000あるかないか。
12時の気温減率はいまいち、しかもテイクオフより下がるとめちゃくちゃ悪い。
15時だと減率はよくなる予報
キープハイだな。。と、テイクオフする前まで思っていたはずなのに、いざスタートしたらチキンレースに。。
高度は500~700しかないのに、これで突っ込む?
普段なら絶対突っ込まないのに、突っ込んでしまった
案の定、タスク半ばで激沈( )
急いでリフライトにあがる。
リフライトは14時30分まで。
空は影っていたけど、もうすぐ太陽が再び出そう。
どうせ1本目はたいした点数にならないだろうから14時10分くらいに気合いをいれてテイクオフ
徐々に状況は好転(といっても高度は700~800)
タスククローズ16時までになんとか回らないといけない!
今度は丁寧に行こう
リフライトのメンバーで協力しあって駒を進めるも時間がない。
ラスト5キロ切ってるところでゴールまで届くとなってるので、ダイレクトにターンポイントを取りに行く。
ただ、北風がめちゃくちゃ強い。
あと、一つでゴール。なのに、あと300というところでゴール到達がかなりマイナスに!
迷ったけど、ちょっとリフトがあるところであげ直したら、かなり流されて最後のターンポイントまで1.9キロに!
北風の被りがひどくて、機体が叩かれるけど、潰さないように、でもアクセルを踏んで進む。
時間は刻一刻となくなってきている。
あ~前に進まない
あと200というところで無情にも16時のタスク終了の無線が入る。
ガックシ●| ̄|_
アクセルを離してランディングに向かうと60キロ以上のスピードがでる。
やっぱり最初のあと300のところで突っ込めば、帰りは追い風でゴールできたのにな。。
タラレバだけど。残念。。( )
2日目は1日よりさらに雲底予報は低く、減率も悪い予報。
ただ、日射は好転して午後から晴れる予報
今日はちゃんと丁寧に行こう
と、思ったら、まさかの好転!
スピードレースに。
アクセルを踏みっぱなしで、どんどん進む。
途中無駄な上げを少しして、トップから少し遅れてしまったけれど、なんとか3番目でゴールできました。
よかった
結果的には2日間ともたくさん飛べた楽しい大会になりました。
今回、大会開催にあたり、コロナ対策のほか、豪雨もあり、大会スタッフおよび関係者の方々の多大なる準備と対応のおかげで楽しく飛ぶことができました。
本当に感謝しかありません。
ありがとうございました。
来年も楽しみにしてます

表彰

ナショナルリーグ総合


PNL優勝 No.35針生選手

優勝 No.35 針生 清志 OZONE ZENO

準優勝 No.3 正木 晋 NIVIUK ICEPEAK X-ONE

第3位 No.4 中村 浩希 OZONE ENZO3

第4位 No.8 稲見 祐二 GINGLIDERS BOOMERANG12

第5位 No.33 吉田 和博 NIVIUK ICEPEAK EVOX

第6位 No.5 吉川 朋子 OZONE ENZO3

ナショナルリーグ総合TOTALリザルト

ナショナルリーグ女子


優勝 No.5 吉川 朋子 OZONE ENZO3

準優勝 No.105 江草 幸子 ADVANCE SIGMA10

第3位 No.116 大澤 彩花 GINGLIDERS CAMINO

ナショナルリーグ女子TOTALリザルト

ナショナルリーグチーム戦


優勝 瀬戸内少年飛行団(山本、稲見、吉田)

準優勝 チームカンフー(田邊、籾山)

第3位 とちおとこ(田村、福田)

ナショナルリーグチーム戦TOTALリザルト

ナショナルリーグ認証機クラス


優勝 No.23 中田 靖之 NIVIUK ARTIK5

準優勝 No.105 江草 幸子 ADVANCE SIGMA10

第3位 No.201 三澤 清昭 NIVIUK ARTIK6

第4位 No.103 窪田 雄彦 GINGLIDERS BONANZA2

第5位 No.101 岩野おさむ ADVANCE SIGMA11

第6位 No.116 大澤 彩花 GINGLIDERS CAMINO

ナショナルリーグ認証機クラスTOTALリザルト

ナショナルリーグ認証機クラス女子


優勝 No.105 江草 幸子 ADVANCE SIGMA10

準優勝 No.116 大澤 彩花 GINGLIDERS CAMINO

第3位 No.106 千葉 恵 NIVIUK IKUMA2

ナショナルリーグ認証機クラス女子TOTALリザルト

チャレンジリーグ総合


優勝 No.512 伊藤 賢吾 ADVANCE SIGMA10

準優勝 No.524 北口 勉 GINGLIDERS BONANZA2

第3位 No.507 大久保昌俊 NIVIUK ARTIK6

チャレンジリーグ総合TOTALリザルト

チャレンジリーグチーム戦


優勝 チーム車中泊(大久保、堀井)

優勝 呑んだくれ(中村、北口)

第3位 Team Happy Landing(菊池、箕浦)

チャレンジリーグチーム戦TOTALリザルト


競技委員長

最後になりますが、アエロタクトの半谷さんがベトナムから駆けつけてくれて、選手の皆さんに協賛品のバッグをプレゼントしていただきました。
ありがとうございました。