第37回デサントバードマンカップ獅子吼2018


レポート:藤野 光一

7月上旬に梅雨明けを迎えた北陸地方でも毎日が30℃を超える猛暑、酷暑の日が続き、夏の大会として定着した「デサントバードマンカップ獅子吼」は、好天と暑い日差しに加え、今年は例年になくカラッとした爽やかな風が選手たちを迎えてくれました。

第37回を数えるこの大会が夏開催になったのは2012年からですが、少しデータを紐解いてみると抜群の成立率に気付くことができます。

2012年7月26・27日開催 2本成立

2013年8月10・11日開催 2本成立

2014年8月2・3日開催 1本成立

2015年8月1・2日開催 2本成立

2016年8月6・7日開催 2本成立

2017年8月5・6日開催 2本成立

と、全日程12日中11本のタスクが成立し、その成立率は91.7%になります。昨年から成立に恵まれていないN2リーグの選手にとっては、今年のリーグ戦を左右することはもちろん、両リーグ共に日本グランプリ対象大会にもなっていることで、この大会が成立しもたらされる結果は、選手にとって重要な意味を持つことになるでしょう。

1日目

朝から強い日差しが照り付ける獅子吼高原ですが、選手たちは受付を済ませて開会式が行われるパーク獅子吼まで徒歩で移動です。



開会式では来賓の方々からお祝いのお言葉を頂戴した後、昨年のチャレンジリーグチャンピオンである谷藤公明選手による選手宣誓で戦いの幕が切って落とされました。




気象予想としては北から西よりの風が終日続き、サーマルトップは1200mくらいと想定。タスクコミッティーは日本グランプリと言うことはもちろん、暑い地上よりも空中の涼しい獅子吼高原をたくさん飛んで満喫して欲しいと言うコンセプトのもと、N2リーグは実距離28.8Km、チャレンジリーグは実距離17.1Kmのいずれもレースタスクを設定しました。





チャレンジリーグのWindow openは10時45分、Departure openは11時15分。N2リーグのWindow openは11時15分、Departure openは12時ジャスト。N2リーグは今年ナショナルリーグで試験的に取り入れているアーリーバードも採用しました。両リーグ共に長く飛ぶことができるように、リフライトを認めてTask Close時刻を18時としました。









先にテイクオフして行ったチャレンジの選手たちは、思うように上がらないコンディションに苦労しながらも、果敢にタスクをこなそうと機をうかがいながらステイを続けます。しかし、中には力尽きてランディングしてしまいリフライトに臨む選手も見受けられましたが、みなさん諦めずにフライトを楽しんだようです。
そんな予想に反して厳しいコンディションの中を着実に駒を進めた秋田のゼッケン522貝田選手が初日見事にトップゴールを決めました。17Kmタスクで1時間18分は、かなり渋いコンディションだったことをうかがわせます。2位は富山のゼッケン557関口選手、3位は同じく富山のゼッケン535渡部選手がフィニッシュ。チャレンジリーグは13名の選手がゴールを決めてくれました。



N2リーグも同じく前半戦は厳しいコンディションの中、我慢を強いられる展開となりました。予想されたスピードレースにはならず、着実かつ効率的に先へ進んだ選手が勝利を手に出来るシチュエーションとなりました。そんな中、今年ナショナルリーグでも絶好調のゼッケン26中島選手がスタート直後から先行することに成功。他の選手を寄せ付けずに終始安定したフライトでダントツのトップゴールを決めました。その中島選手を追走したのがゼッケン44田村選手。中島選手に遅れること僅か57秒でフィニッシュ。以降も続々とゴール者が続き、N2リーグは16名の選手がゴールとなりました。
そんな中、こちらもリフライトに臨んだ選手が最後まで諦めずにフライトを続けていました。ゼッケン70関根睦選手は、弱くなりつつあるコンディションを丁寧に飛びながら、タスククローズの18時ギリギリまで頑張っていました。夏の獅子吼とは言えさすがに18時前になるとサーマルはなく、最終TPであるB76を取ることは叶わず無念のランディングとなりましたが、その姿は既にランディングして一息ついていた選手たちが応援しながら見ていたことをお伝えしておきます。
N2リーグの初日は26中島選手がトップ、44田村選手が2位、51田前英代選手が3位となりました。

タスク後は、ランディング横に用意されたカキ氷や冷たい飲み物、トコロテンや冷たいスイカが選手に振る舞われ、フライトに疲れた選手の喉やお腹を満たしていました。

明日は少々風が強い予報になっていますが、果たしてどうなるでしょうか?

2日目

2日目の朝も快晴。コンディションは昨日よりも抜群に良さそうに見えます。しかし、気象データはやや強めの西風を示していました。テイクオフでも9時過ぎと言う早い時間ながらも、既に風は強めの西風が入っており、今後の推移に注意が必要でした。



西風の場合、獅子吼は多少強めであってもフライトに支障がないケースが多く、今回もそうであることを願いながら、選手にはブリーフィングで状況を説明。タスクを行う方向であることと、タスクは昨日と同じものを予定していることを伝えてダミーフライトの状況を確認することに。



テイクオフにいると時折強めの風が吹き付けるものの、フライトしていればそれ程問題ないと言うダミーパイロットからのレポート。気象データも強めとは言いながらも、今後もほぼ同程度の風で推移することを示しており、十分タスクが可能であると判断して競技を行うことになりました。



2日目もチャレンジリーグからスタート。Window openは10時45分、Departure openは11時15分。N2リーグのWindow openは11時15分、Departure openは12時ジャストと昨日と同じ設定。

