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FINAL in 朝霧 2023
大会レポート
JPA競技事業部:藤野光一
例年ではれば、ナショナルリーグの最終戦は四国三郎ジャパンカップでしたが、今年はナショナルリーグ、チャレンジリーグ揃って「FINAL in 朝霧」で最終戦となりました。振り返ってみれば、今年は天候に恵まれないこともあり、なかなかタスクが成立しなかったような印象です。せめて最終戦くらいは、満足のできる競技ができることを望みたいところです。
DAY1
朝から青空の広がり、気持ちの良い陽射しが我々を迎えてくれます。今日は良いタスクができそうな気象予報であり、ナショナルリーグ40名、チャレンジリーグ10名の選手たちは、期待を胸にテイクオフへ。
テイクオフにて開会式、ジェネラルブリーフィングと続き、タスクコミッティーにより最終戦に相応しいタスクが立案されます。
ナショナルリーグのタスクは、朝霧エリアを大きく使った南北のアウトアンドリターン。ただ、一旦沖に出すレグを含むため、単純に往復すると言うわけにはいかない。距離は54.9Km。
チャレンジリーグも熊森山、長者の範囲と沖を使ったテクニカルなタスク。距離は19.9Km。
両リーグとも、ウィンドウオープンは10時30分。スタート時刻は11時30分。
この日のコンディションですが、対流自体は悪くないものの所々で雲が沸くことにより、日の当たる明るい場所と、影になってしまう場所が結構な広さで形成され、それがレース進行に大きく影響を及ぼすことになりました。特に沖出しが3回あるナショナルリーグではそれが顕著だったようです。
ナショナルリーグはタスク立案者でもあり、終始リードしたNo.9中村選手がリードを保ってトップゴールを決めました。その後No.10稲見選手、No.203只野選手と続き18名の選手がゴールメイクとなりました。
チャレンジリーグは試合巧者のNo.529岩野選手、現在リーグトップのNo.511相原選手がタスクを引っ張り、このままの展開でレースが進むのかと思われましたが、ドラマはESS手前の上げ直しで起こりました。
長者で上げた岩野選手、相原選手、大橋選手、宮澤選手らは沖のTPへ向かうものの、テイクオフ上空へ戻ったところで上げ直しに苦労することになりました。そこへNo.503朝山典代選手が一人高く先行グループをパスし、西富士の懐へ入って上げ直してESSをトップでカットとなりました。続いてリーグトップの相原選手が2番手でESSをカットとなりましたが、リザルトではリードアウトポイントにより相原選手が1位、朝山典代選手は2位と言う結果となりました。
レースにタラレバは禁物ですが、長者で2000mの高度を持っていた朝山典代選手が、もう少し早く沖のTPを取りに行っていれば、違う結果になっていたかもしれません。
チャレンジリーグも終わってみれば7名の選手がゴールメイクと言う結果となりました。
ナショナルリーグリザルト(総合、女子、チーム戦、認証機クラス、認証機クラス女子)
チャレンジリーグリザルト(総合、女子、チーム戦)
懇親会
夜はYMCAに会場を移しての懇親会。最終戦とあって夜の部も盛り上がりました。
本日のタスク結果の発表や、TASK1時点でのランキング発表など、成績を争うリーグ戦でもあるので、みなさん今シーズンの戦いに思いを馳せていたようでした。
DAY2
最終戦2日目の朝は、山に雲のかかる天気でスタートしました。
気象データでは西風が入る予報となっており、競技が出来るかどうかは難しい状況です。
コミッティーと協議の結果、リスクを負う必要はないとの勝論に達し、大変残念ですが最終戦の2日目は競技キャンセルとなりました。よって、昨日の成績をもって2023年のリーグ戦は終了となりました。
フライダウンする選手、車で下山する選手様々ですが、帰着後は軽食サービスの後、表彰式、閉会式となりました。
大会表彰
チャレンジリーグ総合
優勝 No.511 相原 晃二 NOVA MENTOR7LIGHT
準優勝 No.503 朝山 典代 NIVIUK IKUMA2P
第3位 No.529 岩野おさむ ADVANCE SIGMA11
チャレンジリーグ女子
優勝 No.503 朝山 典代 NIVIUK IKUMA2P
準優勝 No.506 籾山久美子 PHI MAESTRO
チャレンジリーグチーム戦
優勝 チームKNG(大橋、山田、岩野)
準優勝 チームバーズ(朝山典代、朝山真次)
第3位 チームみちのく(籾山、相原)
ナショナルリーグ総合
優勝 No.9 中村 浩希 OZONE ENZO3
準優勝 No.10 稲見 祐二 GINGLIDERS BOOERANG12
第3位 No.203 只野正一郎 GINGLIDERS BOOERANG12
第4位 No.12 田邊 万作 NIVIUK ICEPEAK X-ONE
第5位 No.1 伊澤 光 NIVIUK ICEPEAK X-ONE
第6位 No.5 吉川 朋子 OZONE ENZO3
ナショナルリーグ女子
優勝 No.5 吉川 朋子 OZONE ENZO3
準優勝 No.24 吉原 紀子 OZONE ZENO2
第3位 No.22 岩崎 聖子 NIVIUK KLIMBER2P
ナショナルリーグチーム戦
優勝 スカイダンシング(窪田、中田)
準優勝 瀬戸内少年飛行団(山本、吉田、稲見、山田)
第3位 Coops(伊澤、正木、岩崎、三浦)
ナショナルリーグ認証機クラス
優勝 No.17 藤野 光一 PHI SCALA2
準優勝 No.202 吉田 正行 NIVIUK ARTIK6
第3位 No.45 小森 淳也 GINGLIDERS BONANZA3
ナショナルリーグ認証機クラス女子
優勝 No.49 千葉 恵 NIVIUK ARTIK6
準優勝 No.53 山岸 里子 GINGLIDERS BONANZA2
ナショナルリーググランプリ
JPA FINAL in 朝霧は、初日の1本のみの競技成立となりましたが、無事に大会を終えることが出来ました。また、年間表彰も行われ、1年間の戦いに終止符が打たれました。(年間表彰は別途掲載)
入賞された選手のみなさん、おめでとうございます。また、大会を支えていただきました関係各所のみなさま、スタッフのみなさまには、心から感謝申し上げます。
2024年も最終戦は朝霧となる予定です。今回同様、ナショナル、チャレンジ両リーグの開催を予定しております。また、来シーズンは11月を予定しております。
これで2023年シーズンは終わりますが、来シーズンもより多くのみなさまにJPAの競技会へ参加くださいますよう、お願い申し上げます。1年間、ありがとうございました。