2023年10月24日｜大会レポート

COOオータムカップ2023

レポート

大会競技委員長：辻　強

長く暑かった夏も10月になると移動性高気圧に覆われ、茨城県にも涼しい秋が訪れました。稲刈りはほとんど終わり、朝晩は非常に冷えて、日中は日差しが気温を上げます。寒暖差が雲底を押し上げて、パラグライダー競技の舞台は整いました。

DAY1

朝から晴れ。選手には暖かい朝食サービスがあります。朝食をしっかり食べることで競技に集中できますね。腹ごしらえしてから山頂に上がりました。

気象状況は、移動性高気圧に覆われて晴れ。高層雲がありますが晴れの隙間もあり、日差しが出ればサーマル活動は活発になり1500ｍ前後のブルーサーマル、北西風から南風の予報です。

山頂にて、開会式、ジェネラルブリーフィング、タスクブリーフィングが行われました。

競技委員長

JPA競技事業部

チャレンジリーグは、尾根上を北から南に1回折り返しての平沢ゴール。いつものチャレンジリーグにしては、ターンポイントが少ないシンプルなタスクになりました。タスク距離は14.4Km。

チャレンジリーグコミッティー

チャレンジリーグTASK1

ナショナルリーグは14Km北上して、東に10ｋm飛んで折り返し、西17kmにある真岡ゴールが設定されました。タスク距離は43.6km。

ナショナルリーグコミッティー

ナショナルリーグTASK1

チャレンジもナショナルもウィンドオープンは10時45分、一斉スタート12時15分です。

COOには東テイクオフ、西テイクオフと2か所ありますが、今回は東テイクオフで待機、南西風ですが東テイクオフの南西向きのテイクオフから選手は飛び出しました。南西風と東風のぶつかる所、コンバージェンスで一気に上がります。ブルーサーマルで1500ｍ。
一機づつしか出られませんが、選手のテイクオフテクニックとテイクオフスタッフのお陰でデパーチャーオープンの前12時には全員テイクオフ完了しました。

12時15分に一斉スタート！
チャレンジリーグは、終始高度をキープしてタスクを回り、平沢ゴールへ。
3名の選手が競り合って、抜け出したのは岩野選手。32分弱でゴール！2位は相原選手、3位は宮澤選手でした。この後時間はかかりましたが、4位で朝山選手が女子トップ、5位大橋選手がゴール！
おめでとうございます。

TOPゴールの岩野選手

ナショナルリーグは、前半小野寺選手がリードしてレースを引っ張っていきましたが、最終ターンを過ぎるとゴールまで17ｋｍが西風でアゲンスト。なかなか苦しい展開になりました。何とかサーマルを探して北上しましたが上がらずランディング！それを見ていた後続は、飛んできたコースを戻りながらサーマルを見つけてゴールに迫りました。しかし秋のコンデションは14時を過ぎると急に弱くなります。
10名ほどいた選手もポロリポロリとランディング。3名がなんとかゴールにたどり着くかと思われましたが、最後関根選手がエンドセクションまで100ｍ足りずに降りてしまいました。2位は芦田選手、3位は田邊選手でした。選手全体がまんべんなく距離を飛んでいたので1000点タスクなりました。おめでとうございます。

選手の回収も順調で、帰着後は、中華丼とスープが振る舞われました。COOの大会の楽しみの一つです。とても美味しかった！！キッチンのスタッフの皆さまありがとうございます。