時折強めの風が入ることがあるものの、選手は果敢に空中へ飛び出していきます。









昨日と違って風は強めながらも上昇成分はしっかりとあり、稜線よりも後ろに行かないように注意さえすれば十分にタスクが出来るコンディション。選手ももれなく高度を取って高いところからレースをスタートして行きます。強めの風が作り出すリッジリフト帯は、上げなくてもコースさえ気を付ければ高速でタスクをこなす手助けをしてくれます。それを十分知っているゼッケン501中村選手が飛ばしに飛ばして僅か38分足らずでトップゴールを決めました。追随したゼッケン504斎藤選手がその2分後にゴール、セカンド集団を形成していたゼッケン517谷藤幸子選手が3位でゴールし、今日も16名の選手がゴールメイクです。



N2リーグは完全なスピードレースとなりました。スタートの12時と同時にSSSをカットし、B65の200mシリンダーをカットした選手の中からゼッケン9中島選手、ゼッケン26中島選手、ゼッケン16関根選手、ゼッケン17藤野選手の通称「大人げない」集団がトップグループを形成してタスクを進めます。ナショナルリーグにも参戦しているこの4名の機体はBoomerang10とENZO3と言うCCC機。後続を置き去りにしてまったく回すことなく直線的にタスクをこなすものの、終盤のB73白山町交差点で大波乱。先頭を引っ張っていた9中島選手を追走した26中島選手、17藤野選手は期待した六角タンク付近のサーマルに見放されてランディング。これだからパラグライダーの大会はわかりません。ただ一人高く移動していた16関根選手だけがB73を高くリターン。事実上のファイナルグライドへ入り余裕のトップゴールを決めました。それを見ていた後続の選手は、しっかり高度を取ってタスクをこなし今日は28名の大量ゴールとなりました。
2位は昨日に引き続きゼッケン44田村選手、3位にはゼッケン22高木選手が入りました。

結果

終わってみれば、初日は渋いながらも尻上がりのコンディションでタスククローズギリギリまで飛ぶことができ、2日目は心配された強風にはならず終日素晴らしいコンディションで競技を行うことができました。選手からは「同じタスクなのにコンディションの違いでまったく違う攻め方になることが分かって勉強になった」とか「たくさん飛べて楽しかった」と言う嬉しい声が聞かれました。

チャレンジリーグ総合

優勝 504斎藤 光秋 Gin-EXPLORER

準優勝 557関口 敏夫 Nova-MENTOR5

3位 522貝田 仁 Gin-Carrera+

4位 535渡部 祥 Nova-MENTOR5 Light

5位 502岩野おさむ Advance-IOTA2

6位 501中村 裕昭 Niviuk-ARTIK3



チャレンジリーグ女子

優勝 517谷藤 幸子 Advance-SIGMA10

準優勝 524小名木伸枝 Nova-MENTOR5 Light



チャレンジリーグチーム戦

優勝 今井浜(斎藤、谷藤、岩野)

優勝 チーム立山(関口、渡部、東、小名木、中村)

3位 コンタ君(阿部、飯塚)



N2リーグ総合

優勝 44田村 昌久 Niviuk-PEAK4

準優勝 16関根 順 Ozone-ENZO3

3位 325小熊 健 Gradient-Aspen5

4位 26中島 義雅 Ozone-ENZO3

5位 22高木 弘志 Niviuk-ARTIK5

6位 17藤野 光一 Gin-Boomerang10



N2リーグ女子

優勝 51田前 英代 Niviuk-ICEPEAK7

準優勝 20小森さちよ Niviuk-ICEPEAK6

3位 335柏倉 恵美 BGD-CURE

4位 311千葉 恵 Gin-EXPLORER

5位 70関根 睦 Ozone-LM6

6位 39河野 美樹 Niviuk-PEAK4



N2リーグチーム戦

優勝 KPS(中島、清水)

優勝 とちおとこ(関根、田村、谷藤、西川、園部)

3位 PinCOO(平松、中川、中久喜、工藤)


N2リーグオープン

優勝 2薬師寺 哲 Niviuk-ICEPEAK7

準優勝 12吉田 和博 Gin-Boomerang10

3位 9中島 伸也 Gin-Boomerang10



N2リーグWinner



日本グランプリ

2018年チャレンジリーグ日本グランプリチャンピオン

2018年のチャレンジリーグ日本グランプリチャンピオンは、斎藤光秋選手と谷藤幸子選手に決まりました。おめでとうございます。お二人は昨年に引き続き2度目の日本グランプリ受賞となります。



2018年N2リーグ日本グランプリチャンピオン

2018年のN2リーグ日本グランプリチャンピオンは、田村昌久選手と田前英代選手に決まりました。おめでとうございます。



第37回デサントバードマンカップ獅子吼2018は、素晴らしい天候と素晴らしいフライトによって無事終えることが出いました。参加いただいた選手の皆様を始め、長きにわたり協賛いただいておるデサント社には心より御礼申し上げます。また、白山市や地元関係者の方々、スカイ獅子吼パラグライダースクールと大会スタッフの皆様にも、この場をお借りして御礼申し上げます。

来年もここ獅子吼の地で、皆様の素晴らしいフライトが見られることを期待しております。



2018立山らいちょうバレーカップ・チャレンジ立山


競技委員長:藤野 光一


昨年はゴンドラの故障で急遽開催中止となってしまった立山らいちょうバレーカップ。参加を予定していた選手の方々には大変申し訳ないことになってしまいましたが、幸いにも昨年夏から極楽坂スキー場のビスタクワッドリフト、第3ペアリフトが運行していただけることになり、今年は2年ぶりに大会を開催できることになりました。
天気予報も晴れベースで大会開催を歓迎してくれているようで、2日間が楽しみでした。


