1月の富士山大会でのPNL開幕に続いて、3月のCOOクロカンカップにてPCLも無事開幕しました。また、6月には栂池ジャパンカップでN2リーグも開幕予定です。
このレポートは2012年シーズンのN2・チャレンジリーグの総括を行ったものです。
選手の皆様に、昨シーズンの状況を振り返って頂き、今シーズンの活躍に少しでも役立てて頂ければと思います。
長いレポートなのでPART1、PART2(前半)、PART2(後半)、PART3の4部構成です。
まずは、PART1で年間を通した概要をレポートします。
【GPSアップロード対象機に関するお願い】
2013シーズンより使用開始したフライトログの判定ソフトで、大会運営に支障を来す状況があることが判明しました。それは、ガーミン社製GPSで入出力がシリアルポートでのみ行うことが出来る比較的古い型の機種で、GPSへのデータアップロードに長い時間が必要であるということです。この機種のものはアップロードに数分を必要とします。仮に80名の大会でアップロード時間を1時間で完了する場合、選手1人当たり40~50秒程度で作業を終えなければなりません。アップロード時間の長時間化は、最終的に選手の皆さんが使えるサーマルタイムを短くして競技を不自由にしてしまうことにつながります。
そこで、2つのお願いです。
(1)シリアルポート入出力GPS機は出来るだけGPSアップロードを行わないように協力をおねがいします。(もちろん、自分はその機種しか持っていないのでそれが出来ないなら競技の参加できないという方には当然GPSアップロードさせて頂きます。その様な方は、ぜひ「楽々レジストレーション」を利用いただき、事前にアップロードをしておくことをお薦めいたします。また、GPSアップロードしていていない個体でも、アップロード対象機がフライトログチェックでエラーをおこした時の提出は可能です。)
問題のあるシリアルポートGPSを以下に挙げます。ご参考ください。
Garmin 76 丸コネクタ
Garmin 72 丸コネクタ
eTrex Legend 平コネクタ
eTrex Vista 平コネクタ
eTrex Venture 平コネクタ
eTrex Mariner 平コネクタ
Garmin Foretrex 201 ピンコネクタ
Garmin Foretrex 101 ピンコネクタ
(2)将来的には、競技専用機への移行をお願いします。グライダー進化はまだまだ続いており、性能向上は競技フライトの可能性をさらに拡大して行くものと思われます。ゴール時点やタスクストップ時のその選手のグライダー高度のフライト得点への加算など、競技フライトには、それに対応したGPSバリオ連動機でないと非常に不利になって行く兆候が見られます。
選手の皆さんの競技フライトに置ける可能性の拡大にも繋がる専用機への切り替えをご一考下さい。
【楽々レジストレーション】
初日のGPSアップロードを事前に行うシステムです。
大会開催初日の2日前まで(土曜日が初日なら木曜日中)に御自分のGPSをその大会主催者まで送付して頂ければ、初日の受付でのGPSアップロードは不要となります。
もちろん、入山チェックは必要ですが、それさえ済めばあとは入山準備に直ぐに入れます。
このシステムは、大会運営時のGPSアップロードにかかる時間を短縮し、時間の短いとされる日本のサーマルタイムを十全に競技フライトの活かそうとする目的のものです。
GPS輸送のリスクは選手の皆さんで担保して頂くことになりますが、試してみては
如何でしょうか。
いよいよ今日は最終日。昨日に引き続きコンディションは最高です。
昨日から続く、野焼きサーマルに入ったかどうかについてのコンプレインは結論が出ず、テイクオフ前に発表されたリストには宮田、シーゲルを含む15名まで膨れ上がりました。最終判断はタスクが終了してからとのことでしたが、テイクオフ前の発表に選手は動揺していました。
タスク距離は83km。宮田の作戦はシンプル。思いっきり行くのみです。
雲底2800mをガンガンのスピードレースとなりました。最後まで続いた強いコンディションは、波乱なしで展開。ファイナルも決まり、宮田は10位でゴール!!燃え尽きました。ほぼ全員がゴールすることとなり、最終日を飾るに理想的なタスクとなりました。
素晴らしいコンディションで、毎日飛べた最高の大会に、参加選手は満足したことでしょう。しかし、これから宮田にはTask9の疑惑を晴らす戦いが待っているのです。
閉会式は前には、コンプレインされた選手全員がそれぞれコンプレインシートを提出。そして、宮田、シーゲルと数名は60ユーロを添えた正式なプロテストを行いました。
プロテストの内容はというと、大会途中に発生した、野焼きサーマルでのソアリングについてです。
たしかに、「危険なため、野焼き(煙)のサーマルには入いってはいけない」「入った場合は0スコアー」この2点がブリーフィングで説明されました。しかし、何をもってして野焼きサーマルとするかの詳しい定義は何もなく、タスクボードにも何も記載されませんでした。
PWCのルールブックには、大会中追加されたルールはタスクボードに詳しく明記しなくてはならないとの表記があります。これは、野焼きサーマルについて明確な定義を提示していないミートディレクターの明らかなミスです。
選手は、Task4であった凶暴な上昇風を、危険な野焼きサーマルと理解していました。近くを通ったが、その周辺の弱いノーマルなサーマルしか使っていないことについて問題はないはずです。
PWCA,ミートディレクターのNickyMosでの話し合いは続けられ、ペナルティパイロットは4名までパイロットは絞られました。その中にまだ、宮田、シーゲルの名前はありました・・・。
OKとみなされたパイロットと、ペナルティパイロットの違いの説明はなく、その成績のまま、なし崩しに表彰式は始まりました。ペナルティーを受けたパイロットにとって、まったく不可解であり、不公平です。
宮田、シーゲルはこのタスク成績次第で、総合トップ10に入る可能性が高く、後味の悪い終わり方となってしまいました。非常に残念です。
今回の大会は、1本ゴール手前でミスしてしまいましたが、納得のいく攻めからの結果で、自分では納得できるものでした。JPA選手全員が燃え尽きたつもりです。
皆様 最後までご声援いただき、本当にありがとうございました。