大会初日


朝から快晴…の予定が、何故か高層雲が張って日差しを和らげる(この場合は妨げると言った方が良いか?)状況は想定外でしたが、多くのナショナルリーグ、チャレンジリーグの選手が立山エリアに集いました。



従来ですと、受付を済ませた選手はゴンドラに乗って極楽坂テイクオフへ移動してもらうのですが、今回からは選手各自で極楽坂スキー場へ移動していただき、そこからリフト2本に乗って極楽坂テイクオフへ移動する経路になりました。極楽坂スキー場までは車で移動する選手、徒歩で移動する選手など様々でしたが、みなさん開会式の時間までにテイクオフへ集合していただけました。


クワッドリフトでテイクオフへ


高層雲が張ってます


選手の機体が広がる風景


9時30分より極楽坂テイクオフにおいて開会式が行われました。
大会委員長であるJMB立山パラグライダースクールの関沢校長の挨拶に始まり、北陸電力様による高圧送電線に関する注意事項が伝えられました。2年ぶりではあったものの、テイクオフに選手の機体が広がる光景はいつ見ても大会ムードを盛り上げてくれます。


大会委員長


競技委員長


北陸電力様


開会式の後はすぐにジェネラルブリーフィングに入り、各リーグのコミッティーの承認と、ルールや諸注意などを伝達した後、高層雲によりコンディションが整うまでには時間がかかることが想定されるため、タスクコミッティーによる協議を行った後に改めてブリーフィングを行うこととして一旦待機となりました。


ブリーフィング


また、2年ぶりの開催と言うこともあり立山エリアが初めてと言う選手のために、競技委員長自らがエリアの注意点や飛び方などのレクチャーを行いました。
中には初めてではない方もかなり混じっていましたが、初めての方にもそうでない方にも概ね好評だったようです。


エリア攻略セミナー?


タスクコミッティーとの協議では、ベースとなるタスクをそれぞれ決定しておき、実際のコンディションに合わせてシリンダー径で距離や難易度を調整する方向とし、ナショナル44Km、チャレンジは21Kmのタスクをベースにすることになりました。


タスクコミッティー





待てどもなかなか好転してくれないコンディション。再度タスクコミッティーを集めて協議をした結果、ナショナルリーグはベースタスクのシリンダーを一部変更しての40.7Km。チャレンジリーグはタスクそのものを変更した16Kmとし、正式に発表しました。


ナショナルリーグタスクボード


D92-B06(SSS:1Km)-B06-B04-B09-B17-B12-B13(1.5Km)-B12-B10-B12-B13-A72(ESS:1Km)-A72


チャレンジリーグタスクボード


D92-B03(SSS:600m)-B03-B02-D91-B04-B02-B05-B30-B5-B13-A72(ESS:1Km)-A72


ナショナルリーグは12時20分ウィンドウオープンで13時にスタート。チャレンジリーグは13時ウィンドウオープンで13時30分にスタートです。
今年から試行錯誤しながら運用しているオーダーランチとアーリーバードによって、選手はスムーズにテイクオフして行きます。タスクブリーフィングを終える頃から徐々にテイクオフにもブローが吹き付けるようになり、ナショナルリーグの選手が全員テイクオフしたのはウィンドウオープンから12分後でした。スムーズなテイクオフに感謝します。






日射はあれどもサーマルは乏しいと言う状況に、ファーストサーマルポイントの金山周辺はナショナルリーグの選手がひしめき合う状況になっています。サーマルトップはどう見てもテイクオフレベルの1100m弱。レースには厳しいコンディションが容易に想像できました。




先頭を切ってスタート時間少し前にB06へ向かったのは13稲見選手。金山離脱高度は1070mくらいですから、普段立山で飛んでいる私たち地元からすれば「あり得ない」高さでのスタート。しかし、それ以上の高度が取れなければ先に進むしかないのが競技と言うもの。それに引きずられるように他の選手も次々と低い高度でスタートして行きます。

スタートを切りB06をクリアした13稲見選手はそのままB04へ。他の選手も追随します。意外に沈まないのか機体がよく飛ぶのか、低いながらもB04を何とかクリアした選手たちは亀谷温泉付近の尾根で弱いリフトにしがみつく展開で、さぞや監視スタッフは胃が痛い思いをしたのではないでしょうか?
やはり序盤から低く走らざるを得ない状況では、数名の選手が緊急ランディングにこぼれています。本来ならばそうなる高度なのです。しかし、そうなる高度しか与えられない選手にとっては「無い袖は振れない」ので、やはり前に進むしかないのです。サーマルトップが1100m程度では、B04の次のB09瀬戸蔵山を攻略する高度を完全に割ってしまっています。しかも生き残った選手たちにはさらに試練が。金山付近で上がらず下がらずのステイを続けることを余儀なくされ、いわゆる「金縛り」状態に。それでも高度が取れた選手から意を決してB09に向かうも、テイクオフとせいぜい同等か低い高度で私たちテイクオフスタッフの前を通過するのがやっとの状況なので、B09のシリンダーは遥か高見で、ベストポジションを見切ってメインランディングへ帰るしか取るべき選択肢はなかったようです。

選手たちはただただ我慢のセンタリングを続け、一人また一人とB09へアタックするもシリンダーに入ることは叶わない状況が繰り返され、3扇澤選手がランディングした16時過ぎまでに条件が好転することはありませんでした。

このような状況であるため、チャレンジリーグの競技はキャンセルとさせていただきました。チャレンジリーグの選手のみなさんには申し訳ありませんでした。みなさんにはフライダウンしていただきました。

初日はナショナルリーグのみの競技となり、結果もB09瀬戸蔵へどれだけ近づけたか?が勝負となりました。


バーベキューパーティー


競技の後は立山恒例のバーベキューパーティー。立山山麓家族旅行村で行われたバーベキューでは肉やお酒はもちろんですが、今や大会のツアーバンドと化した「ブーメランズ」の演奏もあり、大いに盛り上がりました。 宿に帰ってもそれぞれが楽しい夜の時間を過ごされたようです。選手のみなさんは2日目の条件に期待を寄せて眠りについたのではないでしょうか?

(バーベキューパーティー写真提供:吉田和博氏)












大会2日目


大会2日目の朝は昨日と違って空はスッキリと晴れ渡っています。今日こそは良い条件…いや、贅沢は言いませんのでそこそこの条件で競技をやりたいものです。
午後からの曇りに対応するため、今日はスピーディーな展開が重要です。選手にもその点を伝えて対応できるように準備をしてもらいます。


受付


雲一つない快晴の朝


今日のコンディションは状況から見てそこそこ普通に上がるのではないか?と予想しています。選手のみなさんには、基本的に昨日のタスクをベースとして条件に応じてシリンダー径を変えて難易度を調整することを伝えて準備をしてもらいます。
タスクコミッティーとの協議では、シリンダー径を変更する条件を予め共有してダミーの様子を観察します。


タスクコミッティー





ダミーの上がりは順調で、今日は十分競技が可能であることが見て取れました。
サーマルも1500mくらいまでは上昇しているようで、ナショナルリーグのタスクも日本グランプリの成立要件を考え、昨日のタスクから少し難易度を上げるために1回目のB13を400mに変更。しかし、標高の高いB10大品山は1.5Km、B12小見小学校は1Kmに設定した38.4Kmに決定。

一方、チャレンジリーグは昨日キャンセルになったもののタスクはそのままで、沖だしのB02東屋のシリンダーを600mとした16Kmタスクで決定。



ナショナルリーグはウィンドウオープン10時30分、一斉スタートは11時。チャレンジリーグはウィンドウオープン10時45分、一斉スタートは11時30分と少し時間を長めに空けました。


D92-B06(SSS:1Km)-B06-B04-B09-B17-B12(1Km)-B13-B12(1Km)-B10(1.5Km)-B12(1Km)-B13-A72(ESS:1Km)-A72


D92-B03(SSS:600m)-B03-B02(600m)-D91-B04-B02(600m)-B05-B30-B05-B13-A72(ESS:1Km)-A72


今日は昨日以上にテイクオフにはやや強めにブローが吹き付けますが、選手たちはもろともせずにあっと言う間にテイクオフして行きます。






チャレンジリーグも10時45分のウィンドウオープンから続々とテイクオフして行きます。昨日はあまり飛べなかった分、スタート前の時間で十分なウォーミングアップをしてもらいます。











今日は金山周辺だけでなく、極楽坂テイクオフや展望台付近にも選手が待機しています。レースのムードが高まります。

ナショナルリーグでは、昨日に続き13稲見選手が先頭で引っ張りほぼ団子状態。コンディションもまずまずなので、軽くB06からB04を回って十分な高さで稜線に戻ったトップ集団は素早く高度を稼ぎ、昨日は遥か高見だったB09瀬戸蔵山へ。B09をクリアしたトップ集団は次のB17立山大橋へ一旦金山付近まで戻っての最短ルートで攻略する意図。ここでトップを走っていた3扇澤選手は金山手前からB17へ向かった26中島選手、25竹尾選手、13稲見選手よりも西側に進んでしまい、大きくコースを迂回した形となってしまいます。先の3名はダイレクトに次のB12小見小学校へ進みますが、高度ロスした3扇澤選手は一旦尾根に戻らざるを得ず出遅れてしまいます。

しかし、サーマルはここに来てやや低調でトップグループも上げるのに苦労している様子。なかなかB13美女平に渡る高度を獲得できない状況に業を煮やした26中島選手は、ほとんどテイクオフレベルで美女平へ向かい目論みどおりサーマルをヒットします。13稲見選手、25竹尾選手もこれに追随。セカンド集団も続きます。B13美女平では先行した26中島選手が先に高度を上げてB12への離脱をうかがう頃、出遅れた3扇澤選手はショートカットのために対岸を経由して美女平へ向かってきます。

対岸が使えると判断したのか、それほど高さのない1高杉選手が対岸へ向けて美女平を離脱。続くように13稲見選手が対岸ルートを選択します。しかし、25竹尾選手、26中島選手は美女平からまっすぐ西に進路を取り、エリア側のルートを選択。この4名がトップ集団として2つのルートからB12を目指すことになります。この時間帯はどちらのルートも期待されるほどのリフトもなく、高度を失いながらの厳しい局面となってしまったようで、みな低いところで苦しんでいます。そんな中で13稲見選手のみ上手くB12からエリア側の稜線に低いながらもたどり着き高度を回復、1人抜け出すことに成功します。

それ以外の先行組は大きくスタック。条件がやや好転して高度が取れるようになった美女平からエリア側ルートを選択したセカンド集団は、十分とは言えないまでも危なげなく金山周辺に到達して高度を上げ始めます。この時点でトップ集団だった1高杉選手、25竹尾選手、26中島選手が降りてしまうと言う番狂わせが発生。先行4名で生き残ったのは13稲見選手のみとなってしまいます。

後続を引き離し、トップを確実にした13稲見選手はB10大品山をクリア、最後のB12も危なげなくこなし、エリア主稜線で十分な高度を獲得してB13美女平へ向けてファイナルグライドへ。それに遅れること2分程度で4星田選手、49只野選手がもつれるようにゴール。

終わってみれば、気にかけていた曇り空が訪れる前に21名の選手がゴールメイクしたスピードレースとなり、日本グランプリも無事に成立となりました。やはり最大のポイントは最初のB13美女平のシリンダーを1500mから400mに変更したことでB12へのルートに選択肢ができ、結果的にその判断が勝敗を分けたと言えるでしょう。



一方、チャレンジリーグはナショナルに遅れること30分後の11時30分にスタート。なかなか上げるのが厳しいコンディションの中、最初の沖だしB02をクリアしたのは立山エリアをよく知るベテラン501中村選手。続いてオープン参加の地元立山324吉田選手。今年のチャレンジリーグを同じくオープン参加で盛り上げてくれている303谷藤選手の3名。ここで、B02を取って金山方面の尾根へ戻った501中村選手、303谷藤選手とは違い、地元の324吉田選手はダイレクトにD91展望台テイクオフをシリンダーギリギリの高さでクリア。トップへと躍り出たものの上げあぐねてB04へ向かう頃には再び501中村に抜かれてしまいます。

そして、密かにこの二人を追うのは同じく地元立山で今大会がデビュー戦となる535渡部選手。ここからは501中村選手がトップを引き535渡部選手、324吉田選手が続く展開のままB05ゴンドラ山頂駅へともつれこみます。

しかし、ここはベテランの501中村選手がやや低い高度ながらも先行して美女平へ離脱。続いて324吉田選手、いつの間にかしっかり先頭グループに追い付いてきた503松岡選手、504斎藤選手が美女平へ渡っていきます。
美女平に低く着いた501中村選手は間髪入れずにサーマルをヒットし上げ始めますが、その下を324吉田選手がゴールへ向けてファイナルグライドに入ります。そして見事にトップゴール。地元でオープンクラスの貫禄を見せてくれました。

チャレンジリーグ選手では、503松岡選手と504斎藤選手のまさにデッドヒートがESSまで続き、僅か9秒差で503松岡選手に軍配が上がりました。535渡部選手は上げあぐねたもののチャレンジリーグ4位でゴールメイクしデビューをゴールで飾りました。

チャレンジリーグも終わってみればオープンクラスを含めて16名がゴール。チャレンジだけだと8名がゴールし女性の524小名木選手も含まれています。

昨日は競技キャンセルでうっぷんがたまっていたかもしれないチャレンジの選手には、納得のレース内容だったのではないか?と思います。


表彰式・閉会式



ナショナルリーグ、チャレンジリーグ共に多くのゴール者を出しての競技成立となりました。また、ナショナルリーグは日本グランプリでもありましたが、こちらも堂々の成立です。


ナショナルリーグ総合


◆ナショナルリーグ総合

優 勝:13 稲見 祐二

準優勝: 4 星田 真一

第3位:49 只野正一郎

第4位: 6 隅  秀敏

第5位:16 関根  順

第6位:14 小林  宙


2018日本グランプリ覇者


2018日本グランプリ

13番 稲見 祐二


ナショナルリーグ女子


◆ナショナルリーグ女子

優 勝:38 星田 苗月

準優勝:23 片貝 月子

第3位:20 小森さちよ


2018日本グランプリ女子


2018日本グランプリ女子

38番 星田 苗月


ナショナルリーグ・チーム


◆ナショナルリーグ・チーム戦

優 勝:ぐぐっと群馬 (14小林宙・16関根順・70関根睦)

準優勝:とちおとめ  (5中村浩希・8吉川朋子・29吉原紀子・43竹田明彦・44田村昌久)

準優勝:チームドラゴン(4星田真一・7佐藤辰美・24矢野寛・38星田苗月・60青木翼)


チャレンジリーグ総合


◆チャレンジリーグ総合 

優 勝:503 松岡  茂 

準優勝:504 齊藤 光秋 

第3位:501 中村 裕昭 

第4位:535 渡部  祥

第5位:511 東   直

第6位:508 阿部 耕治


チャレンジリーグ女子


◆チャレンジリーグ女子

優 勝:524 小名木伸枝

準優勝:515 籾山久美子

第3位:517 谷藤 幸子


チャレンジリーグ チーム


◆ナショナルリーグ・チーム戦

優 勝:THE 西日本(511東直・529荒金正之・532武⽥憲⼆・535渡部祥)

※4チームのみのエントリーのため優勝チームのみ表彰


チャレンジリーグ オープン


◆チャレンジリーグオープン

優 勝:324 吉田 勝一

準優勝:303 谷藤 公明

第3位:322 伊藤 弘子


2年ぶりに開催することができた「2018立山らいちょうバレーカップ」と「2018チャレンジ立山」は、2日間ともに飛ぶことができました。2日目は、ある意味”立山らしい”コンディションで競技が成立したことは、大変喜ばしいことでした。参加いただいた選手、大会を支えてくれたスタッフのみなさまに感謝申し上げます。

来年もリフトが運行されれば大会を開催されると思いますので、ぜひ参加いただきますようお願い申し上げます。



宇都宮グリーンカップ

実行委員長:水沼典子


大会1日目


前線が早朝のうちに通過し、受付が開始される頃には青空が見えてきました。とりあえずこの後、雨が降る予想ではないので、テイクオフに上がって開会式~エリア説明などを行い、肝心の風の様子などを観察。午前中はまだ風も澱んでいましたが上空にレンズ雲も現れ、いつ北風強風に変わるかもわかりませんので、本日のタスクはキャンセルとなりました。



選手の皆様には下山後に今日の本番タスク、とちおとこチームの お・も・て・な・し でくつろいでいただきました。トロピカルな飲み物やおいしいお食事でお腹いっぱいです♪






そのうち本流の北風がバビュ~ンッと吹き出しつつも、カラッとしていて外で過ごすのにぴったりの天候で良かったです。雨ではないだけで全然違いますね!




大会2日目


朝は北東強風、お昼頃から南に変わる予定で9:00~送迎開始でテイクオフデ長いウェイティング。



12時過ぎにだんだん北風が収まってきたようなのでウィンドテクニシャンの方から徐々にフライト開始。空中・ランディングともだんだん落ち着いてきて13:15ゲートオープン、13:45スタートで24.4㎞のゴールレースでフライト開始です。

13:30頃からコンディションが良すぎるくらい良くなって全員空中待機でスタートを待ちます。今日は全員ゴールかな~!!と期待して見ていました。が、あれ?意外と北風が強い?1600mで北に向かって対地速度5㎞/hなところもあった模様。

まあ、それでも選手は時間が来れば果敢にスタートをきり、タスクを周ります。途中北風が強かったり(通常宇都宮は南風で飛ぶエリアです)、アップダウンがきつかったり、かなりしびれるコンディションだったようですが、#502 岩野選手が14:30にトップゴール、2位に#526飯塚選手、女子の#517 谷藤幸子選手が3位でゴール、とオープン選手の方を含め6名の方がゴールしました。このコンディションの中で素晴らしい~です!




夕方になるほど南風成分が強まってきて落ち着くことを期待していたのですが、15時頃から逆にだんだん北風が強まってきてフライトは難しいコンディションとなってしまい、全員ゴールとはなりませんでしたが、15:30には全員Happy Landing!

フライト終了後の皆様には、安堵感とともにインドカレーがふるまわれました。Kさん、今年もおいしいカレーをありがとうございます!

春、というか初夏のややきつめのコンディションながら無事に大会が成立してほっとしています。ご参加いただきました皆様には、グリーンカップの名前のとおり目にまぶしい新緑の景色も楽しんでいただけたなら嬉しいです。大会開催にあたりましていつも快くご協力いただいているスタッフの皆様、エリアの皆様、JPA関係の皆様、本当にどうもありがとうございました。




選手の皆様、また宇都宮に飛びにおいでください。普段はもっと落ち着いたコンディションで飛んでますよ~。


2018 COOクロカンカップ

2018 COOクロカンカップ 大会レポート

レポート:扇澤 郁

 2018年JPAリーグの開幕戦となるCOOクロカンカップは、北関東平野でのビッグタスクを期待する選手たちが茨城県筑波山系に位置するエアパークCOOに集まり開催されました。

大会1日目

本年度からナショナルリーグではオーダーランチが採用されることになり、受付からテイクオフへ上がるまでの慌ただしさが解消され、選手はいつもよりゆったりとした気分でCOOキッチンスタッフからの朝食サービスを味わい、準備万端で東テイクオフに集合しました。


朝食サービス


ゆったりと過ごす


 チャレンジリーグには今年から大会に参戦する新しい顔ぶれと、昨年デッドヒートを繰り広げN2リーグへ昇格したオープン参加の選手達が、ナショナルリーグには、昨年度トップ15のシード選手はもとより、初めてナショナルリーグに挑戦する選手の顔も見え、選手全員がそれぞれの思いを胸に大会に臨みました。


競技委員長


大会委員長


 大会初日はクロカンカップの名にふさわしく北のゴールを目指せるような風予報でしたが、北へ行けば行くほど雄大積雲の発達が予測されたため、タスクコミッティーからは安全管理を重視し、八郷盆地内でのトライアングルタスクが発表されました。


タスクコミッティー


チャレンジクラスは、NASA前のお墓を一斉スタートし、足尾山頂を起点としたトライアングルを2周、そしてモーターランディングへゴールする16㎞のレースが11時15分のスタート。

レースはスタート直前に渋くなったコンディションのなか、生き残った昨年度TOP3の谷藤選手(オープン参加)を、レース初参戦の小熊選手が追いかけるような形で進みます。貫禄の44分でゴールした谷藤選手に続き、小熊選手も1時間を切ってチャレンジクラスのトップでゴール。その後、スタート前に高度を取り直した松岡選手、岩野選手、斎藤選手、阿部選手が1時間10分台でゴールラインをカットし、谷藤選手、中久喜選手の女子2名を含め延べ11名がゴールを決めるレースとなりました。

総合
http://jpa-pg.jp/…/2018compe/…/report/result/pcl/pcl01_1.htm

女子

http://jpa-pg.jp/…/pnl01…/report/result/pcl/pcl01_women1.htm

オープンクラス

http://jpa-pg.jp/…/pnl01c…/report/result/pcl/pcl01_open1.htm

チーム戦

http://jpa-pg.jp/…/pnl01c…/report/result/pcl/pcl01_team1.pdf


チャレンジリーグ TASK1


ナショナルクラスは、つばめ鉄塔のスタートから小町テイクオフ、難台山、つばめ鉄塔、メインゴールの八郷一周40㎞、11時45分スタートのレースtoゴール。

オーバーキャスト気味でサーマル活動が乏しくなってきたものの、高度を維持してスタートを切った佐藤選手がトップで高度を維持しながらセカンドターンポイントへ向かう序盤戦は、スタート直後に速度を出しすぎて高度ロスした選手たちに正午のサーマル中だるみが襲いかかる展開に。その中サル公園鉄塔付近でラッキーサーマルにヒットした扇澤が佐藤選手をまくりトップで小町テイクオフをリターン。しかし、9割方シャドーに覆われた八郷盆地を横切った扇澤・佐藤選手の対地高度は150m程度。それでも、日射が戻ってきた旧八郷スカイパーク付近でトンビとともに対地高度を稼ぎ出した頃、後続の高杉選手、稲見選手、隅選手が発達した雲のラインを使い我々の上空へ到達。

5名のトップ集団は板敷エリアで高度を稼ぎ、つばめ鉄塔を通過点としたファイナルグライドへ。つばめ鉄塔付近で各選手がけん制する中、見切りよくスタートを切った隅選手が南風の強く吹き始めたエリア内を攻略し、この日トップゴールを決めました。昨年COOスプリングカップで得点を稼ぎ、ゼッケン2をゲットした薬師寺選手はトップ集団に食い込みゴールラインをカットしましたが、ランディングまで届かず無念の12位。その後、星田苗月選手、吉川朋子選手をまじえ11名がゴールを決めた初日となりました。

総合
http://jpa-pg.jp/…/2018compe/…/report/result/pnl/pnl01_1.htm

女子
http://jpa-pg.jp/…/pnl01…/report/result/pnl/pnl01_women1.htm

チーム戦
http://jpa-pg.jp/…/pnl01c…/report/result/pnl/pnl01_team1.pdf


ナショナルリーグ TASK1


テイクオフの様子


大会2日目

北西風ベースでクラウドベースは2000mアップの予報の朝を迎えました。昨年は似たようなコンディションのなか、2タスク共に八郷盆地内でレースをやったこともあり、タスクコミッティーは西側のフラットランドを鬼怒川までアウト&リターンする50㎞のタスクをナショナルクラスへ課しました。

チャレンジクラスは、タスクを組むのが難しい西側でのレースですが、19㎞でファイナルグライドをつばめ鉄塔から切るレースtoゴールが組まれました。


2日目ブリーフィング


早い時間から良好なサーマルコンディションということと、西側でのタスクということでスタート時刻をチャレンジクラスは11時30分、ナショナルクラスは12時30分と設定し、広さに限りがあるテイクオフですが選手は問題なくテイクオフをこなせたようです。




チャレンジクラスは順調にスタートを切れたと思われましたが、サーマルトップは1000mを切り、その中じっくり駒を進めていった松岡選手が1時間36分でゴールを決め1000点をゲットしました。その後、オープン参加の藤原選手、谷藤選手、そして昨日もゴールを決めたチャレンジクラスの岩野選手、女子の中久喜選手までの5名が厳しいコンディションの中ゴールを決めました。

総合
http://jpa-pg.jp/…/2018compe/…/report/result/pcl/pcl01_2.htm

女子
http://jpa-pg.jp/…/pnl01…/report/result/pcl/pcl01_women2.htm

オープンクラス
http://jpa-pg.jp/…/pnl01c…/report/result/pcl/pcl01_open2.htm

チーム戦
http://jpa-pg.jp/…/pnl01c…/report/result/pcl/pcl01_team2.pdf


チャレンジリーグ TASK2


ナショナルクラスはつばめ鉄塔に近づきながらスタートを待とうとした集団が、予想外に渋くなったコンディションの洗礼を受け、良いスタートを切った高杉選手に後れを取る展開で始まりました。セカンドターンポイント筑波山山頂1㎞のシリンダーを取った後は、鬼怒川に沿った12㎞のシリンダーに入って西ランディングへ戻ってくる30㎞のアウト&リターン。平野部では上空の北西風、低空はバリアブルな風が予想され、遠回りではありますが雨引鉄塔から筑波山系を離脱するルートがリターンを考えるとベストと思われたレース前でした。

トップの高杉選手は筑波山山頂を取ったあとセオリー通り筑波山系をリターン。2番手の扇澤は星田選手と筑波山の南側へ抜け1750mのサーマルトップから直で平野部へ。しかし、平野部のサーマルトップは900m程度と先を急ぐには厳しくグループソアリングで牛歩の進み。その後は、少し北側のコース取りで平野部へ出てきた集団の青木選手、関根選手らが思い切りよく先行する形で鬼怒川までコマを進めたところでサーマル切れ。

この日のトップはつばめ鉄塔まで戻って、一人旅で追いついてきた高杉選手がラストサーマルに乗りながらシリンダーをカットしリターン。また、ゴールデンレークゴルフ場経由で鬼怒川を狙った伊澤選手、片貝選手も距離を伸ばし、今後実施していきたい平野部でのレースの可能性が見えてきたタスク2となりました。

総合
http://jpa-pg.jp/…/2018compe/…/report/result/pnl/pnl01_2.htm

女子
http://jpa-pg.jp/…/pnl01…/report/result/pnl/pnl01_women2.htm

チーム戦
http://jpa-pg.jp/…/pnl01c…/report/result/pnl/pnl01_team2.pdf


ナショナルリーグ TASK2


チャレンジリーグ総合優勝は2日間ゴールを決めた松岡選手、準優勝も2ゴールの岩野選手、3位には初参戦の小熊選手が食い込みました。

女子優勝は、こちらも2ゴールの中久喜選手。オープンクラス優勝は谷藤選手。チーム戦は、チーム今井浜の優勝で第1戦は幕を閉じました。

総合
http://jpa-pg.jp/…/pnl01co…/report/result/pcl/pcl01total.htm

女子
http://jpa-pg.jp/…/p…/report/result/pcl/pcl01total_women.htm

オープンクラス
http://jpa-pg.jp/…/pn…/report/result/pcl/pcl01total_open.htm

チーム戦
http://jpa-pg.jp/…/pnl01c…/report/result/pcl/pcl01_team2.pdf

(写真は後日掲載)

ナショナルリーグ総合優勝はゼッケン1番の高杉選手、準優勝扇澤、3位に隅選手とシード選手が強さを見せました。

女子優勝は、昨年に引き続きこちらもシードの吉川選手。準優勝はタスク1女子トップでゴールした星田選手。3位には小森選手が入りました。

チーム戦は、高杉選手、隅選手でポイントを稼いだチームZ2の優勝です。

チャレンジクラス、ナショナルクラス共に入賞した皆様、おめでとうございます。

総合
http://jpa-pg.jp/…/pnl01co…/report/result/pnl/pnl01total.htm

女子
http://jpa-pg.jp/…/p…/report/result/pnl/pnl01total_women.htm

チーム戦
http://jpa-pg.jp/…/pnl01c…/report/result/pnl/pnl01_team2.pdf

(写真は後日掲載)



選手を代表してCOOキッチンスタッフの皆様に御礼申し上げます。朝食サービス、軽食サービスのおもてなしがあればこそ、よい体調、よい精神状態で大会に臨むことができました。

また、速やかな送迎、テイクオフの段取り、トラブルがあった場合の対応など、大会スタッフの皆様に感謝申し上げます。大会に参加する選手の一員として、決められたタスクを安全にこなすための準備(特に速やかにテイクオフできるような訓練、安全な操縦、間違いのない着陸)を怠らないように次回の大会に臨みますので、よろしくお願いいたします。


四国三郎ジャパンカップ2017


四国三郎ジャパンカップ2017 大会レポート
            大会実行委員長 SkyTECフライングアカデミー 宮田 歩

2017年JPAナショナルリーグ最終戦となる「四国三郎ジャパンカップ2017」。今年も美馬スポーツ協会の協力をいただき、徳島県美馬市三頭山エリアにおいて開催です。今回は2017年ナショナルリーググランプリ対象大会でもあり、最終戦リーグランキングにも大きく影響するこの大会が注目されます。全国から45名の選手が集まりました。




11月10日(金)
公式練習日。大会準備と練習に多くの方が本部となる四国三郎の郷に集合。午前中は本部の設営。午後からは三頭山テイクオフの設営を行い、その後選手には練習フライトとなりました。高気圧に覆われ、安定した大気のせいで穏やかにフライトすることができ、選手には良い肩慣らしになりました。準備は万端、明日からの本番に備えることができました。





11月11日(土)
大会初日。早朝に寒冷前線が通過した時雨の朝です。この季節の、寒冷前線通過後は終日風が強く、主催者は安全に競技フライトができないと判断、残念ですが、朝の受付で競技中止が発表。そして、大会本部で開会式とブリーフィングが行われました。

開会式では四国電力から送電線への注意をいただきました。そして恒例となった選手全員での「送電線注意ヨシ!」指差し確認ヨシ。十分注意します。ありがとうございました。

開会式後は明日の北風予報に備え、初めての方対象に水の丸エリア見学ツアーが行われました。選手だけでなく、ドライバースタッフの皆さんも道を覚えてていただき明日に備えます。





11月12日(日)
西から移動性高気圧に覆われ晴れ予報。上空には寒気が入り込みサーマル活動も期待できます。三頭山テイクオフレベルも北風予報に、予定通り水の丸テイクオフへ移動となりました。





1500m近くの雲は多めでしたが、西から晴れ間が広がってきています。タスクコミッティはグランプリ成立を意識した51Kmのタスクを設定。吉野川を東西に往復するオーソドックスなタスクですが、吉野川両岸を使ったコース選択ができるように大きなシリンダー設定となっています。






11:00のウインドオープンと共に選手は次々とテイクオフ。上空の雲底で待機し、11:45空中で一斉にスタート!吉野川を一気に横断していきます。集団は紅葉温泉尾根から、三頭山テイクオフまでいくつかの集団に分かれましたが、最初に南斜面で上げきったのはセオリー通り紅葉温泉だったようです。




トップ集団を引っ張るのは立山の藤野選手、扇澤選手。そして浜名湖の中村選手。1500mのクラウドベースまで上げきった選手は、香川県との県境付近に形成された上空の北風によるコンバージェンスのってさらにスピードを上げていきます。

13時を過ぎても心配されていた高層雲は現れず、先頭集団もスタックすることなくゴールまで進めそうです。こうなるとファイナルグライド勝負になりそうです。大会本部ではライブトラッキングでこの様子を観戦。さあ誰が最初に走り出すのか!?十分な高度を獲得している様子ですが、牽制しているのか!?ヤキモキしましたが、やはりこの人扇澤選手がファイナルグライドヘ!続いて藤野選手。トップ集団の選手も追従します。

十分な高度でグライドしているため、ゴールカットは確実。こうなるとフルスピードで飛ぶ扇澤選手に誰も追いつくことはできません。1時間45分でゴールカット!2位藤野選手に2分もの差をつけ余裕のトップゴール飾りました。その後も続々とゴール者は続き、最終となった片桐選手は3時間28分と素晴らしい粘りのフライトで36名目のゴールを飾りました。





1本タスクのみでありましたが、2017年ナショナルリーググランプリも見事成立。グランプリチャンピオンはベテランの扇澤選手。2位は藤野選手。3位はPNL初表彰台となった星田選手。女子チャンピオンは総合成績でも10位に入った宇都宮の吉川朋子選手でした。多くのゴール者で2017年シーズンも笑顔で締めくくることができました。皆さんおめでとうございました。






2017ナショナルリーグランキングも確定です。2017年リーグチャンピオンは広島の高杉選手。女子リーグチャンピオンはやっぱり吉川朋子選手。悪天候で成立本数が少なかったシーズンでしたが、やはり強いパイロットは勝つ!流石ですおめでとうございました。2018年は打倒2人のチャンピオンです。皆さん頑張ってください!




来年も最終戦のドラマがある、この四国三郎ジャパンカップは11月に開催予定です。皆さんの挑戦をお待ちしております。



最後に、ご協力いただきました美馬市、美馬スポーツ協会、VANスカイスポーツ、そして遠くからお集まりいただき、お手伝いいただいたスタッフの皆さまに、本当に感謝いたします。ